トップ > SF > トリのために > 第13稿「waterspout」
人のパーソナリティーを色に喩えるとして。
赤であろうと。
黄色であろうと。
青であろうと。
何色であろうと。
闇の中では、全て同じ。
没個性。
全ての色は消えてしまう。
この世に光が無ければ。
トリのために>第2章
第13稿>「waterspout」
そのHPの管理者がキーをひとつ押せば、それは約1万人にも影響を与える。
10,000persons / 1key
>「second business誌」
ここに示された思想は、どの分野においても
その分野の権威をも凌ぐほどの倫理体系である可能性がきわめて高く
その事実確認に各研究員は追われている。
>「neo-Newton誌」
このようなHPが、部外関係者の者からゲリラ的に配信されるあたり
ネットワーク社会は新たな幕開けを迎えたと考えても良いのではないか。
>「新日新聞・今日のコラムより抜粋」
冗談じゃないですよ。
ネット完全普及の時代になり、その必要に迫られ
掲載媒体を完全ネット体制に移行したばかりだったのに、
このような完璧な娯楽提供サイトに出てこられたんじゃ。
>「某生活・娯楽情報提供雑誌 編集長のコメント」
タカ>どうなってんのかワケわかんねぇ。
お前いけそう?
Yuuzou>ダメだ。見たこともないプロテクトがかかってんだもの。
そりゃ、やりがいはあるけどもさぁ。
>「ハッカー達のチャットの一部」
このサイトは、地球誕生時の生命のスープにおけるアメーバの増殖のように
日々増殖していくネット上の情報を一気に天へと昇華させる海上竜巻と言えよう。
このサイトに命名するならそれは「waterspout」が適切である。
>「有名人気小説家のコメント」
彼は、彼のサイトに対するコメントを無表情のまま収集する。
世界中の有名人が彼のサイトに注目している。
それの確実性、信頼性を確かめだしている。
そして、それが実証された時。
人々はこのサイトの発言に盲目的になるのだ。
それこそが、彼の計画を始める狼煙を上げることになる。
誰も知らない。
「トリのために」のファイルのことは。
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