1985, Apple を追い出されたジョブスが NeXT 社設立。
1988, NeXT cube, いわゆる黒 Next を発売。写真を見たけど、ぐいぐい吸い込まれそうな魅力を放つ黒の立方体。しかもマグネシウム製。ジョブスの作る匡体ってなんでこんなにも魅力的なんだろう?熱狂的なファンが多いのも頷ける。スペックは MC68030/25MHz, そしてモノクロのディスプレー。当時何百万もしたんじゃないかなと思うけど、今じゃちょっと使い道に困るでしょうね。PostScript をベースにした特殊なモニター描画らしいので PostScript 用のプリンターサーバーといったところが相応しいかも。あるいは Telnet のクライアントか。
1993, ハードウェア部門から撤退。ソフトウェアメーカーへ。PC/AT 互換機にインストールされた NeXT は黒 NeXT に対し、白 NeXT と呼ばれる
1996, ジョブス、Apple 社に復活。NeXT 社を買収。
1997, OpenStep を発表。
2000 夏、G4 Cube 発表
2001/3/24, MacOS X を発表。
iMac のデザインはあまり好きでないが、G4 cube のデザインには痺れてしまった。しかし当時は Mac を触った事もなかったし使っている友人も少なかったので価格と照らし合わせて購入には二の足を踏んだ。今は友達から Perfoma を譲ってもらったおかげで多少は Mac を触れるようになった。G4 cube と MacOS9 がうちに突然やってきてもそれほど困惑する事も無い筈(と思う)。
サーバー機は常時運転するものなだけに、家庭で運用する際には静かな方が望ましい。その点ではファンレスでかつコンパクトな匡体の Cube は理想的な存在だと言える。僕のダサダサな部屋に似合う、似合わないは別として。一方、熱対策の不備で火を吹くトラブルがたまにあるのも有名な話で、とてもじゃないが通電したまま眠ったり外出したり出来ないではないか(>_<)
プラスチック成形の不備で、美しい匡体に傷が入っているような個体がノーチェックで出荷されたのもまた事実。美しさが魅力の匡体に最初から傷が入っててどーする?
2000 年の夏に Apple 社の大きな期待を背負って登場した G4 cube も 2001 年夏を目前に控えた今、既に生産は中止されたと聞く。2000 年後期の決算で Apple 社が赤字に転落したのも G4 cube の販売不振と決して無関係では有るまい。
Cube はこのまま不良品という汚名を冠ったまま消えていくのかな?随分、勿体無い話だ。セットで用意されている純正の液晶ディスプレイとの相乗効果で生み出されるなんともエレガントで魅力的な存在。Apple でなくて他のどのメーカーがこんな工業製品を生み出せるだろう?
改良を重ねていって安心して使える存在にしていったらいいのになぁと思うんだけど。あまりにもケチが付き過ぎたのでギブアップしちゃったんでしょうか?残念だな。
MacOS X と G4 cube の組み合わせは僕にとっては眩い存在だ。世界で一番美しい UNIX マシンだと言っても過言では無いと思う。が、MacOS X を快適に運用できる環境を構築するとかなりの費用が要求される。なんとも贅沢な OS だ。価格とのバランス、そして G4 cube のハードウェア回りの不確実性と拡張性の低さ故、導入は躊躇われてしまう。ちなみに PowerMac G4 の匡体は美しいとは思えないし、だいいちファンが五月蝿すぎる。プロの方にとっては選択肢が少ないし、しょうがないことなんだろうけど。
安い中古の PC/AT 互換機を購入して Vine Linux (WindowMaker という NextStep の流れを汲む GUI(NextStep→AfterStep→WindowMaker)が標準で使えて、なんちゃって NeXT な世界が楽しめる。Linux のなかでは最も優れた日本語環境との評判も高い。FTP 版ならもちろん無料。) をインストールするのが遥かに現実的なのだ。いろんな意味で。
メーカープリインストールマシンはともかくとして自作用の箱はもっとかっこ良いのが出て来てもいいのにね。なんか似たような匡体ばっかりでなくてさ。