* 緊急時の対処法 *

★ 大変なことにならないために! ★

カゼをひいた! 熱が出た! 指を切った! などなど・・・
そういったとき、通常なら、副腎からホルモンがいつも以上に出てくれて、
体のストレスに対するなんらかの処置を自然にすることができます。
CAHの子供たちは、もともと副腎で作られるホルモンが無いだけに、
そういったときには、病院に行く前に緊急に対処しなければいけないこともあります。
先輩ママさんたちに、どのような緊急処置をしているのか聞いてみました。
ただ、身体的、精神的ストレスの程度なんて、誰にも計れません。
また、欠損の部位、程度により、症状が異なり、主治医の意見もすべてがすべて、
統一されているわけではないので、もし、今から記されていることで
ご自分と違うことがあったら、そのままのお母さんの気持ちを先生にお聞きになってください。
病状を一番よく知っているのはあなたの主治医なのですから!




★ケース1 ・・・女の子(5歳)
病気の説明を書いた書類を作っています。旅行先、何が起こっても、それさえ渡せば、ある程度の病気の事がわかり、
内服薬、緊急の連絡先、主治医の連絡先が書かれています。
いつの時間帯なら、どこの病院に駆け込めばいいか、考えています。わたしの場合、主治医の働いているところと入院を考えている病院が違っているので、何か緊急の事態になったときには、F病院に行き、主治医に連絡をすることになっています。緊急時といっても、繰り返し起こる嘔吐、大きなけが、事故、やけど、意識喪失、ぐったりした感じ、強い痛みを訴えるとき、薬が飲めないとき、何しろ、おかしいと思ったら病院に行こうと思っています。
手術などあらかじめ事前にわかっている場合は主治医と相談できますが、突発的に起こったとき、かつ、県外などは、駆け込んだ病院の先生に病名(病名を知らない先生もいました)、内服している薬、主治医の名前、は、身近な人でも伝えられるといいですよね。
もちろん、大きくなるに連れて、一人で行動することが多くなってきます。そのときにも病気のことが伝えられる方法を考えていきたいものです。副腎クリーゼを起こす可能性があるって一言でも、診察した先生の対処は違ってきます。
我が家の場合、薬を増やすのは、熱がでたときだけです。風邪症状でも熱の状態が目安です。
手足口病、中耳炎の切開でも、増量しませんでした。

★ケース2 ・・・女の子(14歳)
薬を増やさないといけない時は、発熱時(うちは、おおむね37℃を超えると頓服を服用)
なんか調子が悪い状態が続く時 (この判断が難しい・・・)
幸いなことに未だに無いけど、抜歯・手術の時。
いずれも、判断に迷う時には主治医の先生と連絡をとります。
薬を飲めればとりあえずは安心。嘔吐の場合、薬を吸収できないので、要注意!
ショック状態になったら大変なので、困ったらまず主治医の先生と連絡を!
特に、乳幼児は急変する可能性が高いと思います。要注意!
吐く・水分を取らない・おしっこがない・・・となったら注意して!
小学校高学年になると、抵抗力もついてくるので、そう度々熱をだすこともなくなりました。
ともかく、冬は風邪をひくと長引きました。ぜんそくももっていたので、なんか本当につらそうでした。
普段はCAHのことを忘れてしまうくらいなのに、病気になると嫌でも「生きてくれればそれだけで〜」と思うのです。勝手だよね。
主治医の先生が専門病院の先生のため、風邪のような場合、近所のかかりつけの病院に行きます。
CAHのことをよく理解してくださる先生ならいいのですが、時々、「コートリルを飲むと感染症にかかりやすくなる」とか、「ステロイドは過剰摂取すると大変なことになる」とか、とんでもないことをおっしゃる先生もいらっしゃいます。
この病気は、ステロイドを生成できない病気なので、どちらかというと補充するという意味合いが大きいと思います。
特に緊急時には・・・
一番信頼できるのは主治医の先生ですから、???と思ったら、まず一番に主治医の先生に相談することです。
今となれば当たり前のことなのですが、私も最初はわからなかったので・・・

★ケース3 ・・・男の子(10歳)
熱っぽいなぁ、風邪っぽいなぁというときのほかに、図工でカッターで指を切ったとき、体育で派手に転んで
すりむいたときにもコートリルを2倍にしています。
1歳半くらいのときに、はだしで歩いていて、お酒やさんの自動ドアに足をはさんだことがありました。
親指の横が少し切れて、出血しました。止まらないほどの出血ではなかったのですが、
夜中に突然、水のように吐いてそのままぐったり・・・
すぐに病院に連れて行き、ソルコーテフを点滴と一緒に打ってもらいました。
別に、縫うほどの傷でもないし・・・と思っていたのですが・・・
それから、怪我をしたときにはコートリルを増やしています。
保護していた大型犬に顔を噛まれて大出血したときにもすぐにコートリルを3倍ほど飲ませ病院に直行!!
ソルコーテフを打ち、3針縫いました。抜糸してからしばらくコートリルを2倍飲ませていましたよ。
嘔吐がひどくコートリルを飲めないときはどうしようも無いから、すぐに病院行き!
我が家の場合は、事あるごとに薬を増やします。風邪症状で熱がなくても2倍にすることがあります。
また、精神的に疲れるとき(旅行、行事など)に増やすことも。
みんなの話をきいて、それぞれに対処方法が違うのだなぁと驚きました。
なので、常日頃、薬の扱いについては、主治医との相談は必要ですね。

そらから、ランドセルには私で作った患者カードをパウチして紐でくくりつけています。
もちろん、いつも行くスイミングや器械体操のバッグにも!
それ以前に、学校の担任の先生や養護教諭には、CAHの説明と緊急時の連絡先を書いた手紙を配り
他の先生にも職員会議で伝えてもらってあります。 習い事の先生にもあらかじめ伝えてあります。

手作りのCAH説明書と、患者カードの内容は ここをクリック すると見ることが出来ます!


★ケース4 ・・・女の子(7歳)
熱が39度以上ある時、大きな怪我をした時(骨折などなど)はコートリル3倍、
さほど高い熱ではなくても、コートリルは2倍です。
でも、これはあくまでも家の子の場合で、家の子の主治医の場合の対処法で、個人により違うかもしれません。
必ず、事前に主治医に連絡しましょうね!
何の理由もなく、ただただ元気がない、食欲もいまひとつ・・・このような時にも2倍のコートリルを飲ませています。
ある程度は母親の私の判断に任されています。責任重大です!!
そうなる前に・・・もしも!と予想される事は、あらかじめ聞いておく必要はありますよね!

嘔吐、下痢など薬が吸収されていないような状態の時は、たとえ深夜であっても、迷わずすぐに病院に電話、そして入院、点滴です。
本人の様子を伺ってですが、救急車も遠慮せずに使うように言われています。
幸い、今のところそこまで酷い嘔吐や下痢の経験はありませんが・・・
突然ショック状態になったり・・・何て事も充分考えられるので、嘔吐や下痢の症状がある時にはすぐに病院に行っています。
嘔吐や下痢などの症状がある時には、気をつけすぎ?って思うほど、気をつけて様子を見てあげてくださいね!



★ケース5 ・・・女の子(6歳)
熱が37.5度を超えたとき、一度に一日分の量を飲ませています。前の病院の時は38度以下なら2倍の量でいいと言われていましたが、2倍量を長く飲むよりは、3倍量をいっきに飲んだほうが効き目があるとのこと。
(2倍、3倍というのは、薬を一日3回飲んでいた頃の話です)
うちの子はよく夜中に熱を出していましたが、3倍飲ませると本当に次の日には、すっかり熱が下がっていて
その威力にビックリ!です。

こんな時は・・・

  1. 高熱で嘔吐があり薬が飲めないとき・・・
    迷わず、病院に直行、点滴です。
    担当の先生がいなくても、適切な処置ができるよう、カルテに緊急時の対処法が記入してあります。
  2. 中耳炎の切開・・・
    先生に連絡して、翌日まで薬を3倍飲ませました。
  3. アレルギー・・・
    保育園でおやつに嫌いなチーズがでて、無理して食べて帰った日
    お風呂からあがった子供の全身に一円玉ほどの赤い斑点がいっぱい!
    すごくかゆがっていて、すぐに先生に電話したところ「しばらく様子をみて、ひかないようなら、連れて来てください」とのこと。
    アレルギーはまもなく消え、薬も増量しませんでした。
    (アレルギーはうちの子だけでした。たまたま体調が悪かったようです。)
  4. 頭の怪我・・・
    開いた車のドアの角に頭を思いっきりぶつけ、頭を2針縫いました。
    場所が頭なので、縫っていても自分には見えず泣きもしませんでした。
    先生に相談して念のため薬を3倍飲ませました。
  5. 夏バテ?体がだるいとき・・・
    今年の夏、とても暑かったせいか、8月末はすぐに横になってゴロゴロ、ダラダラ・・・
    あまりに元気がないので心配になって先生に相談したところ、「確かにこんな状態のとき、薬を増量すれば元気がでます。
    でも体が休息を求めているときに、薬で無理やりがんばらせるより ゆっくり休ませてあげてください」とのことでした。
  6. 最近の出来事・・・
    「薬飲んだの?」と聞くと、「うん。なんだか今日はしんどかったから、青(コートリル)を二つ飲んだよ」
    えーっ!自分で勝手に?まだ六歳とはいえ、自分の体調は誰よりも自分が一番わかるはず・・・
    でもやっぱり今度先生に聞いてみます。





■ いろいろな場合の対処法 ■


  • 風邪 → コートリルを状態に応じて2倍〜3倍に増やす。水分を取る。
  • 発熱 → コートリルを状態に応じて2倍〜3倍に増やす。

    • ママさんたちに話を聞いたところ、コートリルを増やすのは、主治医の支持によって違うようです。
      37度の子もいれば、37度5分、38度と、飲ませるラインの枠がある。
      ポカリスエットなど電解質を含む飲料が良い。脱水症状に注意。まめに水分をとらせる
      吐いて薬が飲めないようだったら即病院へ!

       
  • 抜歯 → 前もって、主治医に連絡。コートリルを状態に応じて2倍〜3倍に増やしたり、ソルコーテフを打つ

    • 抜歯の時は、まず抜歯が決まった時点で主治医に連絡、そして抜歯の2日前からコートリル2倍、
      当日は3倍、次の日は2倍、その後正常に戻します。
      (7歳・女の子)

  • 中耳炎 → 前もって、主治医に連絡。コートリルを状態に応じて2倍〜3倍に増やす。
  • おたふく → コートリルを状態に応じて2倍〜3倍に増やす。熱が高くぐったりするようであれば、即病院へ!
  • 風疹 → コートリルを状態に応じて2倍〜3倍に増やす。
  • 水疱瘡 → コートリルを状態に応じて2倍〜3倍に増やす。

    • 水疱瘡になった時は、まだ1歳前でした。
      長男からもらったのですが、長男が病院に行った時に、予防接種前で年齢も低いし・・という事で、移っても軽く済むかもしれない・・・
      という事で、長男が処方された水疱瘡の薬と同じ物を3日分、処方してもらいました。
      これが凄く効果があって、移ったものの熱も低く、水泡もポツポツと何ツブかしか出来ずとっても軽くすみました!
      熱がある間はコートリルを倍量飲ませてましたが、熱が下がってからは、普段どおりに飲ませてました。(7歳・女の子)

    • 1歳のときに、お兄ちゃんからうつされ水疱瘡になりました。
      塗薬と、抗生物質(?)を1週間分いただきました。
      38度くらいの熱が出ました。夜も痒がってかわいそうだったなぁ・・・
      ぶつぶつがたくさん出来て、つぶれて、今も少し痕が残っています。
      でも、ついかわいくって、写真を撮ってしまいました。
      熱がある間はコートリルを3倍量、熱が下がってからは、2倍。
      その後、ぶつぶつがひいてから通常量にもどしました。(9歳・男の子)

  • 手足口病 → コートリルを状態に応じて2倍〜3倍に増やす。
  • インフルエンザ → コートリルを状態に応じて2倍〜3倍に増やす。熱が高くぐったりするようであれば、即病院へ!

    • 2歳2ヶ月のとき、40度2分の熱が出ました。コートリルを3倍飲ませ、氷枕で頭を冷やして
      様子を見ようと思ったのですが(病院では診察済みだった)白目をむいて、唇が紫になってのけぞり
      そのあとぐったりして意識が無いような感じだったので即病院へ。
      11日間の入院となりました。
      いつもの10倍くらいのソルコーテフで、顔はまんまるムーンフェイスに。
      (9歳・男の子)

  • 精神的ストレス → コートリルを2倍に増やす。(これは、本人の程度しだい)

    • 精神的にプレッシャーが掛かったりしている状態の時にも倍量にした方がいいと言われています。
      発表会のような緊張するような時にも2倍、入園や、入学など環境が変わった時にも
      様子を見て、3日〜1週間程度の間は2倍のコートリルを飲ませています。
      でも、これはあくまでも家の子の場合で、家の子の主治医の場合の対処法で、個人により違うかもしれません。
      必ず、事前に主治医に連絡しましょうね! そう言われてしまうと、学校での生活、友達関係なども心配ですよね。
      今のところ、そういった事は全くなくて安心していますが・・・・
      (7歳・女の子)

    • うちの息子はすっごくDOKIDOKIしちゃうタイプみたいで、精神的ストレスにもちょっと弱いのかなぁ・・・
      『元気がでる薬』と称して、器械体操の大会の前、ピアノの発表会の前、
      3日3晩出っ放しで頑張った祭りのラッパ隊のときなどにもコートリルを2倍にして飲ませています。
      (10歳・男の子)


★ あくまでも、『うちの子の場合』であって、
それぞれ病気の程度などで治療法も違うと思うので、
  必ず、主治医の診察を受けてくださいネ!
また、お薬を増量した時には、
『どんな時に』『いつからいつまで』増量したかを
主治医に必ずお話ししてくださいね。
その情報がとっても大切になってきます。