スペシャルレポート!!
★ マリンクロノメーターの真実 ★

写真&データ&原文作成 :  もぐら
レポート作成 &編集 :     トキオ

★プロローグ★


時計に詳しい方ならマリンクロノメーターがどういう物であるかについては
それなりに御存知の事と思います。
四角い木箱の中で、「ジンバル」という、姿勢を一定に保つ装置に支えられた、
デテント脱進機を備えた高精度の機械式時計・・・。

マニアの間では大体こんなイメージがあると思いますが、それでは実際の
マリンクロノメーターの性能とはどれ程の物なのでしょうか?

ネット上ではいくつか写真を見られるサイトはありますが、実際の性能を詳しく検証した
サイトはありませんでした。今回はその真実に迫るレポートをお贈りしたいと思います。

単にネット上にある記述や専門書に書かれている内容を受け売りするのではなく、
実際に現物を検証する事で、これまで信じられていた時計の一般常識の裏側までも
見る事が出来るのではないでしょうか?

特に時計の精度に関してはデテントクロノメーターという事もあり、歩度調整オタや
クロノメーターオタの方々にも興味深いデータを御覧頂ける事と思います。

尚、このレポートに使用する写真とグラフデータは、我がミクロコスモス技術顧問の
もぐらさんに作成して頂いた物であり、レポートの内容はもぐらさんと管理人の
トキオ(つまり私)とのメールのやり取りをベースに再編集して作成したものです。

私の知識不足でしっかりレポート出来ていない部分もあるかと思いますが、
その辺は後程もぐらさんにフォローして頂きましょう。(^^;)
ではどうぞ。

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★マリンクロノメーターの特徴★(文:トキオ)

マリンクロノは、その昔船舶の安全運航という命題の下、正確な経度を計測する為に
作られたものでした。 この辺の話はネット上に詳しいサイトがいくつもありますので
割愛しますが、その延長線上で発明されたのがデテント脱進機だったわけです。

デテントは一定の姿勢では大変な高精度を維持しますが、デテントの懐中を持ち歩くと
ちょっとした拍子に止まったりする事もあり、姿勢差と振動に弱いと言う弱点がありました。
これを防ぐために、マリンクロノはジンバルと言う姿勢保持装置に固定され、常に
ダイアルが上を向く姿勢で使われました。

そしてその駆動部には古典的なフュージーとチェーンが使われています。最近まで
実際に使われていたであろうマリンクロノメーターに、何故このような古臭い古典的な
機構が使われているのでしょうか?

1900年以降はテンプやヒゲゼンマイの材質研究も進み、アンクル脱進機の時計でも
クロノメーター規格に見合う性能の物が作られており、実際アンクル式のマリンクロノも
多く存在します。

それなのに何故かたくなに古いフュージー形式のマリンクロノが存在し続けたのか?
それにはハッキリとした理由がありました。
その答えについては、また後程触れたいと思います。

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