11)医務室

  医務室では、連日のよう出る病人や怪我人に対して、柴田軍医と山田衛生兵は 、あるときは患者を叱り飛ばし、また、あるときは子供にいい聞かすように、な だめたりして日夜、骨身を惜しまず努力されていた。 医薬品の何一つない環境の中で“精神的な投薬 によって、多くの同胞を救わ れた功績は誠に大きく、とても言葉で言い表すことはできない。 時折、夜中の巡回時、医務室に立ち寄ってみると、患者の横で疲れてうたた寝 している姿をみた。また幾晩も寝ないで、暗い電灯の下で、熱心に患者の看護を されている2人の姿は、今でもはっきりと瞼に焼きついている。 今、もし二人にお会いできるようなことがあれば、改めて心からお礼を申し上 げたいと思っている。


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