MEETING W.A./J.L.G MEETS W.A.(1986)        <BACK>
監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演:ウディ・アレン、ジャン=リュック・ゴダール

「ハンナとその姉妹」(86)を特別招待したカンヌ映画祭は、ウディ・アレンを映画祭に招待したが拒否されたらしい。そこで、ゴダールにウディのインタビュー・フィルムを撮影するよう依頼した。が、フィルムは映画祭に間に合わず、結局88年のロッテルダム映画祭で上映された。内容的には「ゴダールのリア王」に出演依頼するため、ニューヨークに出向いたラッキー・ジャン=リュックことゴダールが映画史、テレビについてウディに聞くというもの。音楽はもちろんガーシュインらしい。26分の短編だ。

参考文献:「e/mブックス ウディ・アレン」(カルチュア・パブリッシャーズ刊)「現代思想 増刊 ゴダールの神話」(青土社)

ゴダールのリア王(1987)KING REAR

監督:ジャン=リュック・ゴダール
原作:ウィリアム・シェイクスピア
出演:ピーター・セラーズ(ウディが「カジノロワイヤル」で共演したスターとは別人)、バージェス・メレディス、モリー・リングウォルド、ジャン=リュック・ゴダール、ウディ・アレン、ノーマン・メイラー、ケイト・メイラー、レオス・カラックス、ジュリー・デルピー

ゴダール初のアメリカ映画で、シェイクスピアの奇想天外の映画化作品は、フランス本国でさえ上映されていない呪われた作品で、日本では、98年にやっと劇場公開された。どれだけ誰も観ていないかというと、無名時代のタランティーノが履歴書に出演映画として「リア王」を書き加えていたぐらいである。原因は映画の制作会社が倒産しちゃったこともあるんだけども。当初、ウディは「道化」の役で出演場面があったらしいのだが、実際はゴダール扮する教授の死後、フィルムを編集する「ミスター・エイリアン」氏に落ちついた。エイリアン、名前すらないわけである。出演時間もちょっとだけ。ゴダールは、ドルビーを思いきり楽しんで使っている劇場で観るとものすごいらしい。

ウディはこの作品について、次のように語っている。
とてもユニークな経験だった。僕はゴダールの映画が好きだったからね。完成した映画は観ていない。とにかく。この部屋にゴダールがやってきた。「リア王」にでて欲しいと僕に言ったんだ。彼のためなら何でもやるよ。彼はとにかく映画界が誇る巨匠の一人だからね。午前中に何時間かあけてもらえばそれでいいといわれた。そこで彼が監督しているところへ出かけた。バスローブを着て、タバコを吸いながら彼は演出していた。すごく少人数のロケ隊だった。全部で3人くらいかな。最低限の人数しかいない。彼はいくつか指示を出して、僕がそれに従った。そうして欲しいと言われた通りにした。その時、僕は思ったね。なんだかすごくバカげた映画になりそうだぞ。きっとすごくまぬけな映画だ。でも、ゴダールのためにやるしかない。彼と会うチャンスが来たんだ。撮影後、その映画については何も伝わってこなかった。僕自身も観ていない。

参考・引用文献:「e/mブックス ジャン=リュック・ゴダール」(カルチュア・パブリッシャーズ刊)「ウディ・オン・アレン」(キネマ旬報刊)