ヘッダまたはフッタへ文字の追加
Acrobatでは、ファイルごとにヘッダまたはフッタに追加したい文字などを挿入できる。例えば、Wordで本文は作成したが、付録等にスキャン文書が多く、ページが振れない場合など。Wordでページを振らずに、PDFファイルを作成した後、この機能を使うと、スキャンページもページ番号が振られる。また、CTDの作成の箇所で再度説明するが、「さらに、一つの文書内においては、文書の内容を表す簡潔な識別名を全てのページを通して同一のヘッダーあるいはフッターとして記載することとする。」と仕様にあるので、これを作成するために使うことも出来る。
[文書(D)]-[ヘッダとフッタを追加(H)...]を選択すると、図30がでてくる。ヘッダかフッタかを選び、フォントを選ぶ。フォントは、当然eCTD仕様のものを使用するが、日本語フォントと英数字(欧文)フォントの混在は出来ないようである。本文と区別するために、フォントサイズは12 ptにしても良いだろう。
「日付を挿入」、「ページ番号を挿入」及び「カスタムテキストを挿入」から挿入する。
図30 ヘッダとフッタを追加 ページオプションで、追加するページを指定できる。おおざっぱな機能だ。
最後に余白位置だ。これは、Wordテンプレートと揃えた方が良いだろう。もう一度、Wordテンプレートの余白設定を見てみよう。上下左右の余白は、30 mmとってある。用紙端からの距離は、ヘッダ15 mm、フッタ17.5 mmだった。以上から、余白設定は、左右30ミリ以上、上15ミリ、下17.5ミリと設定すると、WordテンプレートからPDFにした場合とこの機能を使用して追加した場合が同じ記載になる。
しおりの作成
スキャン文書はしおりは作成されない。それで、手入力でしおりを作成することになる。CTD申請する場合はしおりは必要ないが、将来のことを考えて作っておいた方が無難かもしれない。
新規しおりの作成方法は、Acrobat4も6もほとんど同じだ。Acrobat6の場合、しおりをつけたいページ(場所)まで文書をスクロールして表示させておき、しおりの「オプション」から[新規しおり(B)]を選ぶ。
図31 新規しおりの作成 ここでは、しおりに「図1 マティーニを作るための道具」を追加しようとしている。「無題」の新規しおりが作成されるので、「「図1 マティーニを作るための道具」と入力する。
図32 新規しおりの作成 あとは、作成したしおりをドラッグして適当な階層の中に入れてあげればよい。
スキャン文書では、しおりと同様にリンクもされていない。そこで、eCTD仕様とするためには、ナビゲーションを向上させるためのリンクが必要である。
リンクには、2種類ある。文書内のリンク(内部リンク)と他の文書または他の文書内のページ(外部リンク)である。ここでは、内部リンクの方法を説明しよう。外部リンクについては、「7. 雰囲気eCTD」で説明することにしよう。
リンクツールを指定して、リンクをつけたい部分を四角で囲む。ここでは、「ドライジン」とドライジンの種類をまとめた「Table1」をリンクさせたいと思う。Acrobat6では図のように赤い四角、Acrobat4では黒四角で囲まれる。リンク元は、文字でなくても図でも何でも良い。余白にだってリンクを作成することが出来るが、これでは意味が分からない?
図33 リンク元を設定 Acrobat4では、ページをリンクさせたい部分まで送ってクリックして完了だ。とても簡単!! あとで、リンクのプロパティーを修正する必要があるかも知れない。
Acrobat6では、図34からリンクさせたいページを入力し、[ズーム(Z):」を「ズーム設定維持」にしてOKで完了だ。
図34 リンクの作成 以上で完了。「手のひらツール」に変えて、リンクが正しく飛ぶことを確認しておこう。
最後に、保存して終わりだ。Acrobat6は、右上のバッテン・マークで閉じちゃっても「ファイルを保存するか」聞いてくる。しかし、Acrobat4は、バッテンマークではファイルを保存するか聞いてこないでそのままAcrobatを終了してしまう。必ず、ファイルは保存してからアプリケーションを終了させよう(自戒の意味も込めて...とほほ)。
リンクを設定するためには、Acrobat6よりAcrobat4が便利だ。eCTD作成用にPCが準備できるなら、Acrobat4をインストールしたものを一台確保しておくと便利だ。
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