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「第35稿:そしてアイツの夢」
「予想外だ」
「聞いていなかった」
「お前が夢を取り戻していたとは」
「ここでは、あなたには隠し事ができない」
「そうですね」
「そうだ」
「まず」
「聞きましょう」
「1番大切なことだ」
「ラボは今どこにいる?」
「知らん、エスカレーターで言った通りだ」
「俺は本当にラボの行方を知らない」
「ふん、まんざら嘘を言っていたわけじゃないんですね」
「あちらの世界でも」
「そうだ」
「次だ」
「ラボは何者なんだ?」
「お前が知っての通りロボットさ」
「エスカレーター」
「最後に二手に分かれた左の方だ」
「俺が乗っていたほうだ」
「その奥で」
「わかるだろう?」
「造られたとでも言うのか!」
「叔父さん、あなたは何をやろうとしているんだ?」
「あなたこそ何者なんだ?」
「何のためだ?」
「俺に何をやらせたいんだ?」
「結局、あなたは俺に何かをさせようとしているんだろ?」
「そのためにラボを利用しているんじゃないのか?」
「訪問は何なんだ、あれは?」
「あなたは...俺の姉さんの何かを知っているんじゃないのか?」
「姉さんがやろうとしていたことを知っているんじゃないのか?」
「すべて言ってもらおうか?」
「ここで嘘はつけない」
「そうだな」
「ここではお前に逆らうことはできない」
「そんなに聞きたいなら話してもかまわない」
「が」
「それを話してしまうと俺達の計画は台無しだ」
「非常に残念だ」
「きっとラボはお前の事を愛してしまった」
「そうだ、お前の姉の遺伝子だ」
「ふ、恋する遺伝子か」
「確かに今、ラボはどこかへ消えてしまった」
「が、ラボはこちら側に属している」
「今のお前では、この夢の中で精一杯だ」
「力が足りんのさ」
「俺達はその気ならここから出て行くこともできる」
「あんた、それは!」
「ラボさ」
叔父がわずかに手を広げ、それを上にかざすと
その手の中に手が現われて
そこから人の姿が現われだした。
ラボだった。
背中に翼の生えた。
ゆっくりと地上に降り
そして叔父の手を取りなおし、抱きしめると
そこから二人は消えてしまった。
「俺の夢から逃げられた」
その後は、朝まで訳のわからない悪夢が続いた。
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