((独立秒針(independent seconds)懐中時計


最近私のサイトで話題にしたインデペンデント・セコンド(独立秒針)のムーブを
入手しましたので、今回は現物を使って御説明したいと思います。

この品は、1810年頃のスイス製、レピーヌ様式。(故障品)
無銘ですが、17世紀始めの物としては薄型で、シリンダー脱進機のテンプと
ガンギの軸受けに石が使われている所を見ても、先進的で高級な作りです。

独立秒針としては比較的初期の物ですが、特徴としては秒針輪列が
表側に配置されている為、後年の多石複雑ブリッジ型とはイメージが違います。



ムーブ裏側。ちょっとシンメトリックな感じがブレゲさんっぽいかな?
大きい香箱がメインバレルで、小さい香箱が秒針輪列用です。



この四角いブリッジが秒針用の輪列で、このあと輪列は表側に続いています。


こちらが表側、ダイアル下のムーブです。
御覧のように秒針用の輪列が表側まで延ばされており、
ブリッジで固定されています。
後年のものは、独立秒針輪列も全て裏側にまとめられるようになり、
多石で複雑なブリッジ形状の異様なムーブへと変化して行きます。


金メッキの地板に、青焼きのネジや磨かれたスチールパーツのコントラストが美しく
この辺にもブレゲっぽい雰囲気を感じます。
各パーツの解説はまた後程・・・。


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