帯広競馬場

昭和7年8月8日開設
コース:ばんえい・直線200m
(第1障害・高さ1.0m、幅7.0m 第2障害・高さ1.7m、幅16.0m)

 今までに、ずいぶんいろいろな競馬場に足を運んだ。ふと気がつくと行ったことのない競馬場は5ヶ所になっていた。うち3ヶ所は北海道にある。東京から遠く、ただでさえも訪れる機会が少ない上に、北海道の競馬は、道営もばんえいも季節ごとにローテーションを組んでいるので、夏休みに開催している旭川のナイターと岩見沢のばんえい以外は、ことのほか行く機会に乏しい。だからこそ、ここまで残ってしまったわけだが、ここまで来た以上、「日本の競馬場全場踏破」を成し遂げてみたい。そんなわけで一念発起して、真冬の帯広競馬場にやってきたわけである。
 平成16年12月19日、20日と2日連続で参戦。19日は快晴。零下6度とはいえ、雪に照り返す陽の暖かさでびっくりするほどの寒さではない。湿度が低いので、内地の寒さとは違うような気がする。この日は日曜日の重賞デーということで、駐車場が満員になるほどの込みよう。お客さんの目はかなり肥えており、人気薄が来てもなかなか万馬券にはならない。翌20日は吹雪。前日とは打って変わった表情を見せる。悪天候だというのに朝からたくさんの観客を迎え、雪と泥の中で熱戦が繰り広げられた。世界中で北海道でしか見られないばんえい競馬、その中でも「真冬のばんえい競馬」は、ここ帯広だけでしか見られない。いつまでもこの地で人々に感動を与え続けていてもらいたいものだ。

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 入場門で待ち受ける「イレネー像」。イレネーとは、明治43年にフランスから輸入され、数多くの子孫を輩出し、今日のばんえい競馬の礎を作りあげた偉大な種牡馬です。まずは敬意を表して写真に収めることに。
 「俺を撮らなきゃ中に入れねーぞー」などとオヤジギャグを飛ばしていると雪玉の洗礼を受けるかも・・・?

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 入場ゲートをくぐると、道なりに食堂があります。腹が減っては戦は出来ないので、まずは昼食です。帯広と言えば「豚丼」ということで、もちろんここにもメニューが存在します。甘口のたれで味付けした豚肉がご覧のようにぎっしりと載って550円也。味もなかなかで、これはお買い得だと思います。
 ところで、豚丼の片隅に専門誌と赤ペン。なかなか雰囲気を醸し出していると思いませんか?

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 レースはセパレートコースで行われ、途中に山の障害が2ヶ所あります。圧巻はなんと言っても第2障害。騎手は皆、この手前で馬を一旦止め、気合いをつけて一気に坂を登っていきます。当然、馬が第2障害で溜まる形になるので、最初に障害を通過した馬には期せずして歓声が上がります。
 馬の体格はサラブレッドの2倍以上。騎手も騎乗すると言うよりは「よじのぼる」感じです(写真下左)。馬が曳くソリは重量460kg、幅2m30cmです(写真下右)。



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 平成16年12月19日、この日のメーンは重賞のヒロインズカップ。その名の通り、この年の牝馬ナンバー1を決定するレースです。今年は、昨年のオークス・ダービー2冠馬のサダエリコと、今年のオークス・ダービーを連覇したエンジュオウカンの新旧女王の直接対決に、このレースのディフェンディングチャンピオンのコスモカップ(昨年の勝ち馬)とサクラガール(一昨年の勝ち馬)が迎え撃つという華やかなレースとなりましたが、結果はトカチプリティーの楽勝。写真は表彰式の模様。どうです、この表情。カメラ目線も堂に入ったものです。



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 12月19日という冬至間近ということもあって、日本の東端に近いこの地では、最終レースともなると、もう日は暮れてしまいます。すかさずバルブ撮影にチャレンジしましたが、1/8秒というシャッタースピードにもかかわらず、ご覧のように、あまり馬に動きがありませんでした。スピード感ではなく力強さを楽しむものだから当たり前ですが、それでも雰囲気は感じ取ることが出来ます。



 翌20日は一転して吹雪です。零下13度の極寒の中でもレースは休まず行われます。地中に埋め込んだヒーターのおかげでコースが凍結することはありませんが、それでもたっぷりと水分を含んだ第2障害は普段にも増して難関となります。ばん馬たちは、前足を折り曲げ、鼻を地面につけんばかりに踏ん張って、堂々と障害を越えていきます。もちろんなかなか越えられない馬もいます。それでも何分かかろうとも最後まで諦めずに障害を越えてゴールを目指します。右の写真は1Rをブランドボーイ号で制した坂本東一騎手。