| はじめまして。私は、仮想世界に生きる”菌糸の妖精”ゲスのチョコラータといいます。実体を持った漫画家よりも岸辺露伴が好きだ!という二次元コンプレックスな方のために生まれた新しい形のネットアイドルです。というか、ちゆ12歳様をパクっただけの、JOJOの奇妙な冒険ファンページです。どうかよろしくお願いします。 |
◇ゲス日記◇
| 2004年3月3日 | アニメ化 |
今週のジャンプによれば、ジョジョ第1部がアニメ化するそうです。 なんで今更という声もありそうですが、『SBR』と同時代なので、話題性を狙ったのでしょう。 しかし、問題もあります。それは、どんなアニメスタッフが製作するかということです。 子供の頃は、大好きな漫画がアニメ化されると聞いただけで、小躍りして喜んだものですが、いつしかアニメスタッフという存在を知るにつれ、 大好きだった漫画が汚されやしないだろうかという不安すら抱いくようになったように、漫画のアニメ化にはアニメスタッフという存在が切り離せません。 ちなみにアニメ化に際しての意見では、宅八郎さんも、 「だって荒木さんの固有のタッチが好きなんだもん。だから、荒木さんの世界をアニメで表現しようと思ったら、予算とかを何も考えなかったら出来なくもないと思いますよ、おそらく…キチガイみたいな人が演出やればね……。ボクとか(笑)。」 と分析しているように、荒木漫画を、ファンが納得する形でアニメ化するには、膨大な予算と、キチガイみたいなアニメ監督が、絶対必要になってくるようです。 膨大な予算というのは、購買層の数が釣り合わないと無理な話なので、ここでは、キチガイみたいなアニメ監督について考えてみたいと思います。 荒木アニメの中で名作だった(と個人的に思っている)のは『バオー来訪者』だと思います。 ちなみに、そのバオーの作画監督は「沙那芭美智」さん。「サナバビッチ」という名前が、いかにもキチガイっぽいです。 一説によると、沙那芭美智という名前は偽名で、その正体はエヴァの摩砂雪さんらしいとのこと。 そんな流れから、どうせやるなら、GAINAXあたりを個人的に希望したいところです。 しかし、荒木先生もエヴァは嫌いだと言っているし、 いくらなんでも『SF風』になってしまっては、19世紀を舞台にした第1部の雰囲気とは合いません。 そこで、第1部という雰囲気を重視した人選が求められます。 さて、第1部というと、はじめて読んだときの雰囲気が「ハウス名作劇場」などのように、グロさの中にもほのぼのとした雰囲気がありました。 日本で、あんな、ほのぼのとした雰囲気を醸し出せるアニメスタジオのうち、頂点といえば、あそこしかありません。「スタジオジブリ」です。 スタジオジブリの宮崎駿監督も、今でこそモラリストぶってやがりますが、その実、人がゴミのようだと発言したり、どう見てもロリコンにしか思えないので十分キチガイです。前記のキチガイみたいなアニメ監督という条件を十分満たしていると思います。 もしも宮崎駿が描けば、吸血屍生人は王蟲のごとく這いずり、ジョナサンはシシ神様のように枯れ木に花を咲かせます。そしてポコの姉ちゃんはシータです。 …と、思わず根も葉もない妄想を書き連ねてしまいましたが、 某所の不確定な情報によれば、第1部アニメのスタッフは、第3部OVAで作画監督をされた、羽山淳一さんが担当されるらしいです。 第3部アニメといえば、なぜかエンヤ婆をセクシー姉ちゃんに描いてファンの失笑を買ったなど、さまざまな伝説があるそうですが、少し心配になってしまいます。(ゲスは観ていませんが…。) そんな羽山氏。自身のコメントによれば、 なぜ違った絵柄にしたのかというと「『ジョジョ』の時には、私は無理をしないたちなので、原作の再現を早い段階であきらめ」ていたからとのこと。 …いくらなんでも、あきらめすぎです。 しかし、そんなあきらめの良さも、宅八郎のいう「キチガイみたいな人」の部類なのかも知れません。 ともあれ、パラノ系の作家が、こだわって原作の完全再現を目指したとしても、はたまたスキゾ系の作家が、原作無視で自分の世界観を全面に押し通したとしても、 いずれにせよ、見応えがあれば、それはそれでファンも納得せざるを得ないと思います。 きっとそんな理由で、宅八郎もキチガイ作家を推奨していたのかも知れません。 そんなわけで、ゲスはキチガイみたいなアニメ作家さんを応援しています。 | |
| 2004年3月1日 | 8話の感想(ネタバレ) |
さて、今週の『SBR』は、ポコロコ達の手に汗握るチェイスが描かれていました。 危険を省みず、ショートカットを狙い雑木林に突入したジャイロ。 そんなジャイロを追い、ジョニーとポコロコも雑木林に突入。それに伴い後続3600頭の馬も、丁度、二手に別れるかのように、半分の馬群がショートカットに飛び込んでいきます。 相変わらず後先考えない連中です。 にしても、たった1頭の馬がショートカットに突入したくらいで、迷うことなく危険な雑木林に突っ込む、こいつらの根性もアレだなーと思わずにはいられませんでした。 思うに、私たちテキストサイトが、読み物系サイトとニュースサイトに分けられたように、そのムーノーローカルのような本流のニュースサイトから一部バーチャルネットアイドルが派生したように、はたまた少年漫画の世界でも、超能力漫画という王道から、一人の漫画家が考案したスタンド系というジャンルが誕生したように、たった一人の人物の選択に続く群集。 なんか、たった一人のカリスマに引っ張られる群集心理のようなものを垣間見た気がしました。 しかし、その選択は決して甘いものではありませんでした。 勢いでショートカットに突入したものの、そこは予想以上の悪路。次々に参加者達が脱落していきます。 このシーンを見ていると、なんというか、勢いだけでバーチャルネットアイドルという悪路を選び、夢半ばで潰えていった先人達の面影を見ているかのようです。もっとも、最初にその道を開拓したオリジナルは、計画的な勝算があって選択したのに対し、模倣は単に「ついていけばなんとかなる」という期待値だけで行動しているので、当然といえば当然です。なんか激しく自虐的なことを書いてる気がしますが気のせいです。 それはともかく『SBR』の世界でも、参加者達は、ショートカットという甘い期待にすがったために、悪路に耐え切れず倒れていきます。 ライフル銃で大木をなぎ倒すという苦肉の策に出た参加者も、破片に当たりあえなくリタイヤ。 カンダ(?)という印度風の刀剣を持ち、自信満々の表情で、木々を切り払っていく参加者も、大木を断ち切れずにリタイヤ。 どうやら、この選択は、やはり無謀な選択だったようです。 一方、悪路にも負けず、疾走を続ける2人がいました。 ジョニー・ジョースターと、ポコロコです。 運を天に任せ、目をつぶったまま馬を走らせるポコロコ。 かたやジョニーは「ジャイロとて、限界ギリギリで走っているに違いないからだッ!」と、ジャンプ一番、木々を飛び越えながら走り続けます。 そんなポコロコが『LUCK(幸運)』を味方にしているとするなら、『PLUCK(勇気)』を携えているのはジョニーのようです。 でも、勇気ある大ジャンプはすごいと思うのですが、先週、体力の温存云々とかいっていたくせに、アクロバティックな真似などして、ジョニーの乗っている老馬の体力は大丈夫なのかと…。 そんなこんなで、2人は、先頭のジャイロを追って接戦を繰り広げます。 ところが、次の瞬間、木の枝がポコロコを直撃。バランスを崩したポコロコは落馬してしまいます。 しかし、なんと、その落馬も幸運の内だったのです。 落馬したものの運良く鐙に足が引っ掛かり、引きずられるようにしながら走るポコロコ。それだけならまだしも、なんと、馬に引きずられたことにより、運良く、枝に引っ掛かるスペースが最少になり、簡単に枝をすり抜けられるようになっていたのです。 馬に引きずられたまま、木々を気にせず加速するポコロコ。流石ラッキーマン、ポコロコです。 でも、いくら運が良かったといえど、今のポコロコの乗り方は、私たちの時代では『拷問』とか呼ばれてるんですけど…。 「ラッキーなのはッ!落馬だったあああーーーッ」とか喜んでる場合じゃありません。この先2カ月、ポコロコの身がもつか心配になってしまいました。 ともあれ、そんなラッキーマン、ポコロコ。 『青マルジャンプ』のコメントによれば「強敵になっていく予定」と書かれていたのですが、このような、窮地をバネにする姿勢は、まさにヒーローの資格十分です。 でも、得てして普通のヒーローというのは、子供達にこういう人物になりたいという、あこがれを抱かせるものです。 一方、ポコロコの場合、幸運と称して馬に引きずられたり、ウンコ浴びたりするのを見るにつけ「絶対に、こうはなりたくねぇ」と思わせるだけのカッコ悪さを、見事に感じさせてくれました。 もっとも、そんなカッコ悪さもポコロコの魅力だし、人間万事塞翁が馬。当のポコロコ自身も、結果よければ全て良しだと思っているようなので、まぁ客観的な事実には目をつぶっておきましょう。 そんなポコロコは、幸運だけを武器に、あっという間にジャイロに追い付いてしまいます。 流石のジャイロも、これには驚いたのか、鉄球を使って木々を開閉させるというトラップを作成し応戦。どうやら、『海をまっぷたつにさいて紅海を渡ったっつうモーゼ』のように、ジャイロだけが木々の間を渡り、後から来た後続馬を遮るという仕組みのようです。奥の手を使ってまで後者の追随を許さないジャイロは流石としか思えません。 にしても、ディオ戦に引き続き、ここでもまたジャイロだけ『能力』を使うのはずるいなーと思ってしまったのですが、…ところが、結果は、そうではありませんでした。 ポコロコは、逆に、木々のトラップを幸運でハネ返してしまったのです。 「どういうことなのだ!?…こいつはなんなのだ!?。何かの「能力」でなくては……こんなことは出来ないッ!」と、ジャイロが一言。 …いきなりの『能力』発言です。 ジャイロの発言通り、ポコロコの幸運が『能力』だとするなら、これはただ事ではありません。 今までポコロコの幸運は、『ジョジョ』第3部で、オインゴ・ボインゴ兄弟の予知を、強運だけで避けた承太郎のように、能力ではなく、キャラステータスの幸運値を強化しただけだと思われていました。 ところが、それが『能力』のように自在に使いこなせるとするなら、それはただの幸運とは、まったく別物です。 そういえば、『幸運』を能力にしたキャラといえば、第6部の、幸運の方角を操るケンゾーが思い出されますが、ケンゾーが方角という空間に対しての幸運ならば、ポコロコは2カ月という時間に対して幸運が作用していると考えられます。でも、もし能力だとするなら、2カ月という使用期限付きの能力になるので、強さとは裏腹に、考え方によっては微妙なところかも知れません。 そんな『幸運』が、はたして能力なのか。それとも圧倒的な幸運が、ジャイロには能力に見えてしまったのか、気になるところですが、 それはさておき、ここで「何かの「能力」でなくては……こんなことは出来ないッ!」と発言したということは、この世界には、ジャイロの他にも能力を持った人達が、普通に存在していることをほのめかせていると思います。 というか、ジャイロ自身が、他にも能力を持った人達と出会っていなければ「能力」という、後付け的な言葉は出てこないはずです。 そんなことから、この『SBR』には、ジャイロやサンドマンだけでなく、他にも「能力」と定義される人間が多数存在していると予想されるのですが、いろいろ気になったところで次週に続きます。 | |
| 2004年2月26日 | 青マルジャンプインタビュー |
今日は荒木先生のロングインタビューが載っているという噂の『青マルジャンプ』を買ってきました。 最初、書店で見かけた時は、集英社に踊らされている気がしなくもありませんでしたが、インタビューに続き、書き下ろし『SBR番外編』漫画まで載っているとあっては買わないわけにはいきません。というわけで今日はネタバレを含む『青マルジャンプ』の感想を書いてみたいと思います。 そんな『青マルジャンプ』。表紙は、満身の笑みを浮かべたジャイロが、鉄球を携えているというイラストです。笑顔がちょっと怖いです。 付録には、第3話に載ってカラーページを特大にしたポスターがついています。 ちなみに、裏面のポスターでは、藤崎竜が「鉄球」みたいな絵を書くなど、誌面全体を通して『SBR』祭りのようにさえ感じられました。 さて、表紙イラストの話はともかく、やはり気になるのは、荒木先生ロングインタビューです。 そんなロングインタビューは… ―待望の新連載『SBR』ですが、これは『ジョジョの奇妙な冒険』第7部ではないんですよね? 荒木 『ジョジョ』第6部を読んでいたらわかると思うけど、世界が一周しちゃって次の新しい世界に入って、そこが舞台になってるんです。でも『ジョジョ』のパラレルワールドを描くのがテーマじゃないんですよ。物語の大前提っていうだけで、それはストーリーとは関係がないんです。 ―だから、タイトルから『ジョジョ』を外したんですね? 荒木 そうです。ただし、昔からのファンの人が『SBR』を『ジョジョ』第7部と思ってもらっていいし、つまり『SBR』は『ジョジョ』の延長線上にある新作っていうことなんです。 …という一文から始まりました。 いきなり最初の最初から、コアなファンが一番知りたがっている質問をかますインタビュア。そしてそれに答える荒木。なんか、ずいぶん濃いインタビューになりそうです。 にしても『SBR』を『ジョジョ』の7部と思ってもらってもかまわないとは、第6部が終わったまま、『ジョジョ』を忘れられたらどうしようと心配になっていたファンとしては嬉しい限りです。 ちなみに、インタビューによれば、今のところ『ジョジョ』は第9部まで構想されているとのこと。 第9部までのテーマとは、またずいぶんと大風呂敷だなと思ってしまったのですが、第9部を描ききるまで荒木先生の体力が続くか、ちょっと心配になってしまいます。 …にしても、第9部までとは、 1・2・3部を石仮面編、 4・5・6部を弓と矢編、 という、それぞれの三部作が、別の物語だと考えるなら、 現在の『SBR=第7部』から始まる、7・8・9部も、インタビューで述べていたように、ジョジョという人物が出てくるだけの、今から始まる、まったく新しい物語だと考えるのが妥当かも知れません。 そんな『第7部=SBR』の世界の前提となっている、パラレルワールドは「石仮面が存在しなかった世界」という設定なんだそうです。それならば、パラレルワールドの分岐点は、ツェペリ親子が発掘活動をサボっていた世界なのか、カーズ様がちょっとおバカな世界だったのかと、思わず気になってしまいました。 ともあれ、そんな具合でインタビューは続き、『SBR』のキャラ解説に移ります。 まず、最初に語られるのは、主人公ジャイロ・ツェペリについて。 はじめに質問されたのはジャイロの「鉄球」についてだったのですが、どうやら、あの鉄球は、波紋に近いようなものなんだそうで、荒木先生の解答によれば、 「その辺の理論も作品の中で説明しますよ。エセ科学が入るかもしれないけど(笑)」 とのこと、にしてもエセ科学って何なんでしょうか…。 また、ジャイロの容姿を「金歯」にしたのは、アウトローの魅力を描きたかったからなんだそうです。 てっきり、金歯になってしまったのは、波紋カッターのやりすぎで前歯がすっ飛んでしまったとか、ちとカルシウム不足だったとかかと思われていたのですが、「アウトローの魅力が出したかった」とは恐れ入ります。 確かに、あの金歯…アウトローすぎます。というか、アウトローというより怪しすぎなだけかも知れませんが。 次は、ジョニーやディオなどのパラレルキャラについてが語られていました。 インタビューによれば、ジョニーという名前もジョナサンをベースにしているそうなのですが、それは単なる暗示で、特に深い意味はないそうです。 しかし、深い意味はないにしても、キャラ紹介の欄で、ディオは「昔からのファンサービスとして出したけど物語にも関わってきますよ。」と、ファンサービスのみならず本編での活躍もほのめかしていたのに対し、アブドゥルさんの欄は「どっちかってゆーと昔からのファンに対するサービスかな〜?(笑)」と、単なるファンサービスだけで終わらせようとしている始末。アブドゥルさんのあんまりな扱いに、少し悲しくなってしまいました。 また『SBR』のプロモーターであるMRスティールについても、かなりの内容が語られていました。 まず、MRスティールの髪型について。「―スティールは髪型が奇抜ですね。」という問いかけに対して、「あ、あれは帽子かな? 普通の男性にはしたくなかったんですよ。やっぱプロモーターの怪しさがほしかった(笑)」と答える荒木。 でも、帽子かな。と答えておきながら、後半の読切り漫画を見ていると、思いっきり髪型じゃないですか。 その上に普通の帽子冠ってるし…。 …もしかして、今、思いつきで設定考えてないですか?と、一瞬、不安になってしまいました。 ちなみに後半の読切り漫画では、そんなMRスティールの生い立ちが描かれていました。 MRスティールが、波乱万丈な人生を送りながら、ロリコン親父になるまでの半生を振り返る漫画だったのですが、その人生の中で「まかない婦の作った料理で腸チフスになってしまった」とか「どこかの他人が猿の体毛をそって『宇宙人を製作』し新聞に売り込もうとした」ことなど、『変人偏屈列伝』の腸チフスメアリーや、オリバー君の暗黒プロデューサー康芳夫を意識していたりと、『変人偏屈列伝』を体現したような、実に興味深い人物です。この人物が今後どういう設定で描かれるのか気になるところです。 さて、そんな『SBR』インタビューですが、荒木先生の「第6部は複雑になりすぎたところもあるので『SBR』はわかりやすさを大切にしている」という発言に、荒木先生は自分でも第6部は複雑だと思っていたことの方があんまりな気がしたり…。そういえば、第6部が、マニアックなファンしか読んでいないという前提で描かれていたのに対し、マニアックなファンも読んでいるという前提で描かれている『SBR』の方がわかりやすいのも事実だと思ったり、作者が、先の展開を考えていないそうで「何が起こるのかわからないのは僕も同じで。」という発言に一抹の不安と期待を抱いてみたりと、いろいろと思うことが多かったインタビューでした。 その後も、『SBR』のタイトルの元ネタや、フランス原画展、変人偏屈列伝や小説の挿し絵、さらにはBEAMS Tシャツや乙一小説などにも触れながらインタビューが続いたのですが、ファンが知りたかったことを見事に語ってくれたインタビューは、素直に面白かったです。 ゲスは、リアル岸辺露伴にインタビューした、インタビュアーの人を応援しています。 | |
| 2004年2月25日 | サボテンとバントライン |
BBSでもROSSOeyeさんやsyouさんにご指摘頂いたのですが、 荒木漫画ではサボテンに刺さる人が多いと思います。 具体的な例を挙げるなら、『ジョジョ』第2部のドノヴァン、第4部の川尻しのぶ、そして、前々回の『SBR』でサボテンに刺さってリタイヤしたアブドゥルさんなど、荒木漫画でサボテンに刺さる人は、そこかしこに見ることができます。 さらに『変人偏屈列伝・コリヤー兄弟』に出てきたペッシ似の泥棒などは、 マヌケにもトラップのサボテンに刺さった指を、誤って舐めてしまい、 「おい、こりゃあサボテンだ!!なぜかサボテンがなってるぞ、気をつけろ…」 「痛でッ痛でッ痛で痛でッ、ベロ!ベロが、ベロがッべロッ」 「その指をナメるなマヌケ!棘が刺さってんだろーがッ!」 と、あまりにもマヌケなやりとりを披露してくれていました。 このように、荒木漫画において、サボテンが凶器として扱われた例は枚挙にいとまがありません。 問題なのは、私たちには、ごく普通の植物であるはずのサボテンが、なぜ、こうも執拗に凶器として描かれるようになったのかということなのですが、 荒木先生のコメントによれば、 「小学校の時、おバカな友達がいて、そいつと遊んでいる時、花壇の、針がすごく小さくて見えない種類のサボテンの上にそいつが知らないですわってしまった。半ズボンだったし、当然オシリに針が刺さった。そしたら、なんと彼は悲鳴をあげながら、手でオシリをさすったのだ。当然手に針が刺さる。彼は泣き始めた。「針が見えないんだよ」と言ってるのに彼は、さらにその手を舌でなめたのだ。なんかさぁ、急に友達でいるのはやめようと思った。 」とのこと…。 どうやら、サボテンの凶悪度は、作者自身のトラウマに起因しているようです。 そんな凶器にもなり得るサボテン。 一見凶悪な印象ですが、そんなことばかりではありません。 ちなみに、サボテンの花言葉は「燃える心」なんだそうです。 思えば、猫草はメラメラと「怒り」を燃やした時にサボテンを爆破したし、ドノヴァンと戦ったジョセフは、エリナばあちゃんや、スピードワゴンじいさんのために燃えていた最中でした。 そして、なにより、炎の魔術師アブドゥルは燃える心の象徴です。 そう思うと、サボテンが似合うキャラは、言葉通り「燃える心」を表現しているのだと思いました。 それ故に、荒木漫画でもサボテンは「燃える心」の象徴なのです。 そんな深い理由があるからこそ、荒木漫画でサボテンが出てくると引き立つのであって、アブドゥルさんが、たかがサボテンにぶつかったくらいでリタイヤしたのにも「あぁ、相手がサボテンなら仕方ないか」と、不思議と納得してしまえたのではないでしょうか。 ゲスはサボテンを応援しています。 | |
| 2004年2月23日 | 7話の感想(ネタバレ) |
先週、アブドゥルがリタイヤしたりと、まさかの幕開けとなった『SBR』ですが、今週の『SBR』は、気になる新キャラ、ポコロコが遅れて出走したところから始まります。 エンヤ婆から10億人に一人の幸運だと告げられたポコロコ。しかし、本当に幸運なら、そもそも遅刻するはずがないという単純な疑問に頭を悩ませているようです。 そんなん最初に気づけと思うのですが、バカなんでしょうか。この人は。 「バカラッ、バカラッ」という蹄の音が、余計にバカっぽさを強調しています。 そんな、ポコロコ。 本当に彼がバカなのか幸運なのかはともかく、遅刻したおかげで、良い具合に地面が踏み締められ、ベストコンディションでスタートすることができたようです。 「やっ、やっぱラッキー・マンか〜。このポコロコはよォォ〜」と、ガモウひろしも真っ青な勢いで喜ぶポコロコ。なんか、よくわかりませんが絶好調のようです。 その後ろでは、何故か、自動車という一台の機械がいきなりリタイヤしています。 どうやら燃料切れで動かなくなった模様。 そういえば、この自動車。 第1話で、「ドイツの貴族ロッカチュゴ男爵が『自動車』と呼ばれる機械での参加を表明しましたが」 と、紹介されて以来、「ドイツ」と「機械」という言葉から、読者の間では、尊大な態度の男爵が「我がドイツの自動車は世界一イイィィィィィ」と、大活躍してくれると、さんざん期待されていたアレでしょうか…。 というか、たった4コマで終わってしまうとは情けなすぎ…。意外と期待されていただけに、その情けなさもひとしおです。 なにはともあれ恐るべしスティールボールランです。 そんな自動車を尻目に、ますます疾走するポコロコ。 あっというまに、最後尾の集団に追い付いてしまいます。 ところが、その最後尾の集団の馬から蹴り上げられているのは、おびただしい量の『馬糞』でした。 うんこキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !! 『SBR』には、よくうんこが出てくると思うのですが、今週は『馬糞』が登場です。 荒木先生…これは、もはやネタでやっているとしか思えません。 その周囲は馬糞にまみれ、コース上は凄惨な光景が広がっています。 かつての『アレクサンダー大王』は、何千と飛んでくる矢の中を平然と歩いたという程の運を持っていたそうですが、一方のポコロコは、何千と飛んでくる馬糞を、見事に全身に浴び不幸の真っただ中です。 しかし、その不幸の中、馬糞に一枚の金貨が混じっているのを発見。どうやら意外と幸運だったようです。 さらに、列の中、ウンコにまみれ服を脱ぎ出す美女を発見して、大はしゃぎなポコロコ。 そんな今週のウンコネタでしたが、なんというか、ウンコよりも、 「いやああああっっっ!!あたしの服に馬フンがくっついちゃってるうううっっ〜!!!」 …と、少年誌で、スカトロギリギリまで描こうとする荒木先生の嗜好の方が心配になってしまうのは気のせいでしょうか。 ともあれ、ウンコの嵐を、持ち前の幸運で乗り切ったポコロコ。 その途中で馬群が大きくコースを外れていたことに気付きます。 どうやら、凄い勢いで走るインディアンに気を取られていたためにコースを外れてしまったとのこと。 そのインディアンの正体は、もちろんサンドマンです。 疾走するサンドマン。そういえば、インディアンの儀式で『インディアン・ランニング』というものがあり、最後尾の者はただちに先頭に走り出るというルールのもと、全員が精魂尽き果て倒れるまで走り続ける耐久レース。現在ではファルトレクトレーニング(ダッシュとスローを繰り返す)の一種として活用され、有酸素運動と無酸素運動を交互に行うことで、心肺機能の強化、及びスピードの向上、瞬発的なパワーの発揮といった効果が得られるという儀式があるそうなのですが、どうやらサンドマンも、鍛え上げられた脚力だけで、今まで走り続けていたようです。 でも、よくよく考えてみたら、サンドマンは素足で走り、馬の証明を取っていないので、途中で馬に乗ろうが馬車に乗ろうが、卑怯なズルも関係なくできるはずです。不正行為もやり放題かと思ったのですが、 もちろん、サンドマンは正義の性格なので、そんなセコい真似なんかするはずなく、正々堂々と自分の足だけで、馬にも劣らぬスピードを見せつけてくれます。 そんなサンドマンは、突然、全速力で走り出したかと思うと、持ち前のジャンプ力で、眼前に広がる崖を飛び越えてしまいます。 ズルをしない代わりに、正々堂々とショートカットするサンドマン。 なんか、ショートカットすることと、途中で馬に乗ることのズルさの基準がよくわかりませんが…。 それでも、カッコよく見えてしまうのは、流石サンドマンといったところかも知れません。 ともかく、抜群の身体能力で、鮮やかなショートカットを見せたサンドマン。 多くの参加者が崖を越えたサンドマンを前にして引き返すしかないと思った矢先。参加者の中のポコロコは、何を思ったか、自分も運試しとばかりに決死のダイブを敢行します。 結果、サンドマンのアドバイスもあり、ポコロコも見事ショートカットに成功。なんとか先に進むことができたようです。 そんなこんなで、先頭集団に合流したポコロコ。 いくらなんでも、あっさり合流しすぎだろうとも思いましたが、運が良いのでなんでもOKです。 その最中、トップ集団を走っていたジョニーとポコロコの掛け合いが始まります。 でも、お互いムッとしながらもライバル視しているあたり、天性の幸運の持ち主ポコロコと、因果応報とはいえ不幸のドン底のジョニーとは、対照的で、案外良いライバルなのかも知れません。 さて、ジョニーとポコロコがやりとりをしているうちに、2人は、突如トップを走っていたジャイロが、コースから外れていることに気付きます。 なんと、サンドマンのみならず、ジャイロまでもがショートカットを敢行しようとしていたのです。 そんなジャイロを追って、ジョニーとポコロコまでもが雑木林に突入したところで次週に続くのですが、 にしても、今週2連続で、コースを外れ、ショートカットをする人物が出て来ようとは思ってもみませんでした。 でも、リスク云々はさておき、こうもあっさりコースを無視されると、こいつらまともにレースする気があるのかとさえ思えてきてしまいます。 そういえば、レースといえば、ジョジョ第3部のレースゲームの時も、本来、4周してタイムを競うというゲームだったにも関わらず、半周しかしてないうちに、ショートカットしまくりで決着がついてしまいましたし、 第2部の戦車馬に乗って走り続けるという競技のときも、毎周ごとに武器が割り当てられるという、凝った設定があったにも関わらず、わずか2周で崩壊。いきなり決着がついてしまいました。 そんな前例を見てしまうと、コースを無視するだけに止まらず、そのうち、レースそのものを無視しそうな輩まで現れそうで、ちょっと心配になってきてしまう今日この頃です。 ゲスは、何でもアリになりそうなスティール・ボール・ラン・レースを応援しています。 | |