* 骨年齢・身長・薬との関係 *

どうして骨のレントゲンをとるのかな? CAHの子は低身長になるってホント?
『薬を飲ませてたら背が伸びない!』と勘違いしていませんか?
身長とお薬との関係、骨年齢のことについて、ちょっとお話したいと思います。
 


なぜ、骨年齢(手のレントゲン写真)をとる必要があるのか?CAHとの関係は?

検査には色々あって、

まず採血は日中のワンポイントの検査結果です。

1日蓄尿は1日の間を通しての検査結果です。

骨年齢は年単位での検査結果が見ることができます。

骨の成熟度をあらわすのが「骨年齢」です。骨年齢とは、骨の成熟度を評価し、骨の年齢が何歳相当であるのかを年齢であらわしたもの
です。骨年齢を知るには、主に手のレントゲン写真が用いられます。
手のひらのつけ根は成人では10個の骨で構成されています。
小さい年齢ほどその骨の数は少なく、年齢に応じて数や大きさが違う事がわかっています。
ほかの骨も成長をしているから身長が伸びるのですが、より骨の状態がわかるように手のひらのレントゲンを採ります。
骨年齢≒実年齢が理想です。背が大きくても(小さくても)、実年齢に近かったら、それは持って生まれた遺伝的なものということになります。 

なぜ、骨年齢を図る必要があるのでしょうか?

身長は成長ホルモン、甲状腺ホルモン、性ホルモンが関与して背が伸びます。
成長ホルモンは脳下垂体から分泌され、骨を伸ばすと同時に筋肉や皮下組織にはたらきかけてからだを大きくします。
甲状腺ホルモンは全身の細胞に作用し、骨の成長にもかかわります。性ホルモンは思春期である二次性徴の成熟に必要になります。

CAHはこの性ホルモンとの関係があります。

HPのどんな病気なの?を参照してください。

CAHのお薬がない状態(足りない状態)なら、性ホルモンは増えすぎます。
すると、身長はぐんぐん伸び、(骨年齢が進み) もうこれ以上成熟しない骨年齢になれば身長は止まり、
その後伸びずに最終身長は低身長になります。

お薬が多ければ、性ホルモンは抑えられます。すると、身長の伸びは緩やかになります。骨年齢も押さえられますので、
その後のお薬の調節自体で身長が伸びる可能性も出てきます。

身長の伸びは思春期に入って二次性徴が成熟すると骨も成熟してしまいます。このころの骨年齢までいかに性ホルモンをコントロールし、
身長をコントロールできるかになると思います。

そして、厄介な事に性ホルモンはほかの臓器からも分泌されますし、年齢に応じて分泌量も異なってきます。 

お薬の増減は骨年齢だけで判断できません。



骨年齢が大きいから、お薬を増やす。

骨年齢が大きいけど、お薬を増やせない。

骨年齢が小さいから、お薬を減らす。

骨年齢が小さいけど、お薬を減らせない。


の、4つのパターンが考えられると思います。

まずは、主治医によく聞いてみてください。

骨年齢の検査も、本を見ながら評価する場合、電卓のような機械を使う場合、検査を別のところに依頼する場合、とあるようです。


なお、この情報は、21水酸化酵素欠損症(CAHの約90パーセント)に関してであって、
個人的に情報を集めたものなので、間違いがあればどうぞ、ご指摘下さい。


  

私たちは主治医からこんなふうに聞いています・・・。

 

★ケース1 ・・・・・・小学5年生 (女の子)


うちは1歳の時からコンスタントに、年一回レントゲンをとっています。
(現在、小学校5年生の女の子です。)
これまでずっと骨年齢が実際の年齢を上回ったことはありません。
2歳〜5歳くらいの幼児期には、半年〜1歳くらい下回っていました。
小学校4年の時に 身長がぐんと伸びて、やっと年齢相当となりました。

主治医は骨年齢の診断をする時、レントゲンと同じ大きさの、とても大きな本を持ってきて、説明をしてくれます。
その本には、一才ごとの実物大のレントゲン写真が載っています。
これが2歳の標準の写真、そしてこれが3歳・・・
だからちょうど今、2歳半くらいになりますね。
なんていう調子です。とてもわかりやすかったです。

いちがいに、2歳進んでいるといっても、10歳の2歳と、たった3歳の2歳では、
ずいぶん違う気がします。
3歳で2.5歳進んでいるとなると、2倍ちかく進んでいることになりますよね。

この薬のわずかなさじ加減は、とても微妙なものです。
うちの子は背が低いのをとても気にするようになったので、
4年のとき、背を伸ばすため、許容範囲ギリギリまで薬を減らしました。
その結果、急激に身長が伸びました。
その反面、体調が悪くなり、学校に行けない日が多くなり、一年で30日も学校を
欠席してしまいました。
(これも承知の上でしたが・・・)
ある程度背が伸びたので、今は元の量に戻しています。
薬のさじ加減がいかに大切であるかを、痛感したできごとでした。
(注:小さい時にこんなことをするのは、良くないと思います。安定している
 小学校中学年〜高学年の頃、何を優先するかで一時的に薬の量を調節しました。
 ・・・でも、これも本当はお勧めできることではないかもしれません。)

主治医に確認をしたところ、とても不思議な話しなのですが、
「薬が足りなくて成長が進みすぎる」というのも
「薬が多すぎて成長が進みすぎる」というのも
どちらも正しいそうです。

骨年齢を見る場合、まず大切なのは、薬による日頃のコントロールがどれだけ出来ているかという事です。

17OHPの値とACTHの値がしっかりコントロールできている状態かどうかで、違ってくるというのです。

★薬が足りなくて男性ホルモンが押さえきれず成長が進んでしまう場合。

★薬が多すぎて、その副作用によって成長が進んでしまう場合

なので、何が原因で成長が進んでいるのかを把握しないと、
まったく逆の処置をしてしまうことになります。
今までの血液検査のデータと骨のレントゲンを総合的に判断して、最適な薬の量を決めてもらうことが大切だと思います。


骨年齢に関して・・・
4月にとったレントゲンと一年前にとったレントゲン、さらに標準の子のレントゲン写真が載っている本、この3つを見ながら説明をうけました。
すると、両方の親指の第2間接のすぐ外側に米粒大の白い点が出来かけていました。これが出来はじめるのが、10歳8ヶ月頃。
うちの子は今10歳4ヶ月。
この骨1点だけを見るとそうなのですが別の場所の骨はもう少し進んでいたりするのです。(たとえば、手首の一番外側の骨の先の隙間が10歳8ヶ月では、もう少しあいているのに、うちの子はつまってつながった感じになっています。)
ということは、骨年齢というのは、どの骨も同時に成長するのではなく、場所によって、ばらつきがあるということですね。
だから骨の一部分だけで判断するのではなく、総合的に判断する必要があることがわかります。



★ケース2 ・・・中学2年生(男の子)

年に1回、必ず手のレントゲンを撮影し、骨年齢を調べています。
息子の場合はいつも少し遅れ目です。主治医が見せてくれる骨年齢の見本のような本には、
たくさんのレントゲン写真が載っていますが、その写真はアメリカのものらしく、アメリカの子供のほうが体が大きいので
日本人は少し遅れ気味でよいとか・・・。

私が聞いている薬と身長のかかわりですが、薬が足りていないことが続くと、身長は急に伸びるけど、一気に伸びる・・・
つまり骨年齢が急激に進んでしまって伸びが止まる。
だから、年齢の低い子が薬足りてなさ過ぎたりすると、平均身長より大きめになるけど、そこで伸びが止まってしまい
最終身長が逆に低めになってしまうことがあるって。

だから、息子は2ヶ月に1回血液検査をして薬を微調整してます。身長、体重、血圧は4週間に1回です。
それを先生がグラフに記入してくれています。 


 
上記骨年齢についてのケースは、ご参考までに・・・。
      ひとりひとり症状やタイプが違いますので、詳しいことは主治医にご相談してくださいね。