灰かぶり*英語名 シンデレラとしてしられている。原名 アッシェンプッテル。*

かがり火
作詞 こっこ 作曲 こっこ 編曲 根岸 考旨

瞼に"灰かぶり"  雨ざらしの女

 

むかしむかし あるところにお金持ちの男がいました。男には妻と一人の娘がいました。
そのうち 妻が病気になり、妻は病気がわからないと知ると 娘を呼んで
「いいこや、お母さんはおまえを置いていかなければいけない。
 でも天国に行ったら、天国からおまえのことを見ているよ。
 わたしの墓の上に小さな木を植えなさい。そして、おまえがなにか欲しい時はその木をゆすりなさい。
 おまえが困った時には わたしが助けてあげるから。信心深く 善良にくらすんだよ。」
そう言うと、娘のお母さんは亡くなりました。娘は泣きながら木を植えました。その木に水を注ぐ必要は
ありません。なぜなら、娘の涙で十分だったからです。

それから、冬がすぎ 木に緑の葉が芽吹くころ お父さんは2度目の妻をめとりました。
まま母には、以前の夫との間に 二人の娘がいました。娘達は 顔は美しかったのですが心は悪い人たちでした。
この三人が家にやってきたときから、娘(灰かぶり)にとってはつらい日々が始まったのです。
まま母たちは、娘(灰かぶり)を台所へおいやり古い灰色の服を着せ朝晩 毎日働かせました。
娘は、寝るところもなく かまどわきの灰の中で眠るしかありませんでした。
それを見た、まま母たちは 娘を「灰かぶり」と名付けてあざけり 笑ったのでした。

ある日、王様が舞踏会をもよおされることになりました。王様の息子の王子が花嫁を選ぶことになっていました。
いじわるな姉達もその舞踏会に招待されました。いじわるな姉たちは 灰かぶりを呼び
灰かぶりに 舞踏会の準備を手伝わせたのでした。姉は
「おまえが舞踏会に行って 見せ物になってもかまわないけど、おまえが私達の妹だってわかれば
 恥ずかしいじゃないの。おまえには、台所がお似合いさ。そこのマメをよりわけて置くんだよ」
そういって 出かけていったのでした。
灰かぶりは、悲しい思いで たくさんのマメをよりわけることにしました。
「ああ、こんな目にあっていることを お母さんが知ったら。。。。」
すると、窓から白いハトが二羽現われて、そのハトたちが 灰かぶりを手伝ってくれました。
マメをよりわけるとハトがいいました。
「灰かぶり、おまえも舞踏会にいって踊りたいだろう?お母さんのお墓にはえている小さな木のところへお行き。
 そして、気を揺すって美しい着物を願ってごらん。でも、真夜中には戻るんだよ。」
そこで、灰かぶりはお墓にいき、木を揺すりながらいいました。
「木よ、私に美しい着物を投げておくれ。」
すると、舞踏会に必要なものがすべてそろっていたのです。宝石も、金色の靴もすべて。
灰かぶりは、見事なまでに美しく まるでおひさまのように輝いていました。
こうして、灰かぶりは お城へと向かったのです。

灰かぶりはお城につくきました。王子様は灰かぶりを手厚くもてなしました。
それをみた 姉達は自分達より美しい娘が来たと知って 大変腹をたてました。
しかし、灰かぶりだと全然気付きませんでした。
灰かぶりは、ずっと王子様と踊って 嬉しさのあまり真夜中になることを考えませんでした。
突然、ダンスの途中に鐘がなっているのが聞こえました。
すると灰かぶりは、おどろき あわててトビラから外へでて 階段をかけおりました。
片方の靴を途中で置いたままで去っていきました。
灰かぶりが最後の一段をふみおりた時、十二時の鐘がうち終わり、灰かぶりはいつもの姿へと
戻りました。

王子様は、金の靴を拾い上げ この靴が花嫁を見つけだしてくれるとおもいました。
そして、みなに この金の靴がぴったり会う人を妻にするとおふれをだしました。
けれども、この靴は小さすぎて ほとんどの人は靴に足を入れることすら出来ませんでした。
とうとう、靴をはく番が ふたりの姉達にもまわってきました。
すると、まま母がふたりの姉達に こっそりといいました。
「ここにナイフがあるからね。もし、靴がそれでもきつすぎるようなら、足をすこし切り落として
 しまいなさい。すこし痛いだろうけどかまわないよ。すぐに痛くなくなるし、女王になれるのだよ。」
それをきいた上の姉は、かかとを切り 無理矢理その靴をはきました。
しかし、ハトが現われ 王子様にこういいました。
「うしろをみてください。靴の中に血がでてる、靴が小さすぎるんだ」
そして、下の姉も足が大きすぎたため 今度は前の指を切り落としました。
しかし、またハトが現われ
「まえをみてください。靴の中に血がでている、靴が小さすぎるんだ」
そして、灰かぶりの番が来ました。
その金の靴をはくと まるで鋳型で作ったようにぴったりあいました。
そして、灰かぶりが王子様の方に顔をあげると、王子は あの美しい娘だと気付き
「これが本当の花嫁だ!」 といいました。
まま母と、姉達は おどろいて 真っ青になりました。
王子様は、灰かぶりを馬車にのせました。
ふたりが門をくぐり抜けると あのハトが歌いました。
「うしろをみてください。靴に血はないよ、靴は小さすぎないんだ、本当の花嫁がつれられていくんだ」

おしまい。 [初版グリム童話集] より 要約しました。