6.私は私
絶好の青空の下を、一台の白い普通車が走り抜けていく。このまま東北自動車道にのってしまえば、少なくともしばらくはほとんど真っ直ぐでつまらない道が続く。
「あー。かなり爽快な空ね・・・。」
アリアがグラサン越しにそらをなんとか見上げる。
「運転中に目をそらさないでよ。事故ったらどうすんの?」
「そんときゃあそんときよ。」
明らかに怪しい男物のグラサンをかけ、アリアはかなり上機嫌だ。愛もかなり気持ちがよかったが、この先、疲れるのではないかと少し不安を憶えた。まあ・・・そんなものより先に、今は楽しめばいいか。
「それにしても・・・いつになったら話してくれるの?お母さんのこと。」
「・・・もうちょっと砕けてみたら?人生つまんないわよ。」
「あなたが話してくれれば、少しは緊張がとけるかもね。」
ジト目でアリアの方を見るが、アリアは別段動じた様子もない。大して気にしていないようだ。だが、愛の言葉を少し気にしたのか、さすがに少しだけまじめな顔になった。
「・・・ライトが生まれた年、知ってる?」
「西暦、2757年じゃなかった?」
「・・・じゃあ私と三つ違いなんだ。私は60年生まれでね。十七の時にエホバの開発やらないかってきたんだけど。まあ、実際あなたのお母さんとは、十歳くらいの時に知り合ったの。幼なじみのアイリスも一緒だった。あの時は、私とアイリスとリーナの三人で、毎日楽しく生きていたわ。私達は特別な学校に属していて、みんな英才教育を受けていた。十三くらいで科学者になっていたのよ。私達には得意分野があってね。私は機械工学。アイリスが生物学。そして・・・リーナは心理学を専門としていたのよ。そしてそのうち、一四くらいの時だったかな。アイリスが、ライトに一目惚れしたのよ。向こうも同じだったみたいだけどね。二人は幸せそうだったわ。けど・・・、周りの誰もがそれを認めてくれなかった。だってそうでしょ?両方科学者なんだもの。子育てしながら研究やるなんて、ほっとんど人間技じゃないわ。私だって、彼女が彼と結婚するって言ったときには、ちょっと信じられなかったしね。でも・・・、リーナはその時アイリスに言ったのよ。自分のしたいようにすればって。アイリスとライトが結婚した最大の原因は、リーナのこの一言にあった。
そして一七になって・・・、エホバ開発が始まった。プランとしてはかなり前から提示されていたんだけど、人員不足の線もあってね。なかなか人が集まらなかったのよ。だから私達みたいな若い科学者にも依頼がきたってわけ。みんなやる気だったし、そんなにいいもの作るんだったら、まあやってもいいかなって。主任の研究チームとしては、私、アイリス、ライト、リーナ。それと山内って、なんか随分だらしない男だったけど、真面目でいい奴だったわ。そいつと、ミストって無口な女。このミストって人は、あなたも知ってるわね?」
「それ以前に、おかしいわよ。私はお母さんから、自分はライトのもう一人の妻から生まれたって・・・。」
「リーナも茶目っ気のあることするわね・・・。なんでそんなバカなことしたのかしら?まあそれはいいわ。とにかく、リーナはけしてライトの娘なんかじゃないわ。ライトより三つだけ若い、ただの同級生よ。」
「そんな・・・、お母さんが嘘つくなんて思えなかった。」
「そうでもないわよ。自分のため、誰かのため・・・。彼女はやむなく嘘をつくの。じゃあ彼女から、ミストのことも聞いてないんだ。」
「ええ・・・。知らないわよ、そんな人。」
「ま、そんなことは気にしてられないわ。とにかく、その六人で私達のチームが組まれていたの。そして、78年、アイリスとライトは結婚した。本当・・・灼けるくらい幸せでね。だけど・・・リーナは一人、エホバに集中していたの。彼女は人を愛することを知らないし、幸せそうなライト達を見て少しでも嫉妬感を持つのがいやだったから・・・。彼女はひたむきだったわ。とっても・・・。純粋すぎて、人を怖がっていたの。でも、彼女は使命を持つことになった。
83年。完成したエホバはライトの手によって暴走した。それで殺された研究員は数しれない。でも、おかげで私達は私達の道を進むことになったの。さっきいった山内って奴。あいつはライトの友人だったわ。友人だったから、彼を止めようとした。でも、彼は止まらなかったわ。銃を撃とうと、何をしようと、彼は絶対に死なない。神だから。神を殺すには、ヒトの持つ力がいるのよ。山内はそれに気がつかなかった。だから彼は死んだわ。アイリスも、私達も、事前にそれを教えられていたから。彼にものをとやかくいう気にはなれなかったの。そして、大量虐殺と引き替えに、地球はふくれあがった不安定な人間達を一掃できた。人類は何年かに一度、消え果てる必要がある。それが回帰なの。ライトは人工的にそれを成したわ。新しい人類になるため、新しい、何かを作るために。そして、彼の思惑で私達は身体を失うことになった。私の身体は消えたわ。でも・・・今はこの身体があるけどね。アイリスは観測者に一度なったものの、ドリッカーを含めたこれから作られる子供達を見守る必要があった。だから、ライトに身体を作ってもらったの。そして・・・ミストは観測者の思惑で、今の所精神を残して身体は消えた。この後、いつかアイリス、または次の観測者の手で生き返るかはわからないわ。あなたの母親、つまりリーナは・・・冷凍睡眠に入ったのよ。あなた達を生むためにね。でも、もう一つの理由はもう二度とライトの顔を見たくなかったの。彼が殺したも同然の、山内を、彼女はいつのまにか好いていたのね・・・。それで殺されて黙ってる人間はいないわ。結果的にライトの手助けをしたものの、彼女は永遠にライトを恨むつもりだったんでしょうね。
あなたと・・・綾という女の子が日本名だったのも、山内の影響なんじゃない?元々リーナも日本人の血が混じった、クオーターだったしね。」
「じゃあ・・・私にも性があるの?名前しかないんだと思ってた。」
「飛鳥よ・・・。あなたの氏名は飛鳥愛。名前が二つあるみたいだけどね。綺麗な響きでしょ?飛鳥って。ま、そんなことはどうでもいいわ。今必要なのは、あなたのお母さんの話なのよね。
それで、結局彼女は二千年以上眠り続けていたのよ。死んだも同然だったんだけどね。それでも、彼女は生きた。自分の信念を貫くため、そしてあなた達を生むために。だから・・・あえてライトの道具に成り下がったのよ・・・。けして、彼女は誇りを忘れたわけじゃない。立派だったわよ。あなたのお母さんは。それに・・・あなたあの人にそっくりよ。顔も、髪型も、仕草も。似ていないのは髪の色だけね。」
「最初は同じ色だったわ。だけど・・・。」
「ナノブレードには欠陥があった。絶大な力を被験者に与える代償に、寿命が極端に短くなるという大欠陥がね・・・。あなたの髪が白くなったのは、染めたでもなんでもない。ただの白髪でしょ。だからあたしはあなたが死ぬ前に目的を果たす。そのために、今回のことを企画したわけ。でも・・・死んでもすぐ帰ってこれるわ。何百年かそこら、精神が中空をさまようのよ。そのあいだ、見えてくるものもあるわ。けど・・・。」
「死は終わりじゃない・・・。いくらそういわれたとしても、私はやっぱり怖いわよ。どうしても・・・この恐怖を拭えない。ねえ。覚醒ってどういうことなの?」
「覚醒ってのは、簡単にいうと自分の精神・・・正義を確立するためのものなのね。絶対的な精神の強さを確立すれば、何事にも動じることなく生きられるわ。そのための、覚醒ね。」
「そうなると自然に?」
「そ・・・あの忌まわしい装飾品がついて来るってわけ。」
それは翼のことだ。確かに、あの翼は枯れ木みたいで趣味がいいとはけして言えないし、妙にでかいため何となく邪魔な感じがする。
「私は・・・まだ死ぬことをみんなにいってない。このままじゃ勝手に死んでいくのよね・・・。変な感じ。」
「一度肉体が朽ちているものなら、ヒトの中にはたくさんいる・・・。それに、あなた達が現れたことで世界中が揺れに揺れ動いている。力を持つ代々の家柄が、本能的に来るべき回帰の時を悟り、絶対的指導者であるものを求めている。・・・人間は本当に愚かなのよ。自分が頼れる存在をいつも探し求めている。そのくせ、自分達の権利をいつも主張するの。その点の整理が人間には出来ていない。だから、次の人類にはそこら辺の整理がしっかりと出来ていればいいんだけどね。
成長し続け、データを集め、そして更なる躍進を遂げる。そのためには、古いままの人類は一掃されなければならない。そのために、下克上というものがあるのよ。古いものは消え、また新しい人類が生まれる。それも全て自分の手でやっちゃうんだから、人類もよくできてるものね・・・。神はよくそんなものを作ったものだわ。
あまり・・・面白くないわ。私達も・・・あなた達も、歴史の違いこそあれ、全て神の言いなりになっているも同じだわ。それは、神が私達のやっていることに特に注文をつけない・・・。つまり、私達が何をしようが、それがどんなに突拍子のないことでも、その全てが神の意志なの。神は何もしない。何も望まない。だから私達はそれを覆そうとする。見苦しいだけなのに。それでもしないでいられないのよね・・・・・・。本当の自由を、確認したいのね。」
「あなたはずっとそれを見てきたの?」
「もう飽きたわよ。人間は大してみたくない。」
そう言い切られて、愛は何となく悲しい気持ちになった。何故かはよくわからないが、そんな言い方がなんとも異様だった。むしろ、楽観的な感じのするアリアが、そんな物言いをするとは。
アリアもまた、疲れていた。それはわかる。
人間を見続けることに、そして、無力な存在でいることに・・・。
こんな時に、一体どうすればいいのだろう。彼女に対してかけられる言葉。人生においてほとんど経験を持たない自分が、何千年も生きている彼女に、自分より遥かにものを知っている彼女に・・・。
「そんな顔しないでもいいわよ。私はここを去るわけにはいかない。なんのためにと言われてもそれはわからないわ。けど・・・逃げることは絶対に許さない。たとえ私がどんなものであれ、私は自らの意志で生き方を見つけた。失敗して、つかの間の死まで経験して・・・。後悔して、逃げ回って・・・。逃げることより、生きることの方がよっぽど簡単だってことまでわかって。それで一歩づつ・・・一歩づつ成長してきたのよ。だから、逃げないって決めたの。もう二度と。」
「・・・・・・私は何も知らないわ。何も見ていないし、何も経験していない。ただ一つあるものがあるとすれば、それは人の死を見たってことだけなのよね。」
「その年齢で人の死を見て・・・まともに生きていられる。その辺りもリーナそっくりね。けど・・・・・・あなたは、何よりも自分を成長させてくれる戦いを経験してるし、そのための仲間だっている。気に病むことはないわ。問題は、いかに戦いへの恐怖心を克服するか・・・。それだけなのよ。」
それには答えられなかった。怖いから。
「大丈夫よ・・・。お母さんをちゃんと見て生きてきたあなたなら、きっと大丈夫。それに、ドリッカー君とかがいるから。問題は、彼等とお別れする時ね・・・。」
「考えたくないわ。そんなこと。」
自分で自分がふてくされているのが、よくわかった。
子供だ・・・。泣きたくなるほど子供だ。一体人間はいつ子供ではなくなるのだろう。一日でも早く・・・、大人になりたい。
何を思ったのか、アリアがいきなり車をパーキングエリアに入れる。その作業をしている間だけ、彼女は無言だった。悲しくなるほど、厳しく、消えるような・・・。
「・・・・・・ぁ。」
一言、話しかけようとしたがそれもできなかった。かけられる言葉など、ない・・・。短い沈黙と、顔つきだけで、アリアはこうも近づきがたい存在になる。しかし・・・・・・それでも。
「死は何も生み出さないのよ。でも、自分が死んだことで助かる人間がいる。戦いにおいて、死は一つの守るという方法なのよ。でも・・・守られた人は、ちっとも嬉しくない。ただその人の魂の重みを永遠に背負わなければならない。だから・・・死は本当の最終手段。けして使ってはいけない方法なのよ。」
アリアはそれだけ言って、駐車場の一区画に綺麗に止めて見せた。
・・・日本にきて以来、こんなに北まできたことはなかった。少なくとも、東京の夏はだるくなるほど暑くて、動くのも結構億劫になる。だが・・・ここの夏は動きやすい。どこなのやら地名も知らない。かすかに向こうの方に山が見える。雲はほとんどない。半袖なら、むしろ肌寒いくらいである。
全身真っ白で半袖半ズボンの愛は、少し寒そうに身を震わせた。
「ああ。あなたはこっちの方の気候を知らないのよね。」
アリアが黒のパーカーを羽織りながら呟いた。
「こっちは結構寒いのよ。」
「不思議なものね・・・。最初、春や夏、秋や冬なんて言われても全然わからなかったもの。北と南で気候が違って、季節があって・・・。私は全然知らなかったから。」
車にもたれ掛かって、それだけは変わらない青空を仰ぐ。しかし、もう少し青が深いような気がする。空気も何となく澄んでいるし・・・・・・。違うと言われればまだ違うところがあるような気もする。
「ここは私も一度しかきたことないのよ。でも、山は綺麗だし、空気は澄んでるし。東京に比べてかなり過ごしやすいわ。去年の夏にきたのよ。」
「遊び屋ね。」
「だってすることないんだもの。」
確かにそうだが・・・そう露骨に言う必要もないような気がする。
「さ、出口で降りるわよ。これから・・・いくべきところがあるわ。」
「いくべきところ?」
「そ。とてもいいところよ。そこで精神療養すればいいわ。」
そんなことをいくら言われても、はっきりって半信半疑である。地球上のどこかへいったから精神が回復するとか、癒されるような気がするとか・・・。信じられない。それで本当の心のわだかまりが取れるなら、とっくにやっているだろう。
そもそも・・・自分みたいな冷めた人間が感動なんてするんだろうかとも思う。
それでもアリアは何となく自信たっぷりだ。ここまでくると少し不気味なものがある。
「さ。行くわよ。少なくとも、日がくれるまでに宿はとらなきゃね。」
「宿って何?」
「金払って一晩泊めてもらうところ。もっとも、ちーとばかし値が張るけどね。」
そういって怪しげなグラサンをかける。・・・ただでさえボーイッシュで怪しい格好だというのに、それでグラサンなどかけるものだから悪役の女である。
先行き不安な気がするが。
溜息をついてゆっくりと車に乗り込む。少し外の風に当たっただけで、またこの閉塞された空間に戻らなければならない。
空飛んでけばもうちょっと早いのに。と心の中で悪態をつく。
「そういえばアリア。あんたいつこんな車買ったのよ?」
「・・・ちょっと裏で操作して金を作って・・・。三百万出して買った。」
「三百万!?・・・・・・ちょっとただじゃないのよ三百万って。」
「いいじゃないの。一千万くらい使おうかって思ってたんだから。」
・・・金を操作するということは、その分だけどっかの金が傾いていることになる。もしかして、その三百万で死にそうになった人間もいるだろうに・・・・・・。だから、愛は生活に本当に必要な分しかしないのに。この女は自分のやりたいことのためにこんなことをしやがった。
心底呆れ返った。
「免許もってんの?あんた。」
「・・・・・・あ、取るのわすってた・・・。あんたの力で偽造パスくらい作れないの?」
「あたしの力は悪業のためにあるわけじゃないのよ・・・。」
さらに呆れることをいう女だ。愛はここまでやるこの女に、半ばばからしさまで感じてしまった。いくらなんでも・・・。
「まあまあ。帰った後ちゃんと取るわよ。それまで、作ってよ。」
溜息をつくが、結局困るのは自分なのである。仕方なく、プリンターを作って文面を印刷。アリアの写真をカメラを作ってから撮って、ナノマシンのパスケースを作ってその中に入れる。
「はい。」
「助かったわ。それじゃあ、お山に向かってレッツゴーね。」
楽観的である。
「ねえドリッカー・・・。一体愛ちゃん達はどこにいったの?昨日下で何かしてると思ったら、もう今日は愛ちゃんがいない。どう考えても怪しいじゃん。」
「うるせえな。朝っぱらからぐだぐだと。旅行に行ったっていったろう?」
「一人で?そうとは思えないなあ・・・。だって愛ちゃんいくら大人びてるからって童顔だし背はちっちゃいし。何があっても、まず大人と間違えられることはない。だから、ホテルに宿泊なんて出来るわけないじゃない。」
「寝袋もってたぞ。駅の構内で寝るつもりなんじゃないか?」
「・・・・・・愛ちゃんがそんな尊厳に反する真似をするはずがないと思うんだけど。」
しまった・・・。いつもは鈍いロックでも、たま〜に無茶苦茶鋭い発言をすることを忘れていた。決定打のつもりだったが・・・。墓穴を掘ることになってしまった。
思いがけないこと・・・で、結局真相を話すことになってしまった。ロックにいたっては反対するだろうから、なるべく黙っておきたかったのだが。
「それで?さっさといいなさいよ。愛はどこにいったのか。そして、何をしにいったのか・・・・・・。まさかさらわれたなんてことはないでしょうね?」
「まさか。そんなことだったら俺が一人でとっくに解決してるよ。第一、一体どんな命知らずがあいつをさらってくってんだ?」
「冗談よ。冗談。」
相変わらず偉そうなロールである。
・・・この二人に迫られると、何となく終わりといった感じがあるな。とドリッカーは悪態をついた。純粋な瞳と、睨み付けられる感じ。決して気持ちのいいものではない。それにしても、どこにいったのかは自分も知らないのだ。知っているのは、多分アリアと、アイリスだけ。
「・・・アリアが連れてったよ。覚醒させるからって。」
「え?」
「あの人が・・・。」
ロールはアリアを知らないだろうが、ロックは一応あの自己葛藤の暗闇の中で出会っている。
「そもそも、愛を覚醒させようって・・・。あの子まだ覚醒してなかったの?」
「誰かあいつの翼を見たことがある人。」
もちろん、手が上がろうはずもない。あのアリアが、間違って覚醒した奴を覚醒させようなんてことをするはずがないし、第一、覚醒していれば本人がきっちりとことわり、真実を通告するはずである。
「で、どこにいったの?」
「知らねえよ。旅行に行くっていうから、荷物を準備させて行かせただけだ。」
「旅行?」
「覚醒って・・・戦いでしかできないんじゃないの?」
そう。ロックはあのmother 2から聞いているのだ。覚醒は、戦いにおいてのみ行うことが出来る・・・と。
「さあな・・・。でもそれは、きっとお前の状況だったからなのかもしれない。今、心を病んでいるあいつに必要なものは、母親と、安心できる環境なんだ。大丈夫。アリアにまかせようや。あいつなら、きっと愛を立ち直らせてくれるよ。」
「そうだといいけれど・・・。」
ロックが、心配そうに呟いた。
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