副腎は肝臓のうえについている、三角型をしたピンク色の臓器です。 肝臓とおなじように一対になっていて、クルミくらいの大きさです。 ほかの臓器にくらべて小さなサイズですが、副腎は人間が生きていくうえで 非常にたいせつなホルモン(コルチゾールやアルドステロンなど)を作っています。副腎が機能しない場合は、薬をのめばふつうに生活することができます。 CAHの人のからだは、重要なホルモンを製造する複雑な機能がうまく働かず 副腎が必要のないホルモンをたくさん製造してしまうのです。
副腎の機能は脳の下にある、豆つぶほどの大きさの下垂体とよばれる場所で コントロールしています。 下垂体は、まるでオーケストラの指揮者のように、 副腎だけでなくいろいろな体の部分をコントロールする重要な器官です。 副腎がコルチゾールとよばれるホルモンをあまり作っていないと、 下垂体が副腎を刺激するホルモンをだして、もっと作るように命令します。 副腎を刺激するホルモンのレベルが長いあいだ高くなると、副腎はそれにつられて 大きくなっていきます。 下垂体にとどくコーチゾルの量が増えてくると、下垂体のスイッチが閉じられ、 ホルモンのレベルが正常に落ちつくまで、副腎は機能を休むよう命令されます。 下垂体と副腎の関係は、ふつう完全にバランスがとられています。
参考文献 Warne, G.L. Your Child With Congenital Adrenal Hyperplasia.Victoria, Australia:Royal Children's Hospital, 1994.