あえて高評価しますよ
図書館で同様の『きのこ狩り』関係の本を10冊ほど借りてみて、中で「これが一番わかりやすいな」と思うのを購入しました。
それ以前にここのレビューを読んでいて『工夫があってもいいだろう。』『?心がければもっとよい物になったと思う。』と随分見下された評価だったので、迷ったものの、実際見比べてみると、多くの本がワンカットのみだったりするのに対して、裏面のヒダや幼菌、老菌の写真もあり、気になる「似ている毒キノコ」も同じページにあるので、それを再び探す大変さもなくわかりやすかった。
調べやすいよう仕掛けに富む。読みやすさにやや難。
キノコ採りをする人向けのキノコ図鑑。マツ林、カラマツ林、ブナ・ミズナラ林、シイ・カシ林など、発生場所別に分類、各キノコには傘や柄、その他の特徴を簡潔に箇条書きしてあるほか、間違えやすいキノコの写真とその見分け方のポイントなどが載っている。 情報量が多く、工夫も多くなされているのが特長だろう。間違えやすいキノコと見比べられるようにしてある点、代表的な毒キノコや薬用キノコも押さえてある点などは特に評価できる。ちいさな写真(サムネイル)がずらっとならび、ひと目でお目当てのキノコと似たものをひくことのできる「写真もくじ」もよい。 ただ、箇条書きは簡潔でスペースを食わないぶん、文章が硬くなり、中身が機械的になってしまうため、初心者にはとっつきにくい。きわだった特徴を強調するなどの工夫があってもいいだろう。 また、写真はいろんな状態のキノコをいろんな角度からとらえようと努力はしているものの、ある程度のキノコ知識がない人が使う場合、やはりまちがえる危険性があるだろう。特にツルタケやガンタケ、ザラエノハラタケといった面々は、素人には判別が難しい上、間違えた場合けっこーキケンなので、他人事ながら気が気ではない。何冊かのキノコ図鑑でサポートすることをオススメしたい。 総合的に見て、ある程度の経験がある人にとって使える図鑑だ。ただ、情報をつめこんだためか、ページレイアウトにまとまりを欠いているのが惜しまれる。もう少しソフトな仕上がりを心がければもっとよい物になったと思う。
大泉書店
詳細図鑑 きのこの見分け方
|