実は Mac よりも SUN や IBM が好きな僕ですが、 財政的な理由と技術的な面から、一気に本物を調達しての目標の実現は無理なので、 非インテルアーキテクチャの製品にフリー UNIX を導入する事から ステップを踏んで目標に実現に近づいていきたいと思います。 特に freett サーバーに置かせてもらっているファイル内容は、 Mac に関連した事柄を扱う事からスタートしているので、 適当な Mac を入手して始めていくのが順当だと思いますが、 2002/10/21、Vine Linux 2.5 for PPC と Vine Linux 2.1.5 for SPARC の FTP 版をそれぞれ入手しました。
今回の計画で期待されるハードウェアの要件は、 非 Intel アーキテクチャ、 100BASE-TX 以上の LAN ポート、 256MB 以上のメモリ、 DMA 転送が有効な IDE 若しくは SCSI 4GB 以上の HDD、 といったところで、 主任務は Web Server なのでプロセッサクロックへの要求度はあまり高くありませんが、 以前 PIO 転送しか出来ないチップセットを載せた IA32 マシンで IDE の HDD を使いサーバーを構成した際に その遅さに辟易した経験も有りますし、ハードディスクへのダイレクトメモリアクセスは必須項目だと考えています。
IBM の AIX が走る PowerPC 搭載機は雲の上の世界の話なので、なかなか Web で情報も集めることが出来ませんし、 プロ用機材の中古を扱うような店でもなかなか実物を見る機会にさえ恵まれません。 ここは一ステップとして Mac から押さえていくのが無難な線。 G3 以前の Mac は EDO メモリの採用により、 最初から沢山メモリを載っけた中古を入手出来たなら問題有りませんが 後から増設を希望する際には苦労することが目に見えています。 また PowerMac MT や、DT ではただの ATA 接続(PIOmode4と同じ転送レート)ですが、 青白 G3 は UltraATA(33MByte/sec)G4 は UltraATA66 対応になっています。
…… Mac を選ぶので有れば G3 以降の製品が望ましいようです。
Vine Linux for SPARC がサポートするアーキテクチャはこんな感じ。 もともとの値段が高価なせいもあってか 2002 年秋現在、上記の要件を満たす SUN の手頃な中古を入手するというのは、 なかなか難しいものが有ります。Solaris 載せた新品では、 550MHz UltraSPARC IIi(512KB L2キャッシュ)、 128MB、 40GB 7200rpm IDE、で 185,000円+追加メモリ19,000円+カントリーキット5,000円の Sun Blade 150 や、256MB 搭載モデルが 176,000円の Sun Fire V100 という選択肢も有ります。 正直な話、SPARC マシンは弄った事が有りませんが、 モニター用ソケットさえ存在しない本格的な仕様の後者はともかく、 前者なら IA32 に近い構造を持っているので、使っていく上でも理解し易そうです。
まぁでもエイッと気合を入れれば手の届く値段では有りますが、 目標へのショートカットを急ぐとサイト作りのネタに困りますし、 あと数年後には美味しいゾーンの SUN マシンが手頃な値段で入手出来るようになるでしょうから、 今回は見送りの方向でいきます(笑
上記のように検討した結果、2002/11/2、Sofmap 梅田店にて PowerMac G3 MT300、通称『Gossamer』の中古をゲットしました。 最後の SCSI Mac ですし、事情通には名機の誉れ高いモデルですが、 今回入手した端末に関しては前のオーナーは結構気合を入れてパワーアップに取り組んだものであるらしくて、 メモリが 192MB まで増設されていること MO、CDR といったドライブの増設が全て SCSI で構成されていること、 HDD の換装が行われていて、IBM の 9.1GB モデルが搭載されている等、サーバーとして利用する観点に於いても 申し分無いセンスでまとめられている点がポイント高かったです。
購入時の詳細なスペックは以下のとおり。
今回入手した MT300 には OS やリカバリーソフトの類は付随していなかったのですが、 以前 Performa6210 をインターネットに接続したいと悪戦苦闘していた際に Yahoo! オークションで 入手した、リテールの MacOS8 が今回購入したこの機種でも使えるであろうと信じて疑ってなかったのです。
が、しかし………(汗
専用の MacOS8.1 もしくはそれ以降の MacOS でないと起動しないようで…。 このマシンで使う予定だった Vine Linux 2.5 for PPC はライセンスの制約上 MacOS ボリュームにインストールした インストーラーから起動する仕様になっている為、MacOS が入らないことには手も足も出ません。 結局のところ取り敢えず、
『コンピューター、OS 無ければただの箱』
を地でいってマス。
サーバークライアント型のネットワークビジネス環境で使われることの多い Windows では、 数年前に発売された古いバージョンの OS も入手が比較的簡単ですが、 古いバージョンの MacOS の入手はなかなか難しいことがあります。 まぁ調査不足のまま、慣れないアーキテクチャを扱うとこんな落とし穴が待っているヨということで(笑
折角買ったマシンをいつまでも箱のまま放っておく訳にもいかないので、当初は予定していなかった事ですが、 2002/11/21、MacOS X 10.2 通称『Jaguar』を購入しました。 自分としては Jaguar カラーのマウスパッドのおまけが付属していた特別仕様版が欲しかったんですが、 店頭で確認したところそれは一週間前に売り切れてしまっていたようです。 300MHz の CPU ですから、このマシンに OS X は重すぎて実用には ならないのではないかという危惧も有ったのですが、ただの杞憂に終わりました。 1MB の 2nd キャッシュが効いているのか操作感は決して悪く有りませんし、 お馬鹿な”ことえり”も改良が加えられて、かなりマシになっているようです。
本格的に考えるんなら \59,800 の OS X Server でも良かったんですが、クライアント仕様の Jaguar でも 『UNIX on PPC』を実現している事には違い有りませんし 自宅の LAN 内からは、標準装備された、ちょー簡単設定の Apache による Web server が問題無く動作していることを確認できています。 従来の、所謂 Classic 世代の Mac に標準として使われていたオオサカフォントの気合の抜けた丸っこいデザインは好きにはなれなかったのですが、 MacOS X から標準装備された ヒラギノフォントの吸い込まれそうな美しさは、Apple 謹製の優れた GUI 環境の魅力と相俟ってこれだけでも \14,800 出すだけの値打ちは有るんじゃないか? と思わせる程のもので、しばしこのマシンをサーバーに仕立てるという最初の目的から外れて、 暫く手元でワークステーションとして使ってみようかという誘惑に勝てそうに有りません。 いえいえ、嘘じゃ有りませんよフォントですってば。
OS X のインストール中に気付いたことですが、そのままではこのマシンに標準装備された PCI SCSI カードに 接続された SCSI HDD にインストールを完結することが出来ませんし、勿論起動することも出来ません。 どうやら古いバージョンの SCSI BIOS が OS X を認識しないようですが、 なんとファームウェアのアップグレードは MacOS9 上からでないと実行出来ないという制約が……。 詳しくはこちらに記述されています。
もう一つ気になったことは、MT300 の筐体では HDD ベイ周辺のエアーフロー(空気の流れ)に対する考慮が十分ではなく、 発熱量の多い高速 SCSI HDD を用いるには適さないこと。 IBM DDRS-39130 は HDD の冷却及びエアーフローに対する配慮が十分なされた IA32 のワークステーションに移設して、 こちらには今まで IA32 のマシンで使っていた、静粛性と低発熱性に優れた富士通製の IDE HDD、MPC3043AT ATA66 4.3GB を 持ってくることにしました。
それでも折角手に入れた Mac 用の SCSI カードを死蔵させるのは勿体無いので、オプション購入の MacOS9.2 を入手して、 ファームウェアだけはアップさせておこうかと考えています。
→ MacOS9.2 追加購入にて OS X を使用可能とする為のファームウェアアップデートに成功しました。で、SCSI の HDD を起動ドライブとする際にまたまた嵌まりました(笑
PC/AT 互換機環境では SCSI BIOS が起動してから HDD のスピンドルモーターを回して Boot Seek を開始する AUTO SPIN という設定、これは ON でも OFF でもどちらでも良くて電源が貧弱なマシン環境なら寧ろ前者の方が望ましいと言えるのですが、Mac の場合ですと BIOS の仕様に拠り、既にスタンバイされたデバイスを参照して起動先を選ぶようになっているので SCSI の HDD を買ってきて AUTO SPIN が作動するような設定で HDD のジャンパーピンが刺さっているようなら、先に解除しておかないと OS のインストールに成功しても次回の起動に失敗するようです。これがなかなか判らなくて暫く悩みましたし、ひょっとして同じところで煮詰まっている人がいるかもしれませんので、このログを残しておきますが、最近は SCSI を使う一般ユーザーは少なくなっちゃっているので、杞憂であったかもしれません。ただ一つ確かに言えることは、SCSI と IDE では信頼性やマルチタスク環境下における仕様の差異に拠り、本格的なサーバーを構築するなら前者が必須となるということです。なお、その辺りの詳しい事を知りたい方はこちらの技術資料を読んで下さい。
http://www.compaq.co.jp/tec/whitepaper165.pdf
(仕事で忙しい)現状のライフスタイルとコスト的にどうも見合わないことから Apache と FTTH による自宅 Web Server 構築は暫く延期することにしました。 が、それでは僕の MT300 にとり活躍場が無くて寂しいだろうということと、 うちでは LAN 環境下にごろごろと PC/AT 互換機(Windows マシン達のこと)が繋がっていますので、Mac に彼らのファイルサーバーをやらせてみることにしました。 とは言っても OS X は Ver10.2(豹柄模様のあれの事です。)以降から Mac と Windows のファイル共有を簡単に実現するソフト、Samba が標準装備されるようになりましたので、設定をちょこっといじるだけなのですが。何か追加でソフトをインストールする必要すら無いというのが凄いじゃないですか!
『システム環境設定』の中にある『共有』を開き『Windows ファイル共有』にチェックを入れる。
▲やる事と言えばたったこれだけ。(勿論、ネットワークの基本設定が適切である事が大前提ですが)この簡単さが実に Mac です。旧来の UNIX のように、何か新しい事をやろうとした時に、情報量の乏しい技術資料を掻き分け一日掛かりでやっとこさ求める情報を探し当ててきて好みの設定を入れる、といったスタイルはたぶんもう古いんです。さらに Windows 側と Mac 側とで利用ユーザー名とパスワードを共通にしておき、OS X のアカウント設定で『Windows からのアクセス許可』にチェックを入れておくと、OS X 内に作成されたホームディレクトリ(Windows で言うところの My Documents フォルダのようなもの)に直接アクセスする事も出来るようになります。任意のディレクトリを共有フォルダとして公開したくなったり、ワークグループ名やホスト名の変更が必要となった際には、もう少し複雑な設定が求められますが、ここでは特に突っ込んだ説明はしません。Samba に関する詳しい技術資料はこちらで読むことが出来ますし、Mac OS X においても殆ど UNIX 共通の手法により好みのカスタマイズが可能です。
ちなみに上で書いた設定は、OS X Ver10.2 以降が入った Mac なら全て共通です。現在売っているおにゅーなマシンですと(世代の古い叩き売り在庫品でない限りは)全てこの条件を満たしていますから、サーバー仕様の OS である Mac OS X Server を追加購入する必要すらありません。Apple では真っ白でとっても美しい(と僕は思っています)ノートパソコン、iBook を新規購入するお客には 60GB HDD の BTO も受け付けていますが、これに上記の設定を入れてやって Windows マシンとネットワークで繋げてやれば、そのまま 60GB の容量を誇る UNIX ファイルサーバーになるんですよね。1GB の HDD を搭載した中古の富士通 FMV に Linux をインストールする事で UNIX に初めて触れた僕でさえもそうなのですから、この事実は僕よりももっと古い時代から(それこそお金を湯水のように使って)UNIX の勉強を始めた人達にとっては当に隔世の感が有るでしょう。
一家に一台ファイルサーバー。有るととっても便利ですよ。不測の事態に備えてこまめにバックアックを取るのは計算機を利用する全ての者の基本的嗜みです。普段は Windows マシンをお使いの貴兄も何かめぼしい追加マシンを考慮中なら、この白い才色兼備の娘を、お一つ如何でしょう♪
ベージュ色の PowerMacG3。 ADB のキーボード&マウス、SCSI デバイス、シリアル接続のプリンターといった今となっては古臭~い周辺機器を使う上では全く問題無しとは言え、USB 若しくは FireWire が当たり前となっている最近の Mac 用周辺機器が全く使えないのはやはり寂しいものです。そこで、ダンボール臭さ剥き出しのそっけないパッケージに、怪しげなおっさんの挿し絵が添えられた『玄人志向』、そのメインは PC/AT 互換機を対象とした商品構成の中で珍しくも Mac 対応が謳われている『USB2.0+1394PCI』を買ってみて僕の MT300 にも取り付けてみたのですが、
http://kuroutoshikou.com/products/usb/usb-1394.html
これが実に優れもので、Mac 専用品として販売されているこの手の増設カードはいずれも PC/AT 互換機の相場と比較すると異様に高価で嫌になっちゃうのですが、僕は税込み \4,177 で買っていますから PC/AT 互換機用周辺機器の相場と申しますか約半額でしたし、『USB 若しくは FireWire が当たり前となっている最近の Mac 用周辺機器』は接続先の条件としてまず間違いなく『USB 若しくは FireWire ポートが最初から標準装備されている Mac』が要求されるのですが、うちの環境では上記のカードに USB 接続された Microsoft の Optical IntelliMouse と FireWire 接続された Century Zipang CZC25FU2 2.5" HDD ケースは安定して問題無く動作していますし、OS 標準のデバイスドライバーで動作しますので面倒な点は何も有りません。特に後者はバックアップメディアとして大活躍です。同世代の Mac をまだまだ愛用しようと考えている御仁にはオススメ。残念ながら Mac 販売コーナーに上記のカードが置いてある事はまず有りませんので、Windows 周辺機器コーナーで探してみて下さい。
なお、OS X は、95OSR2 以降の Windows が 2GB 以上のパーティションを扱う際に一般的に利用されている FAT32 と呼ばれるファイルシステムを自動認識しますので、このポータブル HDD を FAT32 でフォーマットしておけば、Mac と Windows 間で外部接続メディアとして使い回しする事も可能です。新世代の G4 マシンには既に IEEE1394b、FireWire800 規格も採用されていますが、こういった便利で最新のデバイスをコンシューマーをターゲットにした普及価格でどんどん使っていけるところと、情報量が多いので誰にとっても使いこなし易いところがアマチュア向け UNIX としての MacOSX の美点ではないかなと思われます。
外部公開環境に関しては、 将来の Plan9 によるネットワーク環境構築も見据えて 固定 IP が与えられた FTTH 回線を準備したいのですが、 僕の住んでいる関西地区においては関西電力の子会社がこの辺りを仕切ってまして、 2002 年秋現在では、月々の常時接続回線が \6,000、固定 IP のオプション費用が \4,000 です。 ドメインの所得とその管理費用を併せると、 ちょっとまだ経済的負担が高いですよね。もう少しなんとかならんもんでしょうか?