最初の一ヶ月
4時で止まるヒーター
補助スタッフが5時までには帰るので,ヒーターは4時に止まる。屋根がガラスなのですぐ冷え込みま,せいぜい7時が我慢の限界で歩いて10分のゲストハウスに帰ることになる。ここもヒーターは11時で止まるので,毎日12時前には眠ることになる。日本にいたときとは比べ物にならない規則正しい生活の毎日。
近所には巨大スーパーSAFEWAYがあり営業時間は8:30 am -10:00 pm。しかし店ははっきりいってそれしかない。靴や服,まともな食品(ティーバックではない紅茶など)を買うとなると歩いて30分のCityCentreまで出る。ロンドンから1時間ちょっとなのにド田舎。空気と水だけはおいしいし,冬でも芝生はとっても元気なので散歩もなかなか楽しめる,と自分を納得させる。
多国籍料理
ゲストハウスはキッチンだけ共同になっていて,強力調理器具(200Vはやっぱりすごいや)がならび巨大冷蔵庫が置いてあります。ドイツ,イタリア,ハンガリー,中国からの講師や研究者と5人で使っている。時間帯にずれがあり,込むことはない。「イギリス人は一週間同じ服を着ている」等,話題はたくさんあります。きっと日本に住む外国人もこういう感じで話しているのだろう。
まがるバタール
フランスパンは周りはパリッと中は柔らかく,というのが普通だろう。幼少の頃からポンパドールで育った私。最低限の基本はまもって焼いて欲しい。が,ドーバーは深くて遠かった。イタリア人の解説によると,バタールは人を殴れるくらいなにに,ここでは立ててもつとおじぎをする。これではパン育ちの私には酷だ。
すすがないお皿
TIME紙面上でアメリカ人主婦がなげいていたのに同感。ここではお皿をすすぐという習慣がない。ついでに体を洗った後も泡をふきとるだけだそうだ。シャンプーをした後にお湯で洗い流すほうが髪に優しいという説明があったりする。当然が当然ではない。学生の住んでいる階のキッチンはシンクが洗っていないお皿でいっぱいになると洗剤をいれてお湯をためておいて朝になったらひきあげるだけ,だそうだ。やはり人間って結構強いもんだ。
まだ雲の中?
「曇りのちときどき晴れ,ところにより雨,朝夕は霧が深いでしょう」天気予報はいつでも同じ。楽なもんだ。外れたって誰も文句はいわないだろうし「たしかに今日1時間は晴れていた。」「でもその後大雨が3時間」言い訳はいくらでもできる。朝は7時半頃明るくなり始めるが窓の外は真っ白。日差しと深いバスタブが恋しい。でもおかげで肌荒れの心配はない。
ヒーターが来た!
6時になったら寒くてコート無しでは仕事が出来ない。ヒーターらしい格好のものがいくつかあるみたいだなあ,とは思っていたら,一見とっつきにくそうだけど頼りになる兄さんが「寒い?火があるから...」といって延長コードまで調達してくれた。これで足下だけはあったかい。うれしい!。
The sun still exists!
めずらしく朝から太陽が出ていた日,フランス人の女の子が昼に喜んで言ったせりふだ。本当に日光は貴重。おまけに初めておいしい,と思えるものを食べた。インド料理店のナンは,日本のわりと評判の良いインド料理店のものと同じくらい。...で翌日は朝から雪。
本当にかわいいPhD学生のフランス女性は2年前は英語が全く話せなくて,今でも自信がない。私がうまく説明できなくてごめんね,みたいなことをいうと,「日本語はとっても違う言葉なのにちゃんとしゃべってる,私は隣の国なのに...言い訳できないのに...しくしく」という感じ。ちょっとまって。私は韓国語も中国語もロシア語も「こんにちは」しか言えないぞ。
わたしのははは
日本語を習い始めた学生さんに聞かれました。なんで最後の「は」の音は「わ」と同じなの?私は日本語を教える芸はないので,とっさに「eのひっくり返った記号の音みたいに弱いところで」と逃げたが,本当は違うはず。
日本人発見
学生として来ている30前後の人で,日本人は結構いると教えてくれた。御自分の電話番号を頼みもしないのにメモしていったけど,まずかけることはないだろう。日本語でしか説明できないような難しい状況にも陥っていないし,自己紹介しなくてはならないのも,もう面倒くさい。「ドクターうんたらで,日本から来た研究フェローで誘電体の電気特性をやっている」というだけですむ異分子環境はとても居心地が良い。そういえば私の代表作(研究ネタを除く)の題名は「境界領域の居心地」。
土曜出勤
私は土曜日でも入れるように鍵を3つ渡されている。すべて厚みのある(芯が円柱のヤツ)重い鍵で,納期のせまったPhDの学生(スポンサーがいるんですね。大学にお金がないので,企業とプロジェクトを組んで学生を雇うようなシステム。)と助教授クラスの同僚もいた。しっかりマニュアルワークをしていたので私もお手伝い....メーカー勤務の思い出がよみがえる。こちらの太っている人はすごーく太っているのでうんうん言いながら動いていると怪獣だ。エンジニア同士では言葉が違っても以心伝心するようだ。次に何をしたいのか無意識に予想ができるのか,脳みそを通過せずにしゃべっている。
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