| ★自作ルモントワール腕時計・弐号機★ Le remontoir et l'echappement |
「弐号機の問題点」
弐号機の完成から一ヶ月半を経過しましたが、
その後、作動に大きな問題がある事が判明しました。

2日ばかり動かしていると急激にルモ脱進が強くなり、
テンプの振り角が落ちて止まってしまうのです。
当初はルモレバーのガタツキによる噛み合い不良などが見つかり、
かなりの大改修を行いましたが、完全な状態にはなりませんでした。
一番の原因はルモ車の回転不良による脱進エラーと思われましたが、
その他に脱進車自体の回転抵抗も一因になっているようでした。
ルモ車の回転が一時的に停止して、ルモヒゲのトルクだけが先行して消費されると、
ルモヒゲの初期テンションが緩み、テンプの振り角が落ちて時計が止まるのです。
それでも最初はまだそれなりに動いていたのですが、ここ数日
ルモ車の回転が非常に悪い状態になり、1時間も動かずに止まってしまうため
不具合の原因と思われるベアリング4番車の分解洗浄を行ないました。
その結果、ルモ車の回転状態は以前の状態まで回復しましたが、
ゼンマイを全巻きしてから12時間経過すると、やはり脱進が強くなってしまう。
これは脱進エラーが原因でルモヒゲが緩んでいるか、もしくはルモレバーの摩擦が
ガンギ車の回転の抵抗となって、テンプに伝わる衝撃力を削いでいるか、
またその複合状態などが考えられます。
その他に脱進カムがルモレバーの衝撃で軸と空回りしている可能性など、
ありとあらゆる原因を探りました。
それで現在までに分かった事は、ベアリング4番車と、脱進車の回転を
もっとスムーズにするためには、更なる高精度の部品製作が必要であるという事です。
現状の弐号機の完成度では、正常に動く時間が限られるので、この弐号機は
実用には耐えない試作レベルの完成度であると言わざるを得ません。
はっきり言って、これなら初号機の方がまだ動きが良かった。(笑)
なので、次回は弐号機の改良版となる参号機を作ります。
参号機では、ベアリング車や脱進車の回転のスムーズ化を図り、
実用に耐える完成度を目指します。
ただ、今後は本業の仕事が忙しくなる見込みなので、参号機の完成は
早くても来年になるでしょう。
END
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