| はじめまして。私は、仮想世界に生きる”菌糸の妖精”ゲスのチョコラータといいます。実体を持った漫画家よりも岸辺露伴が好きだ!という二次元コンプレックスな方のために生まれた新しい形のネットアイドルです。というか、ちゆ12歳様をパクっただけの、JOJOの奇妙な冒険ファンページです。どうかよろしくお願いします。 |
◇ゲス日記◇
| 2004年1月18日 | ジョジョはどこから読めばいいか? |
さて、新章開始直前ということで、先週からジョジョの復習をしてきたのですが、 そんな『ジョジョの奇妙な冒険』を、これから読んでみたいけど、どこから読んでいいかわからない。という人もいると思います。 ジョジョは全80巻にも及ぶ、壮大な大河漫画です。大河漫画といっても、いくつかの部ごとに別れていて、わざわざ最初から読まなくても、部ごとに抜き出して読むことができるという、少し変わった構成の漫画です。 部ごとに抜き出して読めるということは、もちろん途中から読むこともできます。 とはいっても、やはり最初から通して読むのが一番なのですが、金銭的、時間的に余裕がない場合は、そうも言ってはいられません。 そんなわけで、今回は『ジョジョ』を途中から読むという前提で話を進めたいと思います。 普通の漫画を読む場合は、1巻から読むのがセオリーなのですが、ところがジョジョの場合は少し違います。 なぜなら、今、世間で『ジョジョ』と思い浮かべるような、ジョジョらしい展開が出てきたのは、実は中盤以降で、初期のころは、ジョジョらしい設定もなく、今とはまったく違う漫画になっているからです。 そこで、これから『ジョジョ』を読み始めたい方は、流れを理解するために、途中の巻から読みはじめるというのが、普通の読み方になっています。 では、実際には、何巻から読んだらいいのでしょうか。 最も危険なのは、一番新しいからといって、いきなり『ストーンオーシャン』というサブタイトルの単行本から読んでしまうという読み方です。なぜ、危険なのかというと、はっきりいって、わけわからないからです。 少しフォローしますと、『ストーンオーシャン(64巻〜80巻)』は、それまでの巻を読んだ人のために作者が用意した謎掛けであって、逆にいえば、それまでの巻の設定を知らなければ楽しむことができないからです。 そこで、初めて読む方におすすめしたいのが、コミックス13巻から27巻までを読むという方法です。 なぜなら、13巻から27巻は、第3部といって、現在のジョジョの設定が始めて登場した部で、現在までのジョジョの流れがいちばんわかりやすく描かれているからです。 実際には、第3部は12巻後半から始まっているのですが、12巻には、それ以前の第2部のネタバレが収録されているので2部を楽しむことができなくなる上、どーでもいい紹介しかされていないので、とりあえず、13巻から読んでみるのが良いと思います。 そして、その第3部(13巻〜27巻)を一通り目を通した上で、普通は、何か一風変わった漫画を読んでみたいと思っている方には第4部(28巻〜47巻)を、キャラ燃えしたい人なら第5部(47巻〜63巻)を読んでみるというのが、一般的な流れだと思います。 しかし、ジョジョそのものに興味がある…、もしくは、これから始まる『スティール・ボール・ラン』を読んでみたいと思っている方には、やはり、その時代設定のベースが描かれている第1・2部(1巻から12巻)を読んでみるという方法を激しくお勧めしたいところです。 まぁ、何がいいたいのかというと、要するに、せっかくだから全巻読むべきだということで、ゲスはジョジョの奇妙な冒険全80巻を応援しています。 | |
| 2004年1月14日 | スタンドとは |
先日から、再開記念ということで、初心にかえって『ジョジョの奇妙な冒険』のおさらいをしてきたわけですが、 やはり『ジョジョ』を語る上で切っては切れないのが『スタンド』という超能力だと思います。 さて、『スタンド』とは、ジョジョ第3部でこの能力が登場してから『ジョジョ=スタンド漫画』とまで言えるほどにまで、発展していった超能力の事です。 しかし、突然『スタンド』とかいわれても、ジョジョ13巻から読んでいるような年期の入った読者さんならともかく、途中から『ジョジョ』を読み始めた方にとっては「突然、人の体からヒーローのようなモノが出てきて戦ってるんだけど何?」というような、チンプンカンプンな代物だと思います。 そこで、今回は、ジョジョで一番難解な超能力である『スタンド』を、はじめてジョジョを読む人にも、できるだけわかりやすいように説明したいと思います。 ではそんな『スタンド』とはどういうものなのかというと、 『スタンド』とは簡単に言うと、守護霊のようなものを召喚して戦う超能力のことです。 荒木先生によれば、超能力をビジョン化したものなんだそうですが、簡単にいえば、基本は人型で、人間の精神をキャラクター化したものと考えることができます。 要するに『スタンド』とは、守護霊というか、召喚獣というか、使い魔というか、むしろ…、 最大限にわかりやすくいえば「あなたの心の中にだけ存在する脳内彼女、脳内メイドさん」のような存在です。 「脳内メイドさん」…これこそがスタンドを読み解くための鍵です。いや、脳内メイドさんとまで言ってしまうと語弊があるかもしれませんので、個人用サーヴァントくらいに止めておけば、あながち的外れではないと思います(何 でも、今回はできるだけわかりやすく行こうと思っているので、ここでは、「スタンド」=「脳内メイドさん」と仮定して話を進めたいと思います。 (ちなみに、そのスタンドを、実際に出せる人を「スタンド使い」と呼ぶのですが、今回はわかりやすく、スタンド使いを、脳内メイドさんに対しての「ご主人様」と解釈したいと思います。) さて、そんなスタンドですが「スタンド=脳内メイドさん」にはいくつかのルールがあります。 まず代表的なものは、 ・スタンドは一般人の目には見えない。 …というもの。 これは、脳内メイドさんは、心の妄想の産物なので当然です。しかし同じような妄想をいだいている人同士では、お互いの脳内メイドさんを見ることができます。 ・スタンドはスタンド使いによって操ることができる。 よくあるメイドさんとご主人様の関係です。 ・スタンドはスタンドでしか倒せない。 ジョジョでは、このルールのもとお互いのスタンドを呼び出して戦うのですが、 要は、ご主人様同士が、お互いのメイドさんを召還して競わせるバトルだと考えればわかりやすいかと思います。 ・スタンドは一人一体。 あなたの心の中から派生した妄想彼女ですから当然です。重婚は不可。ご主人様の完全なる精神パートナーです。 ・スタンドは、使い手の個性に応じた能力をもっている。 ・一体につき一能力。 要するにネコ耳のメイドさんもいれば、ゴスロリのメイドさんもいるし、双子のメイドさんもいるということです。その能力や容姿は、ご主人様の深層心理に反影されるといわれています。 ・スタンドがダメージを受けると、スタンド使い本人もダメージを受ける。 自分のメイドさんが辱められれば、ご主人様もダメージを受けてしまうのは当然です。 ・スタンドは本人から遠くに離れると力は弱くなる。 遠距離恋愛は難しいということです。 ・スタンド使い同士は引かれ合う。 コミケとかそういうのを思い浮かべるといいと思います。あそこには脳内メイドさんを持っている、アレな方々がたくさん集まっている場所と聞きます。 ・スタンドは『弓と矢』という古代の道具によって発現するものと、天然で発現するものがある。 ふと見た同人誌によってメイドさんが見えるようになる人と、自然にメイドさんが見えるようになる人がいるということです。脳内メイドさんに目覚めるきっかけは、人それぞれです。 …と、まぁ、こんなところで、スタンドとはどういうものなのかということが、わかっていただけたかと思います。 …でも、こんなんで終わるのも嫌なので、 真面目に解説すると、スタンドとは、目に見えない超能力にキャラクターという絵を与えたものだといえばわかりやすいかと思います。ちなみにジョジョの世界では超能力と同じ意味で使われていて、使い手によって、炎をあやつったり、物体を直したりと、個人によって特化した能力をもっている存在です。 スタンド使いと呼ばれる使い手達は、この自分自身の精神の分身であるスタンドを出して戦うというのが、ジョジョの大まかな流れです。 ともあれ、スタンド登場以降のジョジョは、超能力を絵で描いたという快挙や、一人一能力で工夫して戦うという設定が受けて、今までスタンドで引っ張ってきたわけですが、 にしても、気になるのは『スティール・ボール・ラン』に、そんなスタンドが出てくるのかということです。 しかし、かの『ドラゴンボール』で一世を風靡した鳥山先生でさえ、他の漫画でも何の説明もないままドラゴンボールの気功砲のような技を繰り出させてていたように、荒木先生の脳内設定にもスタンドという設定が組み込まれている可能性があります。その証拠に、ジョジョとは関係ない、荒木先生の他の読切り漫画『ウインチェスターミステリーハウス』に出てきた幽霊が、一般人が思い浮かべる幽霊というよりも、物理破壊力を持ったスタンド以外の何者にも見えなかったり、『懺悔室』でも、何の説明もないまま、唐突に人面ソのスタンドのようなモノが登場して驚かされました。 そのことから、荒木先生の発想にはすでにスタンドという発想がデフォルトで組み込まれていたなら、もし、スタンドそのものは出てこなくても、スタンド的発想というのは大いに期待できると思います。 そんなところで、ゲスはスタンドを応援しています。 | |
| 2004年1月12日 | ジョジョの登場人物とは |
さて、そんなジョジョには実に多くのキャラクターが登場します。 ジョジョの世界には、正義に燃えながらも倒れていった仲間達や、魅力的な敵キャラ、また最低の下衆野郎など、ざっと数えただけで二百人近くの人物が登場します。それらの人物が入れ代わり立ち代わり活躍しながら、ジョジョという漫画が続いています。 さて、二百人近くの登場人物と聞くと複雑な人間関係を連想されるかもしれませんが、 ジョジョのあらすじを、大まかに読む上では、とりあえず2人の登場人物さえ押さえておけば十分です。 それは『空条承太郎』と『DIO(ディオ)』です。 『空条承太郎』は、第3部(1988年)で登場した、ジョジョシリーズの中心人物です。 『DIO』は、100年以上生きている吸血鬼で、『ジョジョ』一族の最大の宿敵です。 『ジョジョの奇妙な冒険』は、この2人の戦いの物語といってもいいと思います。 ちなみに物語の中心を担う主な登場人物はというと… ●ジョースター家 ご存じ主人公であるジョースター家の人達です。 『ジョジョ』の主人公は、その頭文字から、全員『JOJO』と呼ばれています。 特に第4部の主人公『仗助』などは、『じょうすけ→じょうじょ』と、無理矢理な気もしなくもありませんが、ともかく全員『JOJO』と呼ばれています。 ただし、第3部以降は『JOJO』が複数いるために、まぎらわしくなり、誰も『JOJO』とは呼んでいないので、注意が必要です。 そんなジョースター家の面々は… 『ジョナサン・ジョースター』…第1部(1889年)の主人公です。DIOとの死闘の末、命を落とす、かわいそうな主人公でした。 『ジョセフ・ジョースター』…第2部(1938年)の主人公です。ジョナサンの孫にあたります。歴代最高齢で、他にも第3部(1988年)では歴戦の勇士、第4部(1999年)ではボケ老人と、ジョジョシリーズの語りべとして登場しています。 『空条承太郎』…第3部(1988年)の主人公です。ジョセフの孫です。ジョースター家最大の登場回数を誇り、第3部(1988年)でツッパリ高校生として登場、仲間たちとDIOを倒すための旅に出ます。第4部(1999年)では頼れる大人、第6部(2011年)では娘持ちの父親として登場、と、いずれの部でも、主役を食ってしまうほどの活躍を見せる文字どおりジョジョシリーズの主人公ともいえるお兄さんです。 『東方仗助』…第4部(1999年)の主人公です。老いても盛んな人、ジョセフの隠し子として登場しました。設定は日本のDQNです。 『ジョルノ・ジョバーナ』…第5部(2001年)の主人公です。ジョナサンの肉体を奪った吸血鬼DIOの息子。ギャングにあこがれる、イタリアのDQNでした。 『空条・ジョリーン』…第6部(2011年)の主人公です。第3部(1988年)の主人公、承太郎の娘です。DIOの因縁との闘いを繰り広げたのですが、ところが、第6部のラストでパラレルワールドが登場。その世界では『ジョリン』の名前は『アイリン』に変わってしまいます。今までの『ジョジョ』の唯一のアイデンティティは、頭文字が『ジョ』であるということだけだったのですが、そのアイデンティティが崩壊し、今後どうなっていくのか、今後の展開が気になるところです。 ●DIO(ディオ) ジョースター家の宿敵として登場します。 もともとは、最初の主人公ジョナサンと兄弟のように育ったのですが、第1部(1889年)で、古代の遺物『石仮面』を被り「おれは人間をやめるぞ!ジョジョーッ!!」という名言とともに、不死の吸血鬼に変身。ジョナサンとの死闘を演じ、相討ちになります。 その100年後、死んだかに思われたDIOは、実はジョナサンの肉体を奪って生きていました。後の第3部(1988年)では、古代の遺物『弓と矢』の力を使い、スタンドという超能力に覚醒。第3部(1988年)の主人公、空条承太郎と闘いを演じます。 ちなみにジョジョの世界では、敵、味方、主役、宿敵を含めて、一度死んだキャラクターは、二度と再登場しないという暗黙のルールがあるのですが、第3部(1988年)の戦いの末、完全消滅したDIOも例外ではありませんでした。以降の第4部(1999年)からは、DIOの遺した負の因縁との闘いという形で語られることになります。 ●スピードワゴン 第1部(1889年)では、ジョナサンの仲間として登場した貧民街のチンピラでした。しかし後に、死にそうになりながらも油田を発見。大富豪になります。第2部(1938年)では、その金を投じ、吸血鬼と戦うための科学医療研究団体『スピードワゴン財団(SPW財団)』を設立し、ジョセフ・ジョースターの支援をします。 第3部(1988年)以降、彼の死後も、SPW財団は存続。以後、紫外線照射装置や、死体の冷凍保存機など物騒な兵器を運用したりと、なんでもありな組織として、ジョースター家を裏側から支援していくことになります。 ●エンヤ婆 DIOの手下。80巻もあるジョジョのうち、第3部(1988年)の数話しか登場しない脇役中の脇役でしたが、しかし、古代の遺物『弓と矢』を使ってスタンド使いを集めていたために、脇役のくせに、後の第4部(1999年)や第5部(2001年)でも、事あるごとに登場した怪人物です。 ●ツェペリ家 人間を凶悪な吸血鬼に変える古代の遺物『石仮面』と戦った一族です。第1部(1889年)では、ウィル・A・ツェペリが、ジョナサンの師匠として登場。第2部(1938年)では、若き日のジョセフの親友として、その孫シーザー・ツェペリが登場しました。 ちなみにジャンプ連載時では、子孫はいないという設定だったらしいのですが、そんなことはかまわず、大活躍を見せてくれていました。 とはいっても、第2部(1938年)でのシーザーの死後、プッツリと消息を断った一族で、それ以降、その運命は、語られることなく忘却の彼方に消えていくことになります。 さて、そんなツェペリ一族ですが、なぜ、ここで主要登場人物として挙げたのかには理由があります。 それは…先日発売された『ジャンプリミックスコミック・ジョジョの奇妙な冒険VOL27』の少年ジャンプの予告ページで、スティールボールランの予告が載っていて、その主人公の名前が『ジャイロ・ツェペリ』らしいという事だったのです。この『ジャイロ・ツェペリ』、はたして、ジョジョのツェペリ家と所縁のある人物なのか、もしそうだとするなら、『ジャイロ・ツェペリ』はどういう系譜に属する人物なのか、年代的には第1部のツェペリさんと同時代だと思うのですが、なんにせよツェペリさんには子孫がいなかったとか、そういう問題が霞んで見えるほどのと驚きと興奮を感じずにはいられません。ともあれこの『ジャイロ・ツェペリ』が何者なのか、気になってしかたないところですが、 …ともあれ、数ある登場人物の中で、ゲスはツェペリ家の人達を応援しています。 | |
| 2004年1月11日 | ジョジョの奇妙な冒険とはどんな漫画なのか? |
さて、いよいよ、来週からスティール・ボール・ランが始まるのですが、スティールボールラン開始記念ということで、 今回から少し、初心に帰って『ジョジョの奇妙な冒険』とはどういうものなのか、軽くおさらいしてみたいと思います。 さて『ジョジョの奇妙な冒険』とは、カルト漫画家・荒木飛呂彦が、少年ジャンプ誌に、15年以上、単行本80巻にもわたり、連載されているカルトマンガです。 その漫画の作者である、荒木先生ですが、 『ジョジョ』を連載される前はというと、 悪者をこらしめるために、子どものポケットの中に猛毒のスズメバチを入れたり、食べ物の中に毒物を混入したりしながら、ニヤニヤ笑っている、時代が時代ならPTAにでも訴えられそうなほどの、詐欺師まがいの少年を主人公にした『魔少年ビーティー』や、 人間を超人的な怪物に変身させてしまうという寄生虫を体に植え付けられた主人公が、ヒーローになって、悪党を串刺しにしたり、悪人の顔面に体液を付着させて溶かしたりしながら、悪の組織と戦う『バオー来訪者』など、当時の少年達にトラウマを与えながら、その手の人達の心を鷲掴みにしていた漫画家です。 そんな荒木先生が、当時のアレな読者のアレな期待に応えるため、壮大な構想のもと、世に送りだしたのが、超長編漫画『ジョジョの奇妙な冒険』でした。 さて、この『ジョジョの奇妙な冒険』 以前にも述べたように、 1986年の連載開始以来、第1部〜第6部まで、時代設定にして19世紀末から21世紀の近未来まで130年の長きにわたり、ひとつの一族とDIOという悪の吸血鬼との戦いを描いた壮大な伝奇マンガで、 歴代の主人公が、時代や性格は違えど『ジョセフ・ジョースター』や『空丞承太郎』など、全員が『ジョジョ』というイニシャルで呼ばれているという特徴があります。 その主人公が、超能力や策を駆使して、世代を超えて、DIOという不死の吸血鬼と戦うという漫画です。 ともあれ、そんな設定だけで驚きなのですが、 『ジョジョ』を読む上で驚くべきは、設定よりも、その作風にあります。 一般的に漫画を読む場合、作風を見る上で手がかりになるのが登場人物の描写だったりするのですが、『ジョジョ』の場合、登場人物の言動が常軌を逸しているのです。 たとえば、よく普通の漫画に出てくるナチス軍人が、祖国の力を誇るときに「我々は世界一だ」という台詞で説明できるのに、そんな台詞すら、荒木先生にかかれば「我がナチスの科学力はァァァァァァァアアア世界一ィィィイイイ」と、軍隊どころか何処かの施設に隔離されそうな程の奇声になってしまいます。 また、登場人物の動きも、両手両足を組んだままさらに腰を180度ねじるような、奇抜なポーズを日常的にとっていたり、座ったままの姿勢で数メートル跳躍したりと、普通に見たら何をやっているのかわからなくなるほどの個性的な作風がめじろ押しでした。 しかし、世の中はわからないもので、そんな個性的すぎる作風が、当時の少年達の間で大流行。 当時の少年達の間では、「我がナチスの科学力はァァ世界一ィィィ」と奇声を発したり、人体の構造上不可能なポーズをとろうとして関節を痛めるなどの、なんともいえない風景を、そこかしこの小・中学校で見ることができました。 ちなみに、荒木先生によれば、『ジョジョの奇妙な冒険』のテーマは『人間讃歌』らしいのですが、奇声を発したり、両手両足を組んだまま腰を180度ねじるようなポーズの、どこをどう見れば「人間ってすばらしい」という作者が言いたかったメッセージに辿り着くのか、ゲスには、いまだによくわかりません。 さてさて、そんな『ジョジョの奇妙な冒険』 中盤になってからは、スタンドという超能力が登場します。 スタンドとは、超能力をもった普通の人には見えない召喚獣のようなもので、超能力者の個性によって、炎をあやつったり、傷を直したりと、さまざまな特技をもっている超能力です。わかりやすくいえば、『ハンター・ハンター』の念能力と『シャーマンキング』を足したような超能力だと思います。 中盤以降のジョジョは、このスタンドという超能力を使って戦うのですが、『ジョジョ』といえば『スタンド』といえる程のかっこいい超能力です。どのくらい、かっこいいかというと『ハンター・ハンター』や『シャーマンキング』の作者ですら、スタンドをついついパクってしまうほど…、といえば、そのかっこ良さがわかるかもしれません。 ちなみに、そんなスタンドがあまりにもかっこ良すぎたアイデアだったために、荒木先生の中で、最初の物体を破壊するなどのシンプルな能力では飽き足らなくなくなったのか、後半、普通の超能力漫画の展開では想像できないほどのシュールな超能力ばかり登場。というかすでに超能力かどうかもわからないほどのシュールな超能力漫画に発展していきます。 そのスタンド。ついに、最後には『時間を一巡させる』スタンド能力というのが登場して、パラレルワールドを創造、いままでの歴史をすべてなかったことにして終わってしまったという、最後まで、我々の予想の斜上をいく展開を見せてくれたのですが、 そんな展開を見せてくれた、荒木先生が描く『スティール・ボール・ラン』が、はたして、どんな作風で、どんな展開を見せてくれるのか、今から楽しみです。 | |