| ★スターホイールを作ろう!★ |
「スターホイールって何?」
時計の時間表示には色々な種類があります。
扇形の文字盤を針が行ったり来たりするレトログラード表示。
文字盤の窓の中で数字が切り替わるデジタル表示。
分針は普通で、時間表示窓の数字だけが1時間に一回切り替わる
ジャンピングアワー表示などなど・・・。
これらの中でひとつ異彩を放つ時間表示メカがあります。
それが3枚のディスクで時間を表示する”スターホイール”という機構です。
メーカー品で有名なのがオーデマ・ピゲの時計ですね。
かなり斬新なメカのように見えますが、実はこのメカの基本はかなり古くからあります。
例えばこの1820年頃のブレゲも、このメカを使用したものです。
http://mycatalog.antiquorum.com/catalog.html?action=load&lotid=51&auctionid=100
さらに最近ではコレとかコレとか、スターホイールのディスクを
キューブ型にした面白いアイデアの時計が製造されています。
「では作ってみよう!」
オーデマの腕時計ですと凄く高価ですが自分で作れば安上がり。
今回ベースに使用したのは”SONNE”という中華ユニタスムーブの時計です。
注意:今回使用したのは別の時計のユニタスムーブです。
これを選んだ理由ですが、大き目のユニタスムーブなので加工が楽だったのと
お値段が安かったから。(送料込み13,200円でした)
デザインが某パネ●イに似てるのは御愛嬌。(笑)

まずは設計図から。時計の中心にある二番車は1時間で一回転ですが、
スターホイール車は3時間で一回転なので、日の裏車を改造して
3時間で一回転のスターホイール車を作ります。
3枚のディスクは薄い透明アクリル板で作り、数字はインスタントレタリングの転写です。

左が文字盤を外した状態。改造した日の裏車が見えてますね。
時計の筒カナが12枚歯、日の裏車が36枚歯ですので、日の裏車のカナと
時間車の歯車を同じ歯数にすれば、3時間で一回転に出来ます。
スターホイール車のベースはバージウォッチのテンプ(ジャンク)を使いました。
このスターホイール車に、ディスクを固定する遊星歯車を3個取り付けます。

スターホイール車は3時間で一回転なので、文字盤は1/3で1時間表示になります。

この時計の中心となるスターホイール車。それぞれのディスク中心には
8枚歯の星型歯車があります。構造は見ての通りそんなに複雑ではありません。

スターホイール車をセットした所。

というわけでもう出来ちゃった。(笑)
構造は簡単ですが、ある程度の加工精度は必要ですよ。
インデックスは5分刻みです。上の写真は1時半を示しています。
スターホイール車が回転して1時のインデックスが文字盤を離れる時、
左側に2時のインデックスが現れます。
ディスクは文字盤を離れた後、2本のピンで2回送られます。

いかにも2日で作った感が出てますが、それなりに雰囲気は出てますでしょ?
現在作動テスト中。引っ掛かって止まったりしなければ
普段使いも可能ですね。
END
