貴重な資料だと思います
排気量わずか360cc、長さたった3mで大人4人がちゃんと乗れ、悪路でも山道でも、超軽量ボディとしなやかなサスペンションで駆け抜けて行く……1958年時点の日本における「夢のクルマ」だったスバル360。本書にて紹介される技術者・百瀬晋六氏はその開発におけるチーフエンジニアである。本書は故・百瀬氏の顕彰を目的とした一面があり、編纂者が文章のプロではない。ゆえに本文自体はいささかたどたどしく、ややもすれば表現や記述が正確でない部分がなきしにもあらず(技術面などでもそのきらいがあるので、悪いがここで星3つにせざるを得ない)。まあその点は、他にもスバルについて記述した本が多数存在するので、相互に補いつつ読むと良いと思う。 何と言っても多数の関係者が、自らの言葉で様々な証言を寄せているのが、非常に貴重。思うに「紙碑」というのはこういうのを言うのだろう。
「スバル360を創った男」を読んで
日本の戦後初の国民的一般大衆車「スバル360」を創り出した百瀬晋六氏の生い立ちから、戦時中の中島飛行機時代、そして戦後の混乱の中で開発されていく幻の名車「スバル1500」の開発などから現在に至るまでのスバルの歴史と重ね合わせて、百瀬氏の人柄をしのぶ内容です。スバルファンの方でなくても、ためになる一冊です。
郁朋社
てんとう虫が走った日―スバル360開発物語
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