| ★ 天文台パテックと”EXTRA”について ★ |
天文台クロノメーターコンクールは、言わば時計メーカーのオリンピックであり、
各メーカーの最高の技術者が総力を結集して作った最高品質の時計が出品されます。
中でもパテック・フィリップが天文台コンクールに出品した時計は、マニアにとっては
最高峰とも言える憧れの品となっており、当サイトの掲示板でも時折話題に上ります。
しかし、この天文台パテックの判別には決定的な判定ポイントが無く、
最終的にはパテック本社でアーカイブの調査をする必要があります。
そこで今回は、天文台パテックとはどういう物なのか?見分けるポイントはあるのか?
”EXTRA”とは何なのか? ”8〜10調整”とはどういう調整がなされた物なのか等について
詳しくレポートしたいと思います。
注意: 今回はパテックの品に限定してのレポートですので、
他メーカーの品の場合は別とお考え下さい。
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「パテックのEXTRA(もしくはSpecial)=天文台モノなのか?」
天文台モノ=EXTRAではありますが、EXTRA=天文台モノではありません。
年代による基準の差はあるかもしれませんが、「EXTRA」の印は、パテックで最高の腕を持つ
時計師の手で、通常より高い基準で念入りに調整された物に刻印されました。
これは顧客の特注品とか、天文台クロノメーターコンテスト用に、特別に製作された物です。
パテックの場合、Henri Wehrli、J.Golay-Audemars、F.Modoux,
C.Batifolier のような
マスターアジャスターにより調整されたEXTRAの時計は、通常の品より高額で販売されました。
そして、天文台に出品される時計の「第一条件」が、この「EXTRA」だったのです。
ギョームテンプ、8調整で、EXTRAの刻印がある場合は、天文台の可能性はありますが、
EXTRAの品が全て天文台に出品されたのではなく、
EXTRAの中で、特に成績の良い物だけを特別調整して、
天文台に出品した・・・と言う事のようです。(パテックの場合)
また、EXTRAで8調整、ダイヤモンドのエンドストーンが使われている
場合でも、天文台でないものが存在します。
更にまた、天文台モノであってもEXTRA刻印の無い物も存在しますので、
取りあえず8調整でダイヤモンドのエンドストーンが使われている物は
天文台の可能性があります。
ということで、EXTRAのパテックをお持ちの方は、最終的な確認として、
パテック本社にアーカイブ確認をしなければ、
天文台かどうかの確認は出来ません。
EXTRAの品は通常の品に比べて数が少なく、希少性はありますが、
天文台コンクールに出品された品は更に希少で、滅多に見つかりません。
もしebayや海外ショップで、天文台パテックを見つけても、アーカイブの無い品は
天文台では無いと思った方が良いでしょう。
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★NOT天文台モノ
さて、それではまず、天文台ではないEXTRAのパテックを写真で見て行きましょう。

例@: Cal,215さんのEXTRAパテックです。EXTRAだけれども天文台ではない例です。
これは海外のサイトで、天文台コンクール出品作として販売されていた物でしたが、
パテック社にアーカイブ申請した結果、天文台モノではありませんでした。(X-<)
海外のセーラーは平気で嘘を付きますので御注意下さい。
しかし、やっぱり見た目だけでは、天文台パテックとの違いは判別できませんね。

ギョームテンプのUPです。プラチナのチラネジが二対あります。
それぞれのネジ径は揃っていますが、厚みが調整によってバラバラですね。
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例A: コチラはTakkyさんのEXTRAパテックです。
この個体はケースが交換されているために、パテック社からのアーカイブは
発行不可です。
このため、この品は天文台かどうかの確認は取れません。
(もし天文台であったとしてもです。)

センターブリッジに EIGHT(8)ADJUSTMENTS EXTRA の刻印があります。
この時計の天真の石はサファイアだそうです。
ダイヤモンドが交換されたワケではなく、元からサファイアだったようです。
Cal.215さんのEXTRAパテックとムーブナンバーも近いですね。
仕様もほぼ同じではないでしょうか?
個人的な感想ですが、この品はCal.215さんのと同様に、
通常のEXTRAである可能性が高いような気がします。(断言は出来ません。)
しかし天文台であっても不思議では無い作りです。

TakkyさんのEXTRAパテックの地板です。

ギョームテンプの裏側です。
アーム(アミダ)はギョームに良くある”ウイングタイプ”です。
写真の色バランスで見難いですが、プラチナのミーンタイムも付いているようです。

鼓型の振り座が変わってますね。振り石の断面は三角形です。

虫のような形の繊細なアンクル。パテックの凄さが分かる部分です。
さて次は、アーカイブで天文台である事が確認された品を御覧頂きましょう。
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