このページは、私(おと)の独断で作っております。これを真に受けて、承認が遅れても当方は一切関知致しませんよ。(笑)

eCTDは作れないが、リーフ・ファイルくらいは自社で

スキャニングとページの挿入

スキャニング

 このHPは「eCTDへの道」なので、サイン・ページなど、原本が紙の場合はスキャニングを行って電子文書にする必要がある。「我が社はCTDで申請するので必要ないよ」の場合は、必要ないことかも知れない。ここは、読み飛ばしてもらっても良いかも知れない。このページの後半は、PDFの編集なので、そこには必要な情報があるかも。

 それでは、スキャニングが必要な方は、それに関する仕様について通知(薬食審発第0527001号)を見ていこう。

 

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PDF文書および画像の作成方法

手書きメモを含む紙の文書は300dpi でスキャンする。手書きメモは明瞭にするために黒色インキで書くこと。
写真については、600dpi の解像度で画像を収録する。白黒写真を提出する場合、8-bit グレイスケール画像を考慮すること。カラー写真を提出する場合は、24-bit RGB 画像を考慮すること。キャプチャした画像は非均一なスケーリング(すなわち、サイジング)にかけないこと。
ゲルや核型は写真からではなく直接スキャンすることとし、その場合600dpi、8-bit のグレイスケールとする。
プロッター出力のグラフィックスは300dpi でスキャンするかディジタル方式でキャプチャする。
高速液体クロマトグラフまたは同様の画像は300dpi でスキャンする。申請者は描出の品質を保証すること。

 

 まとめちゃうと、こう言うことか?

300 dpi モノクロ2値  黒インキの文書、プロッタ出力、高速液体クロマトグラフのチャートなど
300 dpi 16-bit RGB画像  カラーの高速液体クロマトグラフのチャートなど
600 dpi 8-bit グレイスケール 白黒写真
600 dpi 16-bit RGB画像 カラー写真

 スキャンは、Acrobatから行う事が出来る。ただし、スキャナーとスキャナーのドライバーが必要となる。スキャナーは、色んな種類があるが、あまり枚数がない場合は、一枚ずつ行える安価なものでも良いかもしれない。枚数が結構ある場合は、シートフィーダ付きのスキャナが欲しいところだ。また、コピー機にその機能を持たせたものもある。各社で十分考えて、予算のある会社は色々試して、使いやすく品質のよい、壊れにくいものを購入したいところだ。(機械ものって、結構、すぐに壊れちゃったりするので)

スキャニングの方法

 ほとんどのスキャナで大体同じ様な方法だろう。

1)プレビューする。
2)スキャンするエリアを設定する。
 フィーダ付きのものは、自動設定されるものもある。
3)本スキャンする。
4)他に文書がある場合は、1)から繰りかえす。
 スキャンが終了した場合は、Acrobatへ転送しPDF化する。

スキャニング時の問題点の解決

 原稿の紙が薄く、裏文字が写ってしまう。---これは、裏文字と同色の紙(黒い文字原稿なら黒)を裏に付けてスキャンすると良い。シートフィーダ付きのスキャナでは出来ないので、一枚ずつスキャニングが可能な、フラットヘッドスキャナーは準備しておいた方が良いかもしれない。

 原稿の筆圧が弱く、印字が薄い場合。---そのままスキャンすると、全然見えないくらいになってしまう場合は、濃くコピーしてそれをスキャンすることも考えた方が良いかもしれない。

 原稿の経年的な汚れ。---汚れも、文書だ!と思うか、綺麗にしてからスキャンすると思うか、各社の取り決めだろう。スキャナのドライバの設定である程度のぞける場合がある。

スキャン文書の問題点の解決

 ・スキャナに埃や髪の毛が乗っていて、それもスキャンしてしまった。
 ・原稿が、微妙に斜めにスキャンされてしまった。
 ・原稿が上下または左右にずれてスキャンされてので、黒い線が出てしまった。
 ・パンチで閉じていた原稿なので、穴が黒くスキャンされたのが気になる。
 ・などなど

 基本的にやり直すしかない。でも、どうしてもダメな場合がある。その時は、スキャンした原稿をPDFにせずにイメージで書き出す。PDFにした原稿もイメージで書き出せる。TIFF形式など非圧縮の形式で書き出して、Photoshopなどの画像編集ソフトで修正し、AcrobatでPDFにすると良い。これらも我が社の個性!と言い張ってもよいが、他者が綺麗な原稿出していると、ちょっと?と言うことになりかねないかも。

 これらは、CTD制作を請け負っている企業や、PDFの制作を行っている会社などでもやってくれるようだ。自社でコツコツやるか、外注するかは、各社の判断だろう。

PDFの編集

サインページの挿入

 試験報告書などでサインページを元のPDFファイルに挿入する方法について説明しよう。ここでは、Acrobat6で書いておくが、Acrobat4でも同じ事が可能だ。Acrobat4では、しおり内で右クリックで出来る。

 まず、挿入したいPDFファイルを開く。「ページ」のタグ(Acrobat4は「サムネール」)を開いて、オプションから「ページの挿入(I)...」をクリックする。

図25 「ページ」のオプション

 この操作は、ページを指定して右クリックや、ツールバーからも可能である。

 「挿入ファイルの選択」画面が出るので、挿入したいファイルを選択する。

図26 挿入するファイルの選択

 その後、「ページの挿入」場所を指定する画面が出るので、場所を指定しよう。取りあえず、適当な場所に挿入してあとで修正することも出来るぞ。

 図27は、最終ページの後ろを指定した。

図27 ページの挿入

 図28に示したように、6ページ目に「サインページ」が挿入された。これを保存して終わりだ。

図28 最終ページの後ろにサインページが挿入

 この、ページタグの中は、自由にページの入れ替え、挿入、削除などが出来る。ページを指定して、ドラッグ/ドロップしてページの移動や、右クリックで1ページ〜複数ページの削除が可能だ。

 また、複数のPDFを表示させ入れ替え等も出来る。例えば、今のPDFとサインページのPDFを立ち上げておく。[ウインドウ(W)]-[並べて表示(T)]-[左右に並べて表示(V)]などを選ぶと、PDFが並んで表示される。両方の、「ページ」を表示させて、ドラッグ/ドロップすると、別なPDFから簡単にページの挿入が可能だ。この方法は、Acrobat4でも可能だが、文章をいじると上手く動かないバグがあるようだ。Acrobat6では、解消されている様だが。

図29 PDFを並べて表示し、ページの移動