文化大革命時代の日本の子供たち

 

 文化大革命時代、北京に住んでいた浜口一家の家族は、「岩波新書・北京三里屯第三小学校」の思い出の中で、文化大革命時代の中国を回想する。

  当時、北京や上海に住む日本人は数少なく、友好人士と扱われていて、これらの人々は、比較的、中国に対して好意的だった。

  コラムの執筆者である私は、このような友好人士に対して常にある種の偽善性を感じ取るのだ。北京三里屯第三小学校の著者である浜口さんに対しては何の恨みもないけれども、

彼女の書いたものは、淡々と事実を一見述べているように思えるが、当時、文化大革命で、生徒が先生を糾弾したり、生徒同士で喧嘩しあった事実については一切、言及せず、いかにも思想的に中国が進んでいるかのような錯覚を読者に与えていることは残念であった。

  によりも、滑稽であったことは、自分のお子さんが、紅小兵になりたいと話したことを嬉々として語り、なれなかったことに対して残念に思ったことが綴られている。

  私は、思う。

  私は、日中友好についてはとても重要であると思うし、対アジア外交では最も重要であり、民間サイドの友好も勧めるべきであると思う。

  当時、日本人の多くは、文化大革命を賛美した。

  現在では、文化大革命で行われたことは、否定はされているが、実際に中国にいた、日本人の人々は、長い間、賛美を続け、結果的には、報道を含め、日本人は大きなミスをしたといえるだろう。

  我々日本人は、文化大革命について断罪する権利は何もないが、しかし、正確に事実を伝えるべきではなかったのではないだろうか。

  少なくとも、当時、中国に在住していた作家・報道機関は、その最低限の義務を怠っていたように思える。


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