| はじめまして。私は、仮想世界に生きる”菌糸の妖精”ゲスのチョコラータといいます。実体を持った漫画家よりも岸辺露伴が好きだ!という二次元コンプレックスな方のために生まれた新しい形のネットアイドルです。というか、ちゆ12歳様をパクっただけの、JOJOの奇妙な冒険ファンページです。どうかよろしくお願いします。 |
◇ゲス日記◇
| 2004年1月30日 | ジョニー・ジョースター |
今週から『ジョニー・ジョースター』という新たな『ジョジョ』が登場しました。 さて、このジョニー、 どんな活躍をしてくれるのか?、なぜ車椅子になったのか?。そして誰の生まれ変わりなのか? など、現時点ではとても謎が多い人物だと思います。 しかし、そんな数多の謎が小さく思えてしまうほど、ジョニーには大きな謎が残されています。 それは… 「今度こそジョジョと呼ばれるのか?」 …という謎です。 この漫画はタイトルの通り『ジョジョ』という名前の人物を主人公にした漫画なのですが、 実際は、主人公が『ジョジョ』という愛称で呼ばれていたのは、第2部までのことで、第3部以降は、普通に「承太郎」とか名前で呼ばれるだけで、誰も『ジョジョ』という愛称で呼んでくれなくなってしまいました。 おそらく、その原因は、部が進むごとに、先代の主人公『ジョジョ』というキャラが増え続け、現代編に至ってからは『ジョジョ』というイニシャルの人物が、同一時代に5人、累計8人も登場。『ジョジョ』と呼ばれる人物が多くなり過ぎたため、愛称で呼ぶのが紛らわしくなったためと推測されます。 そんなこともあり、第3部からは、最初の1話だけ申し訳程度によばれるだけで、以降は誰からも『ジョジョ』と呼ばれてないという憂き目を見てきたのは有名な話です。 しかし『SBR』が始まったことで『ジョジョ』という名を持つものが、実質この世界には『ジョニー』ひとりとなり、他の『ジョジョ』と区別を付ける必要がなくなりました。 そこで、いよいよ『ジョジョ』という愛称の出番だと思います。 …というか、そんなことを新章が始まるたびに思い続けてきたわけですが…。今度こそは、いいかげんに『ジョジョ』という愛称で呼んで欲しいと願ってしまう今日この頃だったりします。 しかし、『ジョニー』という名前は、すでに愛称としても機能しているため、わざわざ『ジョジョ』というニックネームで呼ぶのもどうかと思いますけど、それでもゲスは『ジョジョ』を応援しています。 | |
| 2004年1月29日 | パラレルワールド |
さて、先日発売された『ジャンプリミックス・ジョジョの奇妙な冒険VOL28』の巻末に、荒木先生が新連載された『スティールボールラン』の世界観についてコメントしていていたというのをご存じだったでしょうか。 そのコメントによれば、スティールボールランは「これまでとは、ちょっと違う角度の漫画」になるらしく「マニアックな読者の人たちには深読みしないで欲しいです。これまで描いてきたものとは全然別の話、ここから始まる話だと考えて下さい!」だそうで、ここから察するに、どうやら『SBR』の世界は、ジョジョとはまったく関係ない世界だったようです。 しかし、深読みするなと言われれば、つい深読みしたくなるのが人情というもの。その上『ジョースター』や『ディオ』まで出されれば、いかに関係ない話といわれても『スティール・ボール・ラン』の世界を『ジョジョ』と結び付けて深読みするなという方が不可能というものです。 そこで、今回は、あえて荒木先生のコメントを無視して『スティール・ボール・ランの世界』について書いてみたいのですが、 『スティール・ボール・ラン』について考える前に、まず考えなければならないのは、パラレルワールドだと思います。 連載開始時のジャンプのコメントで、荒木先生は「ジョジョはパラレルワールドに突入した。よってスティール・ボール・ラン」と語っていたことから、『SBR』はパラレルワールドの上に成り立っている世界らしいので、ここでは『ジョジョ』のパラレルワールドについて考えてみたいと思います。 さて、パラレルワールドというと、SFでは多次元宇宙とか言われるそうなのですが、多次元宇宙とかそういうのは、よくわからないのでさておき、 いわゆる世間一般の漫画で、パラレルワールドというと、本来の世界と平行して存在している異世界のことを思い浮かべると思います。いわゆるドラえもんの『もしもボックス』のようなものです。 もちろん、元の世界も平行して存在しているので、異世界での物語が完結すれば元の世界に戻ってくるというのが普通の漫画で描かれるパラレルワールドです。 ところが、『ジョジョ』のパラレルワールドの場合は、元の世界の時間が終了し、新たに、元の世界で起こった出来事をなぞりながら再構築された世界をパラレルワールドと呼んでいます。 元の世界が終了してしまったので、元の世界に戻ることは不可能。ついでにいえば、元の世界の記憶もなかったことになっているので、それは『異世界』というよりも『新世界』と呼ぶに相応しい世界を指してパラレルワールドと定義されています。 そもそも、なぜ、そんなパラレルワールドが作られたのかというと、第6部のラストバトルにおいて、宿敵DIOが目指した究極的な現象として、宇宙の時間が無限に加速するという現象が登場したのがきっかけです。その現象が引き起こされた結果、時間が終了してしまい新たなパラレルワールドが誕生したという経緯だったのですが、 第6部当初は、パラレルワールドは収拾がつかなくなった第6部を完結させるため、応急処置的に行われたものだと思われていて、 そのパラレルワールドにおいて、第6部の主要登場人物の存在が、別のキャラクターに置き換えられたのですが、しかし、その時点では存在が変わったといっても、たかだか、世界の人口60億人のうち5、6人の存在が変わっただけで、歴史的には大きな誤差はない程度に思われていました。 ところが、第6部の次にあたる『スティール・ボール・ラン』が公開されると、パラレルワールドは、第6部のみならず、歴史のほとんどが書き換えられていることが判明。 第6部ラストのパラレルワールドは、まったく違う世界(=SBRの世界)に辿り着いていた事が判明しました。 つまり、パラレルワールドは、元の世界とはまったく別の世界の別の話の事だったのです。 しかし、ここである疑問が浮かんできました。 それは、なぜ、パラレルワールドという大掛かりな装置を用意してまで、あえて別の話を描こうとしたのかという疑問です。 今までとまったく関係ない新作を描くつもりなら、パラレルワールドとかの説明もせず、いきなり新作を始めてしまえば済むことです。 完全新作なら『ジョジョ』の康一くんと『ビーティー』の公一くんのように、まったくの別キャラでもいけるはずです。 それでも、あえてパラレルワールドにこだわったのは、何か理由があるはずです。その理由…。 それは、『ジョジョ』で、今まで起こったインフレのリセットに他ならないと思います。 部を越えるごとに強化せざるを得ない敵。部を越えるごとに増え続けるジョジョの血統。 今まで、新しい部を始め、登場人物を総入替することで、インフレを巧みに解消してきたジョジョですが、それもいずれ限界がくるものだと思います。インフレが進み、ジョジョ自体に縛られたジョジョは、唯一的な存在の当初のジョジョ像とはかけ離れてしまう危険もあります。 そこで『ジョジョ』という運命を残しながら、すべてのインフレを解消する手段。それは、もはやパラレルワールド以外にありえなかったのではないでしょうか。 そのジョジョのインフレから解放されたパラレルワールドを、 あえて、第6部のプッチ神父の言葉を借りるなら…、 「ジョジョの因縁は全て向こう(第6部)に置いてきた」 …といったところかも知れません。 しかし、同じくパラレル第6部のエンポリオはこう言います。 「あんたは(ジョジョの)因縁が切れなかった!」 もしも『スティール・ボール・ラン』の遥か未来の物語が『パラレルワールド第6部』だと深読みするなら、この『ジョジョの因縁から脱したジョジョ(SBR)』のパラドックスを、端的にまとめていたのが、この2人のやりとりだったのかも知れません。 そんなことも含めて、冒頭の荒木のコメント「これまで描いてきたものとは全然別の話」や「ジョジョはパラレルワールドに突入した」は、氏自身の中の「ジョジョを使いたいけど使えない」「使いたくないけど使わざるを得ない」というような、ジョジョの因縁とのせめぎ合いを表しているような気がしてなりませんでした。 でも、そんな葛藤の中に存在しているからこそパラレルワールドは面白いのであって、深読みしがいがあるのも事実です。 そんなことから、ゲスは、ジョジョの中でも最も奇妙な物語装置『パラレルワールド』を応援しています。 | |
| 2004年1月26日 | 2話の感想(ネタバレ) |
ついに先週から始まった『スティール・ボール・ラン』 先週の53ページに続き、今週からは毎週31ページ連載だそうで、 当初、週刊連載で毎週31ページという超人的なペースが信じられず、一部では、短期集中連載なのではないかとか、数週ごとに休みを入れた不定期連載なんじゃないかとか、すでに休載期間中にある程度の量は仕上がっているんじゃないかとか、実はインクを手裏剣のように飛ばして仕上げているんじゃないかとか、コミックス3巻あとがきの「こーにちがいない荒木先生執筆之図」みたいに骨針をブッ刺しながら描いているんじゃないかなど、様々な憶測が流れているようですが、それも期待あれば成せる業に違いありません。 さて、そんなわけで期待の連載第2回目、今週の『スティール・ボール・ラン』の感想です。 まず、最初のページでは、ポコロコという黒人が、まったりと寝転びながら空に浮かぶ雲を数えているシーンから始まります。 このポコロコ。働きもせず、のんびりと怠惰な生活を送っている男のようです。当然知人にも、なんで働かないのかと聞かれるのですが、どうやら、占師の老婆に、来月から人生最高の運勢になると占われたから働かなくてもいいとのこと。 エンヤ婆似の、いかにも胡散くさそうな占師に褒められただけで、調子に乗ってハッピーな気分になれるあたり、すでに幸せ者な気がしなくもありませんが…、しかし、世の中には耳に3つホクロが付いていると占われただけで120歳以上長生きした人や、館を迷宮に変えてしまった人までいる時代なので、とりあえず良しとしておきましょう。 とまぁ、それはともかく、占師の言葉を信じたポコロコは、頭に敷いていた新聞紙に偶然『スティール・ボール・ラン・レース』の記事が載っているのを発見。レースの賞金に興味を示します。…にしてもレースに出る根拠が怪し気な占いだけというのもどうかと思いましたが、ともあれ幸運期に重なるということで、彼もまたレースの参加を決意した様子です。 さて、場面はジャイロ・ツェペリのシーンに移ります。 先週、レースの参加費20ドルをスられたとかで、大騒ぎをしていた、ジャイロとスリ野郎。 スリ野郎の手からこぼれ落ちた硬貨がなぜか100ドル硬貨なのが気になりますが、それはきっと気のせいでしょう。 ともあれ、20ドルを盗んだことがバレ、保安官に連行されていくスリ野郎。 スリ野郎を捕まえ一件落着かと思われたのですが、しかし、このスリ野郎、捕まりながらも逆ギレし、 「たかが20ドルポッチでいい気になりやがってッ!」とか 「その腰につけてるこぎたねえ丸いもんがてめーの武器なのかーーッ!!」と、男の武器を侮蔑するような罵声をあびせてきます。 もちろん、そんな小者のたわ言など気にするわけでもなく、クールに歩きはじめるジャイロ。昔の主人公なら「これは彼にあげたものなんですよ」とか言って丸く収めようとするところなのですが、我関せずなジャイロ。ここらへんの肝の座り具合は流石です。 ところが、この小悪党が銃を抜きとって、その銃口がジャイロに向けられたとあっては話は別です。 なおも続くスリ野郎の挑発に、ついにジャイロは…、 「銃を拾え。ただし拾ったらそれが合図になる」 …と、男の決闘を申し受けます。 互いに睨み合う2人。抜きな!どっちが素早いかというやつです。引き金が20ドルよりも軽い男達の決闘です。 警戒するヤジ馬。周囲には緊迫した空気が流れます。 その緊迫した状況の中、ふいに銃を構えるスリ野郎。 その瞬間、ジャイロの手から投げられた例の鉄球が、スリの肩に命中。 なんで、鉄球をアンダースローで投げる速度が、引き金を引くよりも早いのかとも一瞬、思ってしまいましたが、そういう技なんだから仕方ありません。 まぁ、それはともかく、男に命中した鉄球は、突然、回転しはじめ男の肩を駆け上がっていきます。さらに回転を速め、肩にめり込んでいく鉄球。その威力はすさまじく男の肩から摩擦の煙がでている程です。 そのまま鉄球は、スリの肩に渦巻状の痕を残し、ジャイロの手元に戻っていきます。肩に残された渦巻痕は、鉄球が戻った後も奇妙な回転を続けています。 ジャイロは「おれはやさしくないぜ、その銃を指からはなすんだ…そして医者に行け、昼飯前までにな…」とカッコよく忠告。 しかし、スリはそれでも、ジャイロを撃とうとします。が、その直後、腕全体がねじれ、スリ野郎は、逆に自分自身の頭を撃ち抜いてしまいます。 どうやら、この腰の鉄球を投げてスリを倒したのが、ジャイロの技だったようです。 なんかYOUはSHOCKな必殺技です。というか、そんなに威力があるなら最初から顔面狙えば一撃だとも思ってしまいましたが、あえて肩を狙って忠告を与えたあたりがジャイロのやさしさなんでしょう。でもまぁ、あの忠告もスリを煽ってる風にしか聞こえなかったのでなんともいえませんけど…。 ともあれ、その騒ぎを聞いたヤジ馬に紛れ、ひとりの車椅子の少年が見物にきます。 にしても、参加者のキャンプに車椅子でいるということは、この少年も過酷なレースの参加者なのかと心配になってしまうのですが、 それはさておき、先の決闘で、多くの見物人が何が起こったのかわからないと言っている中、意図的に鉄球を回転させ跳ね返したと洞察したのは車椅子の少年でした。 鉄球に興味を示した車椅子の少年は、野次馬根性丸出しで、ジャイロに近き彼の腰に収まる鉄球を調べようとします。 ところが、今だ回転を続ける鉄球に触れた瞬間。車椅子の少年は今まで味わったことのない衝撃を受け、その体は跳ね上がってしまいます。 ……それが、この車椅子の少年とジャイロ・ツェペリの出会いでした。 ここで、車椅子の少年のモノローグが語られます…。 この『物語』は ぼくが歩き出す物語だ 肉体が……という意味ではなく 青春から大人という意味で…… ぼくの名前は『ジョニー・ジョースター』 最初から最後まで 本当に謎が多い男「ジャイロ・ツェペリ」と出会ったことで……… ジョニージョースター!!! キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!! なんと『SBR』開始以来、84ページ目にして、突然ジョジョの登場です。 先週のコメントで「ジョジョではなくなった」と語っていたのに、いきなりジョジョで来やがりますか。 それにしても、車椅子のジョニーが誰の転生なのかという疑問もさることながら、ジョースターという姓の登場人物を、ひさしぶりに聞いただけで、なんか懐かしい気分です。 でも『SBR』では、あくまで『ジャイロ・ツェペリ』が主人公ということらしいので、第2話を見た限りでは、ジョジョは脇役的、あえていうなら第4部の広瀬康一君的なポジションなのかも知れません。 ともあれ、ジョジョが脇役というのも新鮮な気分だったのですが、しかし、第4部以降のジョジョは、ブチャラティやウェザーの脇役みたいなものだったので、今回、脇役といっても、それほど違和感を感じさせずに受け入れることができたのは何とも不思議な気分です。 にしても、『SBR』は『ジャイロ』が主人公の物語であるにも関わらず、モノローグで「この物語はぼくが歩き出す物語だ」と、自分が主役のように堂々と語ってしまうあたり、流石ジョジョだと思わずにはいられませんでしたが。 そんなわけで、一通りの役者も揃ったところで来週に続くのですが、 ところで今回の、ディオ、ツェペリ、アヴドゥル、そしてジョジョと、いきなり主要人物らしき人を全て登場させるという『SBR』の手法は、以前荒木がインタビューで語っていた「週間連載だと1番強い奴を出しちゃうと読者はそれしか目に入らなくなっちゃうから後半に出す」の正反対だと思います。そのために第3部はディオなどは中盤まで影だけを描いて、読者の目に入らないようにしていたそうですが、今回の『SBR』では、あえて最初から1番強い奴を複数出し、最強キャラが複数いた場合、一体誰に目が行くのか?誰が主役なのか?を投げかけているようにも思えてしまいました。 なにはともあれ、ゲスは、そのうち主人公を食ってしまいそうな脇役、ジョニージョースターを応援しています。 | |
| 2004年1月19日 | 1話の感想(ネタバレ) |
今週号の少年ジャンプ。そのジャンプ表紙には、とある漫画の主人公と思われる男の顔…。その男の眼差しと唇は通常ありえない緑色で塗られています。そして最初のカラーページの見開き…。そこに大きく描かれているのは不可思議な構図のインディアンの絵…。 …我われはその作者を知っている! いや!その眼差しと唇を緑色で塗るような絵柄を知っています! そうです。今週からついに、待ちに待ったあの漫画が始まりました。 最初、新規読者を獲得するためか、唇は緑色ですが、荒木絵とは思えないほど、意外とまともに塗られた色使いと、変型コマが少なめのマトモなコマ割りから、困惑してしまいましたが、それが荒木絵であることは一目瞭然です。 そんなわけで、ついに始まってしまったのです。荒木先生の新連載『スティール・ボール・ラン』。 それは、むかしむかしのお話です。 舞台は19世紀アメリカ。 とある絶滅に瀕したインディアンの村…。ひとりのインディアンが武器を持った大勢のインディアンに追われています。どうやら、部族内で抗争が起こっているようです。追われるインディアンは「砂男(サンドマン)」と呼ばれています。 このサンドマン。2色に塗り分けられた髪と前髪を三つ編みにしているという、部族の中でも一風変わった格好をしたインディアンで、普段から部族から仲間ハズレにされているようです。…そりゃ、一人であんな奇抜な髪型してれば仲間ハズレにされるのは無理もない気もしますが…。今や、仲間ハズレにされるだけでなく、裏切者と誤解され刑に処されようとしているようです。 大勢の追手がサンドマンに近づいていきます。いきなり絶対絶命の状況です。 開始早々いきなり死亡かと思われたのですが、絶対絶命のサンドマンは、突然、ズキュウウッ自分の体から「怪物の手」のようなモノを出し、なんとか難を逃れます。 なんと、いきなりスタンド登場です。このサンドマンという男が出した能力。まぎれもなく後にスタンドと呼ばれることになる能力です。タイトルから『ジョジョ』の名を排した今、スタンドが出てくるとは思いもよりませんでしたが、それにしても、今まで130種類もスタンドを出しておいてネタはあるんでしょうか…。 しかし、もしこれがスタンドなら、どのような能力なのか気になるところですが。唯一の手がかりといえば、逃れた場所についていた、スタンドらしき手形だけ…。この手がかりから考えるに、サンドマンの能力は、第5部のトリッシュが初めてスタンドを出したときや、第6部の神父が悪魔合体したときに付いていた、意味不明の手形のように、 …と、そんな話はともかく、 難を逃れたサンドマンが向かった先は、人気のない崖一面に広がる修行の跡でした。 サンドマンによれば、誰かがここでトレーニングをしていたとのこと。 一面に握りこぶし大の球体を、高速で叩き付けた跡。そして8mはジャンプしたであろう足跡。 その描写から、敵ではなく本編の主人公がトレーニングをした跡であることがわかったのですが、 にしても、第3部以降の主人公は、「友情・努力・勝利」でいうところの「努力」つまりトレーニングなんぞしたこともないし、第2部の主人公にいたっては「一番嫌いな言葉は努力で二番目がガンバル」と公言しているというジャンプ三大原則クソクラエな主人公ばかりだったので、生真面目に修行をしていた跡という描写には新鮮味を覚えました。やはり、友情・努力・勝利は大切です。 ともあれ、そんな修行の跡地で、サンドマンが偶然拾ったものは、5千万ドル(60億円)という天文学的な賞金が懸かったレースのチラシでした。 サンドマンの話によれば、部族を守るためには大金が必要とのこと。そのことが理解されずに他のインディアンと対立していたそうです。 その部族を守る賞金のために、サンドマンは、姉に別れを告げ、そのレースに出る決意をします。 そのレースの名は『スティール・ボール・ラン』 …舞台は変わり、これから行われる『スティール・ボール・ラン』レースの記者会見会場。 聞くところによれば、19世紀のスポーツそれは精神的意味において今日のそれと少し違っていたそうです。それは、単なる競技を越え宗教に近かったらしいのですが、 それが、例え、あまりに無謀で奇妙な競技であろうとも、その精神的意味は変わりません。 その奇妙な競技『スティール・ボール・ラン』レースは、今や世界中の注目の的になっていました。 記者会見前…。 その『スティール・ボール・ラン』レースを取り仕切るのは、プロモーターの男、MRスティール。 卵殻のような奇妙な髪型をしてサングラスをかけた奇妙な老人です。 自分の名前がスティールだから、自らが企画したレースにも大々的に『スティール・ボール・ラン』と名前をつけてしまうあたり、感性を疑ってしまいますが、 ともあれ、このMRスティール。突然犬を食べ出した半島の人や、チン丸出しのフランス人、自動車という機械を操るドイツ人など、一癖も二癖もある連中が会場に集まっていて、そいつらをまとめるのに頭を悩ませているようです。 60億という膨大なお金が懸かっているだけに、レース前からMRスティールの悩みは尽きることがありません。 ちなみに荒木先生、ジョースター家や第4部の吉良吉影など、好きなキャラには「ジョ」「ジョ」や「吉」「吉」など、イニシャルを合わせた名前をつけるという傾向があるそうですが、このMRスティール(スティーブ・スティール)も「スティ」が頭文字であることから、荒木先生の分身といってもいいほど、お気に入りであることが伺えます。 そう考えると、記者会見の前、「失敗したらどおしよ〜〜」と14歳の萌系少女に泣きつき「よちよち」と慰められるシーンや「(レースが失敗したら)消されるかも……」と不安になっているシーンが、 荒木自身の、千差万別の読者相手に『SBR』が失敗したら打ち切られるかもという心の叫びに思えて仕方ありませんでした。 そんなこんなで、記者会見が始まります。 まず、MRスティールの口から語られるのは、レースのルール説明です。 その説明によれば『スティール・ボール・ラン』とは、サンディエゴからニューヨークまで総距離6000kmのアメリカ大陸を乗馬によって横断するレースなんだそうです。なお、途中での馬の交換は失格。1頭の馬で最後まで走り切らなければならないそうです。 ちなみに、『ジョジョの奇妙な冒険』では、乗り物に乗ったら、翌週には必ず大破しているというジンクスがあるのですが、はたして『SBR』では、1頭の乗り物で走り抜くことができるのか?少し心配になってしまいました。というか、それだけで斬新な試みに思えてきてしまうのは気のせいでしょうか。 続いて、スポンサーの紹介。 60億という莫大な資金を出資しているだけに、このレースのスポンサーにも「ウィンチェスター連発銃製造会社」など大手スポンサーが参加しているようで、その名前が次々と読み上げられます。 最後に読み上げられたのは「スピードワゴン石油会社」という会社でした。 スピードワゴン?まさか、このレースにスピードワゴン氏も出資しているとは思いもよりませんでした。というか、スピードワゴンさん…。1889年には、ただの貧民街のチンピラだったのに、翌1890年には、数億円も出資できるほどの石油王ですか…。出世早いな…。 ともあれ、こんな感じで記者会見は進んでいきます。 そして、最後に、このレースの優勝候補者の名前が読み上げられます。 イケメンのカウボーイや、チンギスハーンの子孫とうたわれるモンゴル人など、いずれ劣らぬ猛者ばかり紹介されます。 数々の優勝候補者が紹介される中。…その中に挙げられた2人の名前にゲスは目を疑いました。 その2人の名は…。 「アラブ諸国のエジプトからウルムド・アヴドゥルはラクダでの参加!」 そして、 「そして、イギリス下層階級の出身だが名門貴族に育てられた天才騎手、ディエゴ・ブランドー、通称ディオ!」 アヴドゥルさんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !! ディオ様キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !! なんと、優勝候補者の名前の中に、アヴドゥルさんとディオ様という信じられない名前が挙げられているではありませんか。 そういえば、ジョジョの奇妙な冒険では、一度死んだキャラクターは再登場させないという理屈があったんですが、これはどういうことなのでしょう。ディオ様は吸血鬼ではなく人間として登場しているので祖先や血族が実は参戦していたということなのか、はたまた単に同じ名前なだけなのかわかりませんが、ともかく、二重ショック!!幽霊なんかに出会うよりも、もっと奇怪な遭遇です! ちなみに、今週のジャンプの荒木先生の巻末コメントでは…、 「ジョジョはパラレルワールドに突入した。 そしてジョジョでなくなったっていうことでSBR(スティール・ボール・ラン)」 …とのコメントが。 ということは、つまり、このコメントによれば『SBR』の世界は、単純に過去の時代ではなく、時が一巡した後のパラレルワールドの世界らしいです。 そのパラレルワールドで、第6部の主人公『ジョリン』が『アイリン』に生まれ変わり、『アナスイ』が『アナキス』になったように、 この『SBR』に登場した2人も、パラレルワールドに転生した『アヴドゥル』と『ディオ』であると考えられると思います。 そう考えるなら、第6部でDIOが目指した天国とは、縁のあるもの同士が、時空と存在を超えて巡り会う世界なのかも知れません。 もしそうだとするなら、『SBR』に登場した『ディオ』は天国の延長線上にあるわけで、あえて、不死の肉体を捨て去り、邪悪の化身『DIO』になる前の、あえて、人間としての『ディオ』で登場したことにも、何かしらの目的があるかもしれないとまで、想像を掻き立てられてしまうのは、そうそう難しいことではないと思います。 そういえば、昔、荒木先生は当初、第4部以降のジョジョを『死後の世界』にしたいと思っていたらしいという話を聞いたことがあったのですが、今回パラレルワールドに突入したことで、死んだキャラでも遠慮なく出せる。つまり時代を飛び越えたオールスター共演こそが、もしかしたら、荒木の描こうとしていた『死後の世界』なのかも知れません。 …と、アブドゥルさんとディオ様の再登場に、ひとしきり驚いたところで、話を『スティール・ボール・ラン』に戻したいと思います。 さてさて、いよいよ舞台はレースの登録会場に移ります。 ひとりの男が登録書類にサインをし登録を済ませようとしています。 その男は、表紙に出てきた緑色の球体を持っていた男です。 その名は「ジャイロ・ツェペリ」 ジャイロ・ツェペリキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !! …というか、ようやく主人公登場です。 最初、全然表紙の男が登場しないので、てっきりサンドマンが主役なのかと思ってしまいました。 精悍な顔つきの、この新主人公。気になる第一声は…。 「ニョホホ」 …って、大丈夫ですか? 少年漫画において、斬新な登場をした主人公は数あれど、まさか登場早々『ニョホホ』と笑った主人公はこいつしかいないと思います。最後のページでも『ニョホホ』と笑っていることから、ニョホホがこの男の口癖であることがわかったのですが…ニョホホって何でしょうか。さらに、笑いながらニカッと開いた13本の金歯には『GO!GO!ZEPPELI』という謎の刻印が………濃すぎます。 …なんという濃すぎる主人公なんでしょう。 その上、ベルトのバックルは股間を指差しているし、さらに、腰からは2つの球体がぶら下がっています。 突っ込み所が満載です。…というか、突っ込んでも突っ込み尽くせないキャラといっても過言ではありません。いや、きっと荒木漫画では、こういうのをキャラが強いとかいうのでしょうか。 …と、ふと、後ろに並んでいた男が「あんた変わったもん腰につけてんなああ」 と、ジャイロの武器と思しき、硬球にツッコミを入れてきます。 当然です。これだけツッコミどころが多ければ、何かに突っ込みを入れたくなるのが人の性というものです。 そんなことも束の間、ふいに、レースの参加費が20ドル足りないことに気付くジャイロ。 さっき話しかけてきた男に、おまえが盗ったと因縁をふっかけ、突然、触れただけで相手の力を奪ってしまう謎の力を使い、20ドルを巻き上げるジャイロ・ツェペリ。 このジャイロの力も気になるところですが、それはさておき、盗るほうもクセ者なら、巻き上げるほうもクセ者です。 ともかく、こんな、クセ者揃いの中『スティール・ボール・ラン』は始まりました。 にしても、部族の存亡のために5千万ドルの賞金を夢見る男に対し、20ドルばかりのお金をケチる男。 …なんか、読んでいて、どちらがヒーローなのかわからなくなってしまいました。 でも、この際ゲスは、ヒーローの資格云々は問わないことにしておきます。 ともあれ、ゲスはジャイロ・ツェペリを応援しています。 | |