| スペシャルレポート ★ ミュージカルウォッチの全て ★ 写真&データ&レポート原文作成 : すこちぃ様 レポート作成 &構成編集 : トキオ |
「 複雑時計の女王 」
今回もまた、お友達の”すこちぃさん”の御好意で、素晴らしい複雑時計を御紹介します。
なんとあの鳴り物の女王、ミュージカルウォッチの登場ですよ!
私は以前から、鳴り物の王様はグランソネリ、女王はミュージカルウォッチと呼んでますが、
これは共に時打ち機能を持ち、また毎正時に自動で鳴るという共通点があるからです。
現代の懐中型オルゴールウオッチは、キーホルダーなどに使われる小型のオルゴールに
腕時計のアラームムーブメントを連動させた、非常に簡易な構造であり、
1800年頃の複雑な構造のミュージカルウォッチとは、ハッキリ言って比べ物になりません。
ではまず外観から見て行きましょう。

1810〜1820年頃のクオーターリピーター&ミュージカルウォッチです。
無銘ですが、見事なギョウシェ彫りのある18金無垢コインエッジケース。
金無垢の金属文字盤はカルトゥーシュ装飾のあるローマ数字インデックスにブレゲ針。
明らかに当時人気の有ったALブレゲの意匠を真似たデザインです。
ケースやボウの部分に磨り減りが少ないので、実用としては、
あまり使われていなかったと思われます。

中蓋(キュベット)左の穴がオルゴールのゼンマイ軸穴で、ミュージカルとか書かれてますね。
右が時計のゼンマイ軸穴。中蓋の縁に鳴り止めレバーが見えます。(サイレントレバー)

中蓋を開けてムーブメントを見てみましょう。
下にオルゴール用の大きな香箱がありますね。
その右上にあるのが時計の香箱。左上にあるのがテンプです。

こちらは文字盤下の日の裏のメカです。
左下に沢山のピンが固定されたオルゴールディスクがあり、
右側には23本の櫛歯が一本一本ネジで固定されています。
上半分にクオーターリピーターのメカがありますね。
あの複雑なリピーターメカが、こんなにコンパクトにまとめられているのには驚きます。
では次に部品の形状と輪列を見て頂きましょう。
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