* 治療方法は? *


★ どのような治療法があるの ? ★

不足している副腎皮質ホルモンを服用していれば生命予後は良好です。
しかし、薬をきちんと決められた量で飲まないと、成長障害、二次性発達不全、生理不順などがみられます。
副腎で作られず身体に不足するステロイドホルモンを服用することで異常な状態を正常化できます。
先天性副腎過形成症では、普段は不足するコルチゾールを生理的な量を服用します。鉱質コルチコイドが不足している場合は、フロリネフを服用します。この生理的な量の治療で不足しているホルモンを補い、また過剰に分泌されているACTHを正常化できますので、ACTH過剰に伴った副腎性性ステロイド分泌、DOC分泌などを抑制でき、男性化症状、高血圧、電化質異常を改善しえます。 急性副腎不全の症状がある場合には、普段の量の薬の補充では 状態を改善できませんので、点滴をして副腎皮質ホルモンの静脈内投与や電解質異常の正常化をはかることが行われます。また発熱したり、小手術などをうける 場合には、普段飲んでいる量の2〜3倍量の薬を飲むことが必要です。
さらに下痢、嘔吐などがあり口から食物をとれない時には、点滴などの処置をうけることが勧められます。定期的な病院での検査で普段飲む量の薬の量が決められます。この病気で飲む薬の量は身体にあるステロイドホルモンの量を正常な量にするだけものです。決して他の病気の治療に使われているような多い量、すなわち薬理的な量ではありません。


(難病情報センターより抜粋)
内分泌系疾患調査研究班(副腎ホルモン産生異常)
北海道大学医学部小児科
藤枝憲二先生



★ 定期検査の時期・内容 ★

上記の治療法の説明のように、わたしたちの子供たちも定期検査を受けています。
でも、病気の程度や状態によって、また主治医の治療の仕方、考え方、子供の性別や年齢によっても、定期健診の内容はそれぞれです。
参考までに、皆さんのお子さんがどのような検診を受けているか聞いてみました。
なお、薬については、MENUページの『お薬について 』をお読みください。


★ケース1 ・・・女の子(14歳)
★定期検査の時期
◎就学前は、毎月診察に行った。(成長期だから?)
◎薬が3ヶ月分でるようになってからは、3ヶ月毎になった。
◎小学校の時は、学校行事の代休や長期休暇、
 あるいは午前授業・個人面談の時の4時間授業を利用して午後から受診。
◎中学生になり、なかなか都合がつかなくなり、もっぱら親が薬をもらいに行く。
 長期休暇の時に本人を連れて行く。
◎結果が悪い場合は、臨機応変にその都度診察に行く。

★定期検査の内容
◎身長・体重測定、血圧、内科検診 → 毎回
◎尿検査 → 毎回 (親のみの場合、持参)
◎血液検査 → 約3ヶ月毎
◎骨年齢検査(X線) → 約1年毎


★ケース2 ・・・男の子(10歳)
生後半年くらいまでは2週間に1回、診察に行った。
その後は4週間に1回(現在に至る)学校が休みの土曜日に受診している。

検査の内容は、毎回、身長体重測定、血圧、内科検診、副腎の触診・血液検査が2ヶ月毎
骨年齢検査(X線)1年毎・陰嚢の触診、睾丸の大きさ調べが1年毎。
結果を聞くのは、よほど数値が悪くない限り、次の検診時。

検査結果を先生が表にして渡してくれるので、数値の良い悪いが良くわかる。
内容は、身長&体重・ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)・17−OHP(性腺関連ホルモン)・コルチゾール
テストステロン(ステロイドホルモン・男性ホルモン)・レニン活性・血糖値・Na・K・骨年齢・現在の薬の量…コートリル&フロリネフ


★ケース3 ・・・女の子(5歳)
採血、部分尿(1回量)、結果は1ヶ月後の受診時に聞きます。
骨年齢のレントゲン、2.3年に1回。

病気に対しての検査
・ACTH ・17α-OHP ・17-KS ・プレグナントリオール ・アルドステロン ・レニン活性
・17KGS2分画 ・アルドステロン ・ナトリウム ・カリウム ・クローム
これらは、毎回全部というわけではありません。


★ケース4 ・・・女の子(7歳)
毎回の診察でしていることは、身長・体重測定、採血、触診、
年に一度手のレントゲン検査、赤ちゃんの頃は毎回やっていた血圧測定、最近毎回は やっていません。
通院は現在は3ヶ月に一度、退院して1ヶ月ほどは週に一度、2週に一度、3週に一度・・・と延びていって、
何年かの間は1ヶ月に一度のペースでした。

★ケース5 ・・・女の子(6歳)
国立系大学病院に通院しています。
小学校に入学してからは、春休み、夏休みといった長期のお休みの時だけ子供を検診に連れて行っています。
(状態がとても安定しているので)
母親の私は、4週に一度、お薬(コートリルとフロリネフ)をもらいに行っています。
この時も、ちゃんと先生にお会いして、変わったことはなかったか、心配なことはないか、ついでに世間話などして帰ります。

[検診の内容]

  1. 血液検査・・・だんだん間隔が長くなり、現在は半年に一度。 ただし、薬の飲み方や、量が変わったときはその翌月に再検
  2. 査。
  3. 手の骨年齢・・・1年に一度。 現在6歳ですが、骨年齢は4歳半くらいだそう。
  4. 尿検査・・・1歳までは頻繁に、尿検査をしていましたが、今の病院に 変わってから、一度も尿検査はありません。

[検診の様子]
「運動会どうだった?」とか「かぜひかなかった?」「遠足どこ行ったの?」なんて子供ととまずお話をして、それから「じゃ、モシモシしようか」って診察が始まります。
座ったままで、胸と背中の聴診器を丁寧に聞いてくれ、それからベットに横になって、おなかを触診。便秘をしていないかもチェック。
ひざや足首、手を数個所たたいて、かっけの検査。次に目と喉。お話しながら丁寧にみてくれます。私も知らないアザやキズをみつけて「ここはどうしたの?」と子供に聞いてくれることもあります。
診察が終わってチョロチョロ動き回る子供をきちんと観察もしています。

私との話もどんな些細な話でもカルテに書き取ってくれます。
うちの子は狭いところが大好き。ダンボールの大きいのがあったので持って帰ったら、自分の部屋のように気に入って、好きなおもちゃを運び込んだり、毛布を敷いてその中で寝たり、ご飯もたべたり・・・
私は単に笑い話のつもりでしたが、先生は真剣に「それは男の子の遊びで、自分の基地作りですね」なんて。

今の先生には、1歳半から診てもらっていますが、うまれたころの辛かった体験やこの病気に関する質問、将来の不安など、別に時間をとってもらいゆっくり聞いていただいたことがあります。
これから先、病気のことを子供にどう伝えるか等々、心配事が山積みですが信頼できる先生にめぐり合え、ひとつひとつ、解決していけるものと思っています。



ちょっと専門的で難しいかもしれないけど
こちら↓↓↓も参考にお読みください!
治療方法・雑誌『小児内科』より


臨床検査項目の詳細情報がわかります
三菱化学ビーシーエル MBCdetasite



★ これからの治療法 ★

北海道大学医学部附属病院では、みなさんの資料に基づいて
先天性副腎過形成症に対する遺伝子治療法の開発や研究が進んでいます。
将来、遺伝子研究が進み、完治する病気になるかもしれませんね。

かなり専門的で難しいですが
是非参考にお読みください!↓↓↓
遺伝子治療法の開発