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人民公社物語
アジア通信社が昭和34年に出版した「中国の人民公社」は、中国の当時の出版物や新聞などから引用して、「人民公社」についての考察をした本である。 この本によると中国はかってない食料の増産に成功し、「飯を食べるのにお金がかからない」「地上の楽園がこの世の中に登場した」とも書かれている。もちろん、日本の知識人たちもこの情報については、丸ごと信じていた。昭和40年の慶応義塾新聞によると、「人民公社は全人民に暖かく見守られ、着実な歩みを続けている」「建設の仕方が非常に着実で、社員の自発性?創造性がよく発揮している」との感想文を寄せた学生もいた。 そして大胆にも中国は、1963年に共産主義国家樹立をすると高らかに宣言していたのだ。 しかし、事実は、人民公社からの給料は遅配され、はじめのうちは、食料の配分はスムーズに進んだが、しだいにこれも遅れた。そして毛沢東への批判が高まり、劉少奇主席の改革がはじまろうとしたが これに危機感を抱いた毛沢東が文化大革命を発動、時代は再度、人民公社はそのまま存続される結果になった。 そして外国や国内の賛美をもとに、人民公社は長い間続けられた。 しかし、実際は、人民公社に対する不満は高まっていたものの、毛沢東のアイディアのため、誰も文句を言う人がいなかった。すでに機能は脳死状態にも関わらずである。 |
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