4月21日〜4月27日のドイツのニュース
4月21日(月)
暫定行政官ガーナー バグダッドに着任
連合軍のイラク侵攻から4週間半、米国によって暫定行政機構の任務をまかされた
元米軍の将軍ジェイ ガーナーは仕事を開始した。彼は大統領サッダーム フセイ
ン失脚後の新たな政治体制を組織し、同国の再建に着手することになっている。バ
グダッド到着後、彼は最初の目標として、電力と水の供給の再開を挙げた。また彼
は、米国の行政官は絶対に必要な間だけイラクにとどまる、と約束した。しかし彼
は滞在の予定については述べなかった。行政官団は約450人から成り、湾岸地区の
米国最高司令官の将軍トミー フランクスの直属である。
一方米軍の補給部隊は数百台の食料輸送車、給水車、建築用車を伴って、バグダッ
ドに到着した。
その他のニュース
数十万人の巡礼 聖都ケルベラへ
イラクではシーア派のモスレム数十万人がバグダッドの南にある聖
都ケルベラへ向かっている。火曜と水曜に巡礼者たちは予言者モハ
メドの子孫であり敬愛の対象となっているイマム フセインの追想
を行なうことにしている。ケルベラへの巡礼がきっかけとなって、
シーア派の宗教指導者たちは、米国の占領に対する平和的抵抗を行
なうよう呼びかけた。イラクの国民各派を代表すべてが結集する政
府は、連合軍のできる限り早い撤退のため努力する、とシーア派の
指導者は要求した。すでに失脚したサッダーム フセインの支配時
代には、イラクのシーア派はほとんど政治的影響力を持っていなか
った。米国 北朝鮮会談を水曜から行なうことを認める
米、中、北朝鮮は水曜日から北京で、北朝鮮の核計画に関する会談
を開始する。米外務省はこれを認め、米国はケリーを代表として送
る、と発表した。先週末には、北朝鮮の核計画に関し矛盾する報道
が行なわれ、会談が行なわれるかどうかについて混乱が生じてい
た。米国と北朝鮮の代表が会談するのは昨年10月に核をめぐる対立
が深刻化してから初めてである。4月27日にはピョンヤンで、大臣
らによる南北朝鮮会談が始まることになっている。ナイジェリア大統領選挙 不正を非難する声
ナイジェリアでは大統領選挙が行なわれ、現職のオルセグン オバ
サンジョが圧勝したが、野党と政府の選挙監視人は、選挙で大規模
な不正があったと非難した。中立の選挙監視人は、かなりの規則違
反があった、投票用紙が意図的に無効とされ、投票箱は操作されあ
るいは盗まれ、集計結果はねじ曲げられた、と発表した。野党は、
この結果を承認しない、と発表した。今回の選挙は、西アフリカの
同国で始まったばかりの民主主義に対する信任投票と目されてい
る。今までの開票結果によれば、大統領オバサンジョの得票は60%
を越え、最有力の対立候補の元将軍ムハマドゥ ブハリを圧倒的に
引き離している。
4月22日(火)
イラクのシーア派 集団でケルバラへ巡礼
(バグダッド)シーア派の数十万人が宗教上の最重要の儀式を行なうために、25
年ぶりにイラクの都市ケルバラに集まった。大統領サッダーム フセインの支配下
では、彼らは殉教者で敬愛されているイマムス フセインの墓所のモスクに集団で
巡礼するため、この聖都を訪れることは禁じられていた。一方米国の兵士は権力を
失ったイラク首脳部のうち、今まででもっとも重要人物を逮捕した。元首相モハメ
ド ハズマク エル スバイディで、彼は米国が行方を追求している55人のうち
18番目の人物である。またサッダームの娘の夫も米国に拘留されている。米国が
派遣したイラク最高行政官、元将軍のジェイ ガーナーは、イラク北部で、クルド
人指導者ジャラル タラバニと会った。ガーナーは月曜日にバグダッド入りし、暫
定行政組織を構築することになっている。米国はイラクに長期官軍を駐留させ、4
つの基地を建設する方針だ、との報道が行なわれたが、国防大臣ドナルド ラムズ
フェルドはこれを否定した。
その他のニュース
フランス 対イラク国連制裁の廃止に賛成
(ニュー ヨーク)フランスは、13年に渡りイラクに対して課さ
れてきた国連制裁解除の提案を行なった、と仏国連大使ド ラ サ
ブリエルが国連安保理の会議後発表した。先週米国はすでに制裁解
除に賛成すると述べていた。また国連武器査察団は当面イラクに戻
ることはない。その理由として査察団長ブリックスは、安保理との
審議後、査察団の安全に不安があるからである、と述べた。これよ
り前ブリックスは異例の強い調子で、イラクには大量殺戮兵器があ
るとする証拠が、戦争を正当化するために悪用された、と批判し
た。その例として彼は、500トンのウランがニジェールから輸入さ
れたとの誤った情報を挙げた。国際原発機構は、この契約を米国は
非難したが、これは単なる誤報であったことをすぐ明らかにしてい
た、とブリックスは語った。パレスチナの組閣 失敗の恐れ
(ラマラ)パレスチナ人政府の組閣は、大統領アラファトと次期大
統領アッバスの勢力争いが激しさをましているため、成立しないお
それがある。アッバスの閣僚人事は水曜までに公表されるが、アラ
ファトがこれを拒否した場合、アッバスは辞任せざるをえない。
AFP通信はいわゆる交渉筋の談話として、アッバスは既に会談は不
調に終わったと述べた、と伝えている。対立の争点は、ガザ地区の
元安全問題の委員ダーランが内務相として任命されていることにあ
る。ダーランは安全保障問題を担当することになっていたが、アラ
ファトは今まであまり成果を挙げていないエル ハッサンをこの職
に留めておきたい、との意向を持っている。緑の党の一般党員 党の役員を議員にしないとの方針を採決
(ベルリン)緑の党は党の役職者と議員を分離することをめぐって
分裂していたが、約43,000人の党員が意見を述べる番になった。
党員は、この原則を緩和するかどうかをめぐる投票に臨む。今まで
同党の国会議員は、複数の役職を兼ねることがないよう、代表ある
いは大臣を引き受けてはならない、と定められていた。同党幹部ビ
ューティコーファーは、規則改正に広い賛成が得られるだろう、と
の見通しを延べた。投票結果は5月23日に確定する。同党はこの種
の制限を設けている唯一の政党である。
4月23日(水)
外務省 SARS蔓延のため危険指標の度数を上げる
(ベルリン)肺炎SARSが広まっているため、外務省は中国のいくつかの地域と、
カナダのトロント市の危険指標の度数を上げた。当局は、どうしても欠かせない場
合を除き、トロント、香港、北京、山西省および広東省への旅行の中止を命じてい
る。これは外務省が、世界保健機構WHOの韓国に従ったものである。香港と中国大
陸ではSARSによる死者の数は合わせて200を越え、カナダでも15人が死亡した。
それにもかかわらずトロント市長はWHOの警告に激怒している。首都北京ではこの
肺炎がさらに広がることがないよう、すべての学校を閉鎖した。多くの中国人が、
北京離れようとしている。
その他のニュース
パレスチナ政府をめぐる対立 妥協成立
(ラマラ)みずから定めた期限が切れる数時間前、パレスチナ首脳
部は新政権組閣に関する対立で妥協を見た。パレスチナ大統領アラ
ファトの顧問の1人は、アラファトと首相に指名されているアッバ
スは、閣僚人事で合意した、と述べた。アラファトが譲歩し、ダハ
ランをパレスチナ安全保障大臣に任命することに賛成した、とのこ
とである。この発表によれば、アッバスはさらに内務相も務める方
針である。米国はこの合意を歓迎した。米大統領府は、新内閣が結
成されたら、パレスチナ人国家を2005年に建国するための和平計
画を発表する、と予告していた。パレスチナ政権に関する合意 よい評価を受ける
(ベルリン、ワシントン)パレスチナ政府の組閣に関する対立が譲
歩を見たことは、肯定的に受け止められた。独外相フィッシャー
は、大統領アラファトと次期首相アッバスとの新閣僚人事に関する
合意を歓迎し、これにより、近東地域の和平実現過程が進む可能性
が開かれた、と述べた。米外務報道官バウチャーは、同国政府は近
東和平のための作業が再開されたことを喜んでいる、と述べた。英
首相ブレアとの会談を行なっているスペイン首相アスナールは、こ
れでようやく近東地域の和平実現計画が呈示できる、と述べた。独政府 イラク制裁問題は未決定
(ベルリン)対イラク国連制裁を廃止するかどうかをめぐる対立
で、連邦政府は態度をまだ決めていない。外務報道官は、独政府は
イラクの人道支援と再建を進めるためにあらゆることを行なうが、
当面イラクに関する国連決議の複雑な領域を、内容を詳しく法的な
観点から検討することが必要だ、と述べた。連邦政府の副報道官シ
ュテークは、武器査察団長ブリックスがイラクに大量殺戮兵器がな
いという報告書を発表するまでは、安保理は制裁解除に関する決定
を下せないが、この報告書はまだ出されていない、と述べた。
4月24日(木)
北朝鮮は核兵器を保有と米国政府発表
(ワシントン)米国政府によれば、北朝鮮は核兵器を保有していることを認めた。
これは北京で行なわれた他国間会談で北朝鮮政府使節が明らかにしたものだ、と米
国政府の役人が発表した。米国政府はこの発言を冷静に見ており、既に明らかであ
ったことを公に述べたものだ、と語った。これより以前米国は、核危機をめぐる北
朝鮮との対話は予定より早く終了した、と発表していた。
米国外務大臣コリン パウエルは、米国政府は北朝鮮の脅しには応じない、3ヶ国
会議への北朝鮮の参加は終了した、と述べた。米国の使節ジェイムズ ケリーは北
京で中国および北朝鮮の使節と、北朝鮮の核計画に関する対立をめぐって話し合っ
た。以前北朝鮮国防大臣キム イル チョルは激しい言葉で、米国は戦争を行なわ
ないように警告した、とのことである。
その他のニュース
「食料品購入のための石油輸出」計画 延長
(ニュー ヨーク、バグダッド)国連安保理は全員一致で、イラク
を支援する「食料品のための石油」計画の継続を決議した。この結
果、事務総長アナンは、イラク戦争開戦直前に期限を区切って実施
したこの計画を、当面6月3日まで延長することが出来る。一方イラ
クの石油およびガス生産は再開された。イラク南部と北部では、住
民の生活必需品を調達するために、採掘が再開されたが、原油輸出
は当面計画されていない、とバグダッドにいる米軍将校は述べた。
ウィーンでは石油輸出国機構OPECは、公式の石油採掘量を日産
2,540万バレルに増やすことを決めた。現在認められている量より
約900バレル増やしたことになる。イラクはOPECの緊急会議に代
表を派遣していなかった。ガーナー 戦後秩序回復の第1回計画を呈示
(バグダッド)米国政府から文民の行政官としてイランに派遣され
ている元将軍ガーナーは、イラクの暫定行政府に関する米国の計画
を呈示した。ガーナーの下で3人の米国人が北、中央、南の地域を
責任をもって担当することになっている。この地域行政にイラク人
が参加することは当面予定されていない。バグダッド周辺地域は、
在イエメン大使ボーダインが担当することになっている。ガーナー
は、いくつかのイラクの役所が来週にも仕事を再開し、これはイラ
ク人が運営するが、計画の調整には参加させない、と語った。一方
米国は元イラク政府の重要人物4人を逮捕した。これで行方を追求
している55人のうち11人が米国の支配下にいることになる。米国とイランの関係悪化
(ワシントン、テヘラン)米国とイランの緊張は高まった。米国は
イスラム共和国イランに対し、イラクの隣国の問題に口をはさまな
いようにと警告した。イランの秘密情報部員が、イラク南部のシー
ア派に影響力を行使しようとしている、と報道されているが、米大
統領府報道官フライシャーはこれを否定した。米国が派遣している
イラク行政官ガーナーは、イランがイラクで紛争をあおっている、
と非難した。イラン政府は米国の警告を断固拒否した。外相カラシ
は、米国がみずから侵攻した国の国内問題についてイランに口をは
さんでいると非難するのは、馬鹿げている、と述べた。
4月25日(金)
タリク アジス 米国の拘置下に
(バグダッド)イラクの副首相タリク アジスは、米国に投降した。彼は、失権し
たイラク政府に属していて今までに投降した中では最重要人物である。彼はみずか
ら出頭し、現在尋問を受けている、と米軍は発表した。アジスは67歳で数日前か
ら既に仲介者を通じて、米国と連絡を取っていた、と報じられている。米国は彼が
失脚した権力者サッダーム フセインおよび彼の幹部の所在の手がかりを知ってい
るのでは、と期待している。アジスの確保で、米国が行方を探している55人のイ
ラク人のうち12人が米国の拘置下にあることになった。シリアとの国境で、イラ
クの秘密情報部元部長ファルク ヒジャシが逮捕された、との情報もある。
その他のニュース
米国 ドイツから5千人強の兵士をイラクに派遣
(バオムホルダー)米国はドイツ国内に駐留している兵士5千人を
イラクに追加派遣する。兵士はラインラント・プファルツ州のバオ
ムホルダー米軍基地で、出陣式を行なった。米軍広報は、この戦車
部隊はイラクの平和の安定化の任務につく、と発表した。兵士は今
後14日間で隣接するラムシュタイン米空軍基地からまずクウェー
トに飛ぶ。そこで彼らは出撃命令を受ける。国連人権委員会 イラク体制を非難
(ジュネーヴ)国連人権委員会は決議を行ない、元大統領サッダー
ム フセイン政権下のイラク体制を批判した。昨日59回目の会議
を開いた同委員会は、ただし、連合軍の侵攻が人権に違反するもの
であるかどうかの検討には入らなかった。G8環境相会議 パリで開催
(パリ)主要工業国7ヶ国とロシアの環境大臣は、金曜日からアフ
リカの環境問題、産業問題、イラク再建問題について話し合いを行
なっている。この会議の冒頭では、非政府組織の代表も参加して、
生態系の問題に関する国際協力を強化するための意見交換が行なわ
れた。前日にはいわゆるG8の開発援助大臣が、貧困との戦いを断固
として行なう、と発表していた。
4月26日(土)
バグダッドの弾薬庫で爆発 死傷者発生
(バグダッド)イラクの首都バグダッド近郊の弾薬庫で数回の爆発が起こり、病院
の医師によれば、少なくとも12人が死亡、40人が負傷した、とのことである。カ
タールの米国中央司令部は少なくとも6人が死亡した、と発表した。爆発の原因に
ついては、異なる情報が流れている。米国側は、米兵が監視するこの弾薬庫に何者
かが点火物を投げ込んで、爆発を招いた、としている。一方近隣の住民は、イラク
の武器弾薬を米兵が破壊しようとした際に起きた事故だ、と推測している。爆発は
1時間以上続き、約15キロ離れたバグダッド中心部でもその音が聞こえた。
この弾薬庫のすぐ近くの住宅地の住民数百人は、抗議のデモを組織した。彼らは改
めて米軍の撤退を求めた。
その他のニュース
ラムズフェルド ペルシャ湾に出発
(ワシントン)米国防相ラムズフェルドは、ペルシャ湾に向け出発
した。彼は友好国政府と、この地域への米軍の駐留を縮小する可能
性について話し合う方針である。サッダーム フセイン体制が崩壊
して、イラクはもはや脅威ではない、と述べた。経由地のアイルラ
ンドのシャノンで彼は、安定した民主的政府が情勢を管理できるよ
うになるまで、米軍はイラクとアフガニスタンにとどまる、と述べ
た。イラク反体制派 マドリードで会議
(マドリード)イラクの反体制派組織の代表約百人がスペインの首
都マドリードに集まり、同国の今後の政治的新秩序について話し合
う。この会議にはイラク国民会議とイスラム革命最高評議会が参加
している。2日間にわたる会談の中心議題は、イラクはどのように
すれば、サッダーム フセインの支配体制から、近代的民主制への
移行を実現できるか、である。イエメン大統領 アラブ人にさらなる民主化を呼びかけ
(サヌア)イエメン大統領アリ アブダラ サリーは、アラブの主
要政治家に対し、イラクのサッダーム フセイン体制が崩壊したこ
とから教訓を得、民主制をそれぞれの国に導入するよう訴えた。各
人がこの教訓を得るべきである、と彼はイエメン国会議員選挙の前
日の記者会見で述べた。アラブの権力者は、失敗から学び、謙虚に
なり、国民に奉仕しなければならない、為政者は真の民主主義を選
ぶことで権力の座に就くのでなければならない、とも語った。
4月27日(日)
イスラエル将軍モハメド アミン 米国に拘禁される
(バグダッド)イラク国連武器査察団との連絡担当将校であった将軍ホッサム モ
ハメド アミンは、米国の拘禁下にある。これはカタールの米軍中央司令部が発表
したものである。これによりサッダーム フセイン政府幹部で行方を重点的に捜査
している55人のうち、13人が米国の手に落ちたことになる。
バグダッドでは銃撃戦が起こり、米兵4人が負傷した。狙撃犯1人が、兵士を乗せ
た停車中の自動車に発砲した、と軍部は発表した。
イラク北部では、米兵は化学物質の入った「怪しい樽」を発見した。現在、中身を
移動研究室で調査している、と米国防省は発表した。米国のテレヴィニュースによ
れば、14個の樽のうち1つからは暫定調査で、神経ガスが、また別の1つからは腐
食性の大量殺戮兵器が見つかった、とのことである。
その他のニュース
イラクのシーア派 イランのような神の国を求めていない
(マドリード)イラクのシーア派は、イランのような宗教的国家の
建国のために努力しているのではない、とその指導者は述べた。最
大のシーア派亡命組織SCIRIの創設者アクラム エル ハキムは、
米国の懸念を否定し、イラクにはイスラム政権は生まれない、と約
百人のイラクの反体制派の代表による3日間の会議の最後で述べ
た。代表者たちは、戦後のイラクは複数の政党による民主制と州制
度を持つ国になるべきだ、ということで意見が一致した。いわゆる
「マドリード宣言」で彼らはその他、基本的自由および人権の尊
重、および国内の少数派の保護を求めている。テプファー 国連の環境問題の専門家をイラクに派遣する方針
(パリ)国連環境計画UNEP代表テプファーは、使節をイラクに派
遣するよう要請した。環境問題の専門家による、飲み水および武器
弾薬による汚染状況の鑑定が必要だ、と彼は3日間にわたるG8各国
の環境大臣によるパリ会談の締めくくりで述べた。コソヴォやアフ
ガニスタンで同じような任務についた隊員を即時派遣出来る体制に
ある、と彼は述べた。その他、主要工業国とロシアの環境大臣は、
国際海事機構IMOにたいし、壁が一重の石油輸送船の早期使用禁止
を要請した。宣言の中で、船の運行に際し環境に対する配慮がより
重視されねばならない、とされた。米国防相 湾岸地域訪問
(アブ ダビ)米国防相ラムズフェルドは、アラブ首長国連邦に到
着した。報道によれば、彼はイラクとアフガニスタンも訪問する予
定である。国防省は安全面での理由から、旅行の個々の滞在地を挙
げていない。アイルランドを経由した際に彼は、米軍は情勢が安定
するまでイラクおよびアフガニスタンにとどまる、と述べていた。
4月28日(月)
社民党幹部会 シュレーダーの改革路線に賛成
(ベルリン)辞任をちらつかせている連邦首相ゲアハルト シュレーダーに対し、
社会民主党幹部は2010年改革案を支持した。6月1日に行なわれる臨時党大会で最
重要議題となるこの改革案は、賛成28、反対4、保留4で承認された。幹部会は同
党左派に譲歩を求め、改革案の細部を明確にする5つの作業班の設置を決めた。改
革に懐疑的な幹部は、まだ多くの問題点が残っている、と指摘した。同党の地域会
議は4箇所で予定されているが、その1つ目となるボンでの会議が昨晩開かれ、シ
ュレーダーはその席上、党内の批判勢力はドイツが抱える大きな問題を誤認してい
る、と非難した。この会議には5百人の代議員がノルトライン・ヴェストファーレ
ン州、ラインラント・プファルツ州、ザールラント州から参加した。会議が開かれ
たホテルの前では、約2百人の金属産業労働組合の組合員が改革計画に反対し、抗
議活動を行なった。
その他のニュース
緑の党幹部 改革計画を支持
(ベルリン)緑の党の幹部は改めて、連邦首相シュレーダーの改革
計画を支持した。幹部ビューティコファーはベルリンで開かれた幹
部会議の後、緑の党は2010年改革案の基本方針を支持するが、個
々の点ではまだ修正が必要で、失業手当および生活保護の統合計画
実施にあたっては、個人加入の高齢年金を保護する必要がある、と
述べた。その他、55歳以上の人に対する失業給付金の削減では、
移行期間の規則を修正すべきだ、とした。またビューティコファー
は、財産税の導入要求を拒否した。政府 経済成長低下と失業者増加を予想
(ベルリン)連邦政府は今年の経済成長予測を、国内総生産の
0.75%に下げた。経済回復は極めて低くなる、と産業大臣クレメン
トは述べた。今まで政府は1%の経済成長を前提にしていた。クレ
メントはさらに、失業者数を今年は450万人、来年は440万人と予
想し、今までより増やした。このクレメントの経済成長予測では、
主要な景気問題の専門家の予想よりもよい数字となっている。ifo
指標によれば、ドイツの企業の4月の判断は再び悪化した。キリス
ト教民主同盟の財政問題の専門家アオスターマンは、政府は色をつ
けすぎている、と批判した。ドイツ産業連邦同盟会長ロゴフスキ
は、ほぼマイナスの成長予想をしている、と述べた。イラク会議が暫定政権を指名
(バグダッド)米国行政官ガーナー殿界だんで、イラクの各組織の
代表は、4週間以内に暫定政権選挙のための国民会議を招集するこ
とで合意した。そのためにあらゆる努力を結集する、と宣言に記さ
れている。米国が指揮する文民行政府はバグダッドで、社会のさま
ざまな立場の代表と10時間近くかけて、サッダーム フセイン失
脚後の同国の政治の今後について話し合った。2週間前の会合とは
異なり、強い影響力を持つシーア派の反体制組織「イラク イスラ
ム革命最高評議会」も参加した。同時に数千人のシーア派がバグダ
ッドに集まり、会合反対を訴えた。米大統領ブッシュは、デトロイ
ト近郊のディアボーンで、民主主義に基づくイラクの建国を呼びか
けた。