始皇帝の評価と孔子批判

 

  私はかねがね不思議に思っていたことは、当時の中国政府が始皇帝を評価していたことである。

1973年以来、中国は孔子批判という怪物が横行し、当時一キャンペーンを張られていた。

孔子が創始した儒教は、古代奴隷を支配し搾取するための反動思想というものであるが、他方、

始皇帝に関しては、奴隷制を封建地主制に変革し、焚書坑儒を断行したため、英雄的な行動であると

いう。

 そして、劉少奇、林彪などは、これらの思想に毒されていたという。

 確かに、マルクス主義史観では、奴隷制度よりも封建制は一定の進歩と言えるものであるが、

始皇帝は、一貫して農民に対して弾圧していたりしたのも事実なのだが、それでも始皇帝を評価するので

あろうか。正直、実は、始皇帝の評価と孔子批判というのは、僕にとってはいまだに分からないことで、

これでは古くなればなるほど、評価されず、新しい人が登場すれば評価されるのかということになる。

  いや 話はもっと単純で、孔子を批判するのは、単に、周恩来を打倒しようとした四人組の策謀で、

それほど深い意味はないという意見もある。つまり、孔子が理想とした人物は、周の時代の周公で、周公と

   周恩来は、名前が似ているので皮肉ったというものだ。そして儒教を打倒した始皇帝を評価したのは、そういう意味合いがある

とのことだ。

 実は、毛沢東の著書や訓話に儒教的な意味合いが含まれていることは周知の事実であり、さらに、孔子批判が飛び出す前までは、

毛沢東自身が孔子を高く評価していた。そして毛沢東自身が少年時代 四書五経を学習していたことを考えると、やはり単に周恩来を攻撃する

ための孔子批判と考えるのが相当であった。

 そして、周恩来は国民的に大変人気が高かったため、四人組が策謀を凝らしたということなのだ。

 

 

 

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