病虫害
よい環境と適切な管理、早期発見が3大ポイント
| 適切な管理 咲き終わった花や枯れた株、 枯れ葉などをつねに取り除いてやれば、害虫を 防ぐのはもちろん、カビの発生を抑えて病気を 防ぐことができます。 また雑草が生い茂ると風通しが悪くなり 害虫の巣になることもあるので こまめに除草しましょう。 |
よい環境 もともと元気のない株や 軟弱な株は、虫がつきやすいうえ、病気にも かかりやすいものです。 また、そのその植物に合った好ましい環境の もとで育てることは、植物の成長を助ける だけでなく病気・害虫を寄せつけない 健康な株作りのためにも 重要なポイントになります。 |
| 早期発見 病気の場合、初期上場ならば 病気にかかった葉や茎を取り除くだけでも 簡単に駆除する事ができます。 害虫対策では、ダニがつきやすい葉の裏や 芽の部分、古くなった茎の部分など、 植物の細かな変かに常に目配りしておくことが 大切です。もし害虫を発見したなら、 できるだけ早く殺虫剤で駆除します。 |
薬は最後の切り札! 薬を使うのは最後の手段。 病気・害虫の種類を調べ、症状に合った 薬を選びましょう。 |
主な病気の症状とその対策
| 病名 | 症状 | 発生時期 | 適応薬剤 | 対策 |
| ウドンコ病 | 新芽、若い葉や茎、蕾などに うっすらウドン粉をまぶしたような 白いカビが生える。植物の種類に よっては、火ぶくれ状の病斑ガ出る。 |
4〜10月 | トップジンM ベンレート・サプロール モレスタン・サンヨール |
病気の葉は取り除き、薬剤を7〜10日 おきに散布して防除する。石灰硫黄合剤を 冬の間(1〜2月)に、1〜2回まいておくと 予防になる。 |
| 灰色カビ病 | 葉・茎・花弁に発生し、初期には シミのような斑点ができ、やがて 拡大して腐敗する。病斑植えに 灰色のカビが発生する。 |
4〜5月 | マンネブダイセン サニパー・ベンレート オーソサイド |
温度が高く気温のやや低い時期に 多いので、風通しをよくする。発生したら すぐ、病葉などを除去し、薬を1週間に 2〜3回散布して広がるのを防ぐ。 |
| 斑点性病害 | 黒斑病・褐斑病・角斑病・白星病 など呼ばれ、各種病原菌による もので多くはカビ。葉に斑点状の 病班が生じ、ひどくなると落葉する。 |
4〜10月 | ベンレート マンネブダイセン オーソサイド |
病葉は早めに取り除き、葉に水を かけないことも大切。初期に殺菌剤を 散布して病害が広がるのを防ぐ。 予防としては、日当たりや風通しを よくして多湿状態を防ぐ。 |
| スス病 | おもに葉に発生し、すすのように 真っ黒なカビが生える。茎や枝 幹などにも出ることがある。 ひどくなると呼吸作用を妨げる。 |
通年 | スミチオン・マラソン ディプテレックス オルトラン |
吸汁性の害虫の分泌液を栄養元として 繁殖するので、風通し、日当たりをよくして 害虫を防ぐ。害虫駆除剤を散布したり 冬期落葉するものは石灰硫黄合剤の 20〜40倍液を1〜2回散布する。 |
| サビ病 | 植物に寄生する一群の病菌が 原因。粉のような胞子を飛ばし 葉が枯れてくる。 |
4〜10月 | プラントバックス サプロール (いずれも専用殺菌剤) |
普通の薬剤では効かないことが多いので 発生初期に専用の殺菌剤を散布する。 樹木の場合、冬期に石灰硫黄合剤の 7倍液をを1〜2回散布しておく。 |
| 白絹病 | 株元付近の茎や葉、根に白い 絹糸状の菌糸がはびこり、粒状の 白い菌核が多数できる。病患部は 外側から褐色になってしだいに腐る。 菌核が土中に残ると次の発生源になる。 |
4〜10月 | ペンタゲン・コブトール タチガレン・バシタック ベンレート |
植えつけ前の土にペンタゲン・コブトールを 混ぜておく。生育中はタチガレン・バシタックヲを 注ぎかける。予防としては連作を避け、 次に植える場合にあらかじめ土壌消毒する。 |
| モチ病 | おもに葉に発生。花芽に発生する こともある。病葉は焼いたモチのように 厚くふくれあがり、火ぶくれの状態が やがてしぼんで枯れる。 |
4〜5月 9〜10月 |
石灰硫黄合剤 銅水和剤 |
病葉は発生したらすぐ摘んで取り去る。 春に銅水和剤の400〜500倍液を散布し 冬期には石灰硫黄合剤の20〜40倍液を 1〜2回散布しておくとよい。 |
| モザイク病 | 葉や花弁に濃淡のまだらがでたり 葉や花に不規則な班模様が入って 変形したり、株全体が異常に小さく 萎縮したりする。成長が止まって 花が咲かなくなり、枯れる。 |
4〜10月 | スミチオン・マラソン ディプテレックス オルトラン粒剤 |
感染したら治らないので、被害株は 早めに抜き取って処分する。ウィルスの 媒介となるアブラムシはスミチオン・マラソン・ ディプテレックスの1000倍液を散布して 防除する。 |
主な害虫による被害とその対策
| 病虫害 | 被害と特徴 | 発生時期 | 適応薬剤 | 対策 |
| ダニ類 | ハダニはおもに葉裏に群れて寄生し ひどいと葉が落ちたり枯れたりする。 サビダニ・ホコリダニは葉が小さくなったり 巻いたりする。 |
4〜10月 | アンチオ・ケルセン モレスタン・パイベニカ オサダンS |
アンチオ・ケルセンなどの殺ダニ剤を 3〜4日おきに数回、散布する。 2〜3種類を交互に散布してもよい。 ダニ類は乾燥を好むので、夏期にときどき 強い葉水をかけてやる。 |
| アブラムシ | 新芽や葉裏などに群れて寄生する 汁吸性害虫。成長を悪くするが 枯れる事はない。モザイク病などの ウィルスを媒介することがある。 |
4〜11月 | オルトラン・スミチオン マラソン・エカチンTD |
ワタアブラムシやカサアブラムシなど薬に強い ものもいるが、一般に薬剤に弱い害虫。 殺虫剤を3〜4日に1回散布して防除する。 鉢土にはオルトランやエカチンTDなどの粒剤を まくのも有効。 |
| ケムシ アオムシル類 |
葉を食害する。なかには茎に 潜り込んだり蕾や花を食害する ものもある。 |
4〜10月 | マラソン・スミチオン サイアノックス・DDVP ディプテレックス粉剤 |
目に付くものなら捕殺が効果的。 薬剤なら7〜10日おきの散布を数回 続ける。 |
| ナメクジ | 新芽や若葉、花弁、蕾など柔らかい 部分を好んで食害し、不規則な かじり方をする。多湿時や多湿な場所に 多発する。 |
通年 | ナメトックス・マイキラー グリーンベイト |
捕殺が手ごろな除去法だが、平行して 薬剤を散布する。ナメクジ誘引剤などを まいて誘殺するのも有効。 花壇などでは土に石灰を施すとよい。 |
| カイガラムシ類 | 貝殻をかぶったような形の害虫。 種類は多く、枝や幹の植えに寄生し 樹液を吸うので、葉が黄変し衰弱して 枯れる事もある。スス病を併発する。 |
通年 | スミチオン・カルホス スプラサイド水和剤 ボルン・スプラサイド |
まだ殻をかぶってない幼虫のうちに 薬剤を数回、繰り返し散布する。 冬期に石灰硫黄合剤を散布するのも 有効。 |
| コナジラミ類 | 2〜3mmほどのセミを小さくしたような 姿の吸汁性害虫。若い葉裏に隠れて 寄生、枝を変形させたりスス病を 起こしたりする。 |
通年 | DDVP スプラサイド |
群生する性質が強いが、小さな虫なので 発見が遅れがちになる。葉裏をよく チェックし、発生したら薬剤を散布する。 |
| ヨトウムシ類 | 花や蕾、葉を食害する。幼虫の間は 群生し、日中でも見つけやすい。 成虫は夜行性で葉裏に隠れてたり するが、不規則に穴があいたり 葉脈を残して食い荒らされるのでわかる。 |
4〜6月 9〜10月 |
スミチオン・カルホス オルトランDDVP |
捕殺する。成虫になると薬剤に 強くなるので、食害が始まる小さな 幼虫のうちに薬剤を散布して防除する。 |
| センチュウ類 | 肉眼では見ることのできない 微小なミミズ状の虫。根の組織内に 侵入して養分を吸うので、成長が 遅くなったり、花が咲かなかったり 枯れたりする。 |
5〜10月 | ボルステージ | 花壇などにいったん発生すると 被害が長引く。発生地ではNCSなどで 土壌消毒する。植え替え前に ボルステージを鉢に混ぜる。 |
| スリップス | 黒や黄色の細長い虫で体長2〜3mm。 花弁や蕾、葉に寄生して汁を吸う。 褐色に変色したり、花にシミが残ったり うまく開花しなかったりする。 |
4〜10月 | オルトラン・スミチオン マラソン スプラサイド水剤 |
薬剤を3〜4日に1回、連続して散布 する。花がらは早めに摘み取る。 高温乾燥時の夏に多いので、葉水を かけて乾燥を防ぐ。 |