| はじめまして。私は、私は、P(パラレル)世界に生きる”SBRの妖精”ゲスといいます。実体を持った漫画家よりも岸辺露伴が好きだ!という二次元コンプレックスな方のために生まれた新しい形のネットアイドルです。というか、ちゆ12歳様をパクっただけの、JOJOの奇妙な冒険ファンページです。どうかよろしくお願いします。 |
◇ゲス日記◇
| 2004年7月11日 | オンラインゲーム | ||
思い起こせば、『SBR』が始まるまでの間、長い休止期間がありました。 ゲスはその間、何か暇つぶしでもしようと思っていたのですが、その暇つぶし手段に思い付いたのが、オンラインゲームだったりしました。 ちょっと前に、バスタードオンラインが出るとか、出ないとかいう噂が話題になりましたが、今や大量に出回っているオンラインゲーム。そんな数あるオンラインゲームの中で、ゲスが興味があったのは、メセナさんをはじめ、当時VNIの間で話題になっていた『ラグナロク・オンライン』というゲームです。
SBR in IRIS激しく相方募集中…というわけで、マイ まぁ、キャラに愛着ももて、丁度ゲームが楽しめるくらいまでは、遊べたんじゃないかなあと思います。 そういえば、平成14年11月20日の日記では、伝説のROプレイヤーるぅりん☆様の言葉使いを借り「ラグナロクなんて、興味ないみゅ」とか言っていた気がしたのですが、スマンありゃウソだったにょ☆、人の考えは時とともに変化していくものにょ。 さて、そんな、オンラインゲームの何が面白いのかといえば、 料金以下の仕事しかしやがらねぇ糞管理会社叩くにょ☆とか、ヒキヲタからかって遊ぶにょ☆とか、ゲーム内のアイテムを現実のお金に変えて(ゲームによっては規約違反になっているそうですが)リアルお小遣いかせぐにょ☆とか、出会い系ツールだと割り切って…(以下検閲削除 とか、邪な使い方はさておき、 素直に遊んだ場合、やはり、その魅力は、同じゲーム世界の中で、大人数が同時接続し、見ず知らずの人と出会いコミュニケーションをとりながら遊べるという一語に尽きると思います。 その世界は、誰しもが、主役であり脇役であり、オフラインゲームのように自分だけが主役という世界ではありません。 とどのつまり、オンラインゲーム(MMO)は、ゲーム世界という舞台さえ設定すれば、あとは、盛り上がるも盛り上がらないもプレイヤー次第という面白さがあると思います。 そして、それこそが、オンラインゲームという世界の独特の魅力なのではないかと思います。 そんなオンラインゲーム(MMO)の世界ですが、 『ジョジョ』の中にも、MMOになれば面白いんじゃないかなあと感じる舞台があると思います。 たとえば、現在連載中の『SBR』などは、さまざまなスキルを持った人間が大勢集まり、時には協力し、時にはPKしながら、物語を進めるという面において、まさしくMMO的だと思います。 また第4部の『杜王町』なんて、大人数のキャラクターが同時に存在して、それぞれが自分の生活をしているという点や、永遠を切り取ったかのような世界観。そして物語が進むにしたがって杜王町の地図ができていく(MAP拡張)という、部そのもののコンセプトも、あいまって、MMOそのもののようにも思えてしまいます。 要するに、『杜王町』の面白さの背景には、町という舞台の設定と、読者が個々の住民たちに感情移入できる点が大きいと思うのですが、同じようにMMOの面白さも、世界という舞台設定とその世界の中でロールプレイしている各キャラクターによるところが大きいのかなあと感じてしまいました。 つーか、ゲスが何を言いたいのかというと、どうせなら『SBR・オンライン』とか『杜王町・オンライン』とか出せやゴルァ ゲスはMMOを中毒にならない程度に応援しています。 | |||
| 2004年7月8日 | ごった煮 |
『スティール・ボール・ラン』を読んでいて根本的に思っているのは、はたして『SBR』とは、どんな漫画なのかということだと思います。 単純に『レース漫画』と捉えればいいのですが、それだけでは説明しきれない何かがあるようにも思えます。 そんな『SBR』。『ジョジョ』の続編のようでもあれば、まったくの『新作』のようでもあり『レース漫画』のようでもあれば、次の回には『バトル漫画』に早変わりする。 1stステージ前半では、読者の間で、これは『ジョジョ』なのか、まったくの『新作』なのか?という疑問があったように思えましたが、2ndステージが始まった現在では、これは『レース漫画』なのか『バトル漫画』なのかという疑問が常につきまとっているような気がします。 そんな『SBR』の括りは、一体どんな方向性の漫画なのか? とても「どういう系の漫画」と一言で言い表せる漫画ではありません。 あえて言葉に表すならば、 スティール・ボール・ランは「ごった煮」的であると考えるのが正しいようにも思えてきてしまいます。 『ジョジョ』であり『ジョジョ』ではなく、レースあり、サバイバルあり、バトルありというなんでもアリな展開を見ていると、ごった煮を指して、これは肉料理なのか野菜料理なのかを問うているようなもので、ジャンル分けという線引きや方向性の見定めは、まったくの無用であると思います。 また、作者自身が「SBRはこうあるべきだ」という枠で括られる事を嫌っているようにも思えます。 思うに、『SBR』は何でもアリな表現を目指そうとしているのであって、レースさえしていれば、競争が描かれようが、戦闘が描かれようが、ラブコメ漫画に発展しようがなんでもいいのです。 ゆえに何が出てくるかわからないという可能性もあるわけで、そういう意味では、「ごった煮」というより「ヤミ鍋」と言った方が正解なのかも知れません。 「ヤミ鍋」とは、ヒ素でも混入されない限りは料理として成立します。また「ヤミ鍋」という料理は存在せず「ヤミ鍋」というシチュエーションそのものが、エンターテイメントという名の料理なのだと解釈できます。そう考えるなら、同じように『SBR』もスティールボールランというシチュエーションそのものが『SBR』なのであり、 『SBR』という「ヤミ鍋」を振る舞われる事自体が『SBR』の楽しみ方なのではないのか、と、今日昼食に妙な料理を食わされたゲスは思ってしまいました。 | |
| 2004年7月5日 | 15話の感想(ネタバレ) |
さて、レースの2ndステージも、一日目が終わり夜の帳が降りました。 暖かな焚き火を囲み休憩するジャイロとジョニィ。 タキビチャットというゲームもあるように、焚き火というものは、危機の直中にありながらも人の心を安らがせる何かがあるものです。 そんな焚き火を前に、物思いに耽るジョニィは、昔読んだ新聞記事のことを思い出します。マルコという無垢な少年が国家叛逆の策謀に巻き込まれ、処刑されそうだという話だったのですが、 まぁ、そんな話はともかく、ジョニィは、物思いに耽りながら、暇つぶしがてら、片手間に「回転」の練習をしています。 もっとも「回転」が、特殊能力である以上、簡単に一般人が真似できるものではないと思いながらも見ていると…。 なんと、いつの間にか、手に持っていたコルク片がグルグルと回転を始めてしまいます。 おいおい、いきなり回転ですか…。 今までは、ジャイロが勿体ぶって説明していたので、普通の人間を超越した超必殺技だと思っていたのですが、どうやら「回転」は、一般人が暇つぶしで練習しただけで習得可能なお手軽スキルだったようです。 というか、その昔、手に持ったシャーペンを、指使いだけで回転させるというシャーペン回し(ローニン回し)という遊びが、コロコロコミックでも特集されるほど、子供達の間で流行ったのですが、あの「回転」て、シャーペン回しの要領でできるもんなんですかと思ってしまいました。というか、そんな技を必殺技のごとく堂々と使うジャイロは流石と思ってしまいました。 とはいうものの、能力というだけあって、ジョニィが回転させたのは、一回限りの偶然に過ぎません。 案の定、コルク片は手からすっぽ抜け、どこかへ飛んでいってしまいます。 馬の足下に置いてある荷物をまさぐりながらコルク片を探すジョニィ。と思ったら、いつの間にか背中のフードの中に、馬のウンコとも、コルク片ともつかない何かがポトリ。 なんか、ドリフターズを彷佛とさせる、コテコテなギャグですが、それだけに思わず笑みが溢れます。 …と、久々のうんこネタや、その後の一悶着を読み飛ばしながら、次のページを捲ると、 ジョニィは、まさぐっていた荷物の中に、ジャイロの資料らしきものを見かけます。 そのジャイロの荷物の中には、当時、名誉ある人間しか持つことの出来ない紋章付きの書簡入れが…。 そして、その書簡入れの中には「ツェペリ法務官、有罪に抗議」という見出しの新聞が…! ツェペリ法務官…。 なんとジャイロ・ツェペリは「法務官」だったそうです。 新聞の見出しを見た限りではジャイロの親戚と取れなくもないですが、現状ではジャイロ自身が法務官だと解釈するのが自然だと思います。 まさか、ジャイロが官職についたエリートだったのか!?という驚愕。 今まで『JOJOシリーズ』の主人公といえば、ドキュンが大多数を占めていたので、実はエリートだったという事実に驚きを隠せません。 にしても、ジャイロの祖国では、法務官がド派手な金の入れ歯とかしていて、なんの問題もなかったのかと、ふと疑問に思ってしまいました。 あんなアウトローな金歯で、政治に携わられたら、国民の立場になったら不安以外の何物でもないような気がするのは気のせいでしょうか。 そういえば、MRスティールの会話によれば、ジャイロはイタリアから入国したそうですが、いくらファッションの国とはいえ、イタリアでは官職についた人間が、ド派手な金の入れ歯をすることさえ容認されているとは、恐ろしい国家です。イタリア。 ちなみにイタリアといえば、ジョジョアゴーゴーでの荒木先生曰く、イタリアのファッションセンスは「うーん例えばね、デザインでいうと、イタリアの場合は1+1は3でもいいだろうって感じなんですよね」と語らせるほどに、ファッションに精通した国だそうですが、 荒木先生にとってのイタリアは、卵殻を頭に乗せた元警官いたり、全身穴開き生ジャケットさらに苺模様の裸ネクタイのギャング、果ては派手な刻印入りの金歯をした法務官までもが存在するようです。 いや、いくらイタリアのファッションが派手だといっても、荒木先生イタリア誤解しすぎです。 と、イタリーのファッションの話はさておき…。 ジョニィは、ジャイロの書簡入れの中から、ある記事の書かれた新聞を発見します。 その新聞には「マルコという少年が政治的ないざこざに巻き込まれ処刑されそうだ」ということや「その処刑に抗議したのがツェペリ法務官だ」ということ、さらに「その裁判のやりなおしには5千万ドルが必要」などの記事が書かれていました。 ここへきて、今まで、ただの危ない兄ちゃんだと思っていた、ジャイロのレース参加への動機が語られることになりました。 この記事のページだけで、ジャイロがなぜレースに参加したのか、なぜ勝利にこだわるのかの理由が、一気に解けた気がします。 「動機ってものすごく大切にしてるんですよ。『ジョジョ』では。なぜ戦うのか、なぜギャングになったのか、それは必ず描かなきゃならないことだと思うからやってる。動機を曖昧なままにして行動させると、漫画って壊れていくと思うんです。」 とは、かつて荒木先生がキャラクター作りに際して述べたコメントです。 そのコメントを鑑みるまでもなく、ジャイロが参加する動機の部分が語られただけで、急にジャイロがカッコ良く思えてきてしまったのは当然の事といえるかも知れません。 ふと、2人は、焚き火の向こう側に、ひとりの人影を見つけます。 焚き火の不安定な炎の瞬きは、人の心にある一種の不安さえ呼び起こすものです。 その人影に警戒する、ジャイロとジョニィ。白背景に真っ黒い雲の描写が、余計に不安感を高めています。 2人の前に突如現れたのは、指を毒トカゲに噛まれたという一人の男。というか、顔面の方がよほど派手に虫に刺されている気がしなくもありませんが…。 ともあれ、ジャイロ達は「(夜になり監視員の気球も着陸したので)走行妨害ありのルートになったのかもな」と警戒を強めます。 走行妨害アリになって、得をするのは妨害野郎ジャイロだけな気がしますが、それはともかく、何が起こるかわからない状況なだけに、警戒するに越したことはありません。 突然、その男は、毒を抜くために「麻酔だよォ〜」と言い張り、自分の首を自分で絞めはじめてしまいます。どうやら、この男、とんでもないマゾ野郎のようです。 男の異常な行動を前に、とりあえず追い払おうとするジャイロ達。 ゼッケンナンバーから判断するに、この男の名は『アンドレ・ブンブーン』だと判明。 ブンブーンですか…。 そういえば、2nd1週目の順位表で名前が出た時から気になる名前だとは思っていたのですが、こうも早く登場するとは思ってもみませんでした。流石ブンブーンです。 また、当サイトのアクセス解析を調べてみても、いきなり『ブンブーン』の名前で調べてくる猛者までいることから、ブンブーンという名前のインパクトの大きさが伺えます。 同時に、順位表を見ていたジョニィは妙な事に気付きます。 なんと、ブンブーンは3人組だったのです。 突然、前方から、ガイア、オルテガ、マッシュのごとき、恐ろしい速度で接近してくるブンブーン。今まさにジェットストリームアタックでも繰り出さんばかりの勢いです。 そういえば、時代劇などでも、隙をつくらず、3人同時に相手に斬り掛かるという方法が使われていたという話を聞いたことがあるのですが、3人同時の攻撃というのは脅威さえ感じさせてくれます。 ちなみに、3人の会話の内容から、今、毒トカゲに噛まれたとわめいていたのが、ブンブーン(兄)で、ジャイロ達を罠にはめようとしていたみたいです。 その後、機を伺って前方から突っ込んで来たのが、ブンブーン(弟)とブンブーン(父)。 一家そろってお揃いのコスチューム。引き蘢り気味の外見のブンブーン(兄)と、オカマっぽいブンブーン(弟)、かたや、ブンブーン(父)は顔面に独特のプロテクターを装備しいかにも強そうな感じと、三者三様の個性的な面子ながらも、それぞれが何をしでかすかわからない不気味さがあります。 そして、その馬の蹄には先の殺人鬼と同じ、中央に欠けた痕が…。いや、この先SBRの世界には、一体、何匹蹄鉄の欠けた馬が登場するのか…とかは言わない約束で、こいつらも殺人事件の容疑者である可能性もなきにしもあらず。否応なしに緊張感が高まります。 そんなブンブーン一家出現…と同時に、先ほどブンブーン(兄)の血に触れたジャイロの足から、突然、刃物のような爪が突き出してきます。はたして、これが敵の武器なのか、それとも何か毒物のようなものを感染させられたのか、気になったところで次週に続きます。 | |
| 2004年7月4日 | ワザ |
ゲスは、なんか、最近のジャンプを見ていると、嫌になることがあります。 なぜなら、最近のジャンプって、どこのページを開いても超能力系の漫画ばかりしか見かけないからです。 ざっと挙げただけでも、死神、忍術、悪魔の実、錬金、特殊眼力、神拳使い、オーバーソウルとか、更には普通のテニス少年ですらオーラを放ち分身の術まで披露したり、最近の連載陣に至っては、死ぬ気弾とか数秘術とか完全具足とかどれもこれも能力をほのめかす物ばかりの現状。 個人的には、SF、特に超能力系の漫画は好きな方なのですが、こうも立て続けに連発されると、食傷気味に思えてしまうのも無理からぬことだと思います。 もちろん、超能力系の漫画は大昔からジャンプのお家芸としてあったのですが、肝心の能力も『○○能力』とか、乱暴にいえば「超能力の統一名称」をそれっぽいものに変えただけで「燃やす」とか「凍らせる」とか能力そのものは、どれもこれも同じに見えてしまうという惨状。「能力」という、それっぽい設定さえ与えれば、それっぽくなって、とりあえず売れるだろ的な作為があったのではと邪推さえしてしまいます。 うすた京介に至っては、そんな荒んだ現状を見るに見かねてか「たてぶえの化身」など、それそのもののパロディを描きだす始末に、逆に超能力漫画というジャンルの危うさを感じずにはいられませんでした。 そんな超能力漫画ですが、ゲス的には、本来… 超能力漫画とは、超能力を見せるものではなく、人間ドラマを見せるものである。 …と思います。 漫画における「能力」というものは、人間ドラマを見せるための手段のひとつに過ぎないというのが、本来の在り方だと思います。 モビルスーツという手段を通し、人間ドラマを描いた名作『初代ガンダム』が、Z以降の続編では、人間ドラマではなく、ただのモビルスーツ物になってしまったように、 もし、人間ドラマを描くことを忘れ、手段である能力のみしか描かれなくなってしまったら、「超能力」というSF的にも良質なエッセンスは、ただの形骸化した飾りになってしまうのではないかという危惧すら感じてしまいます。 そんな中、死神という能力を出しながらも、能力を中心に語るわけでもなく、かけひきという人間ドラマを中心に描かれた『DEATH NOTE』が好評なのも納得できるところかも知れません。 さて、序盤から、勝手な事を書いてしまいましたが、 超能力漫画といえば、やはり『ジョジョの奇妙な冒険』をおいて、他にないと思います。 ご存じ『ジョジョの奇妙な冒険』は、「スタンド」という超能力を登場させ、他の超能力漫画の礎となった名作なのですが、その続編として、現在『SBR』という漫画が連載されています。 そんな『SBR』でも、先週から「虫を操る」という超能力が登場しました。 超能力漫画に飽きてきた読者の中には、また超能力かよ!と思われた方もいたかもしれません。 そんな超能力ですが、 しかし『SBR』においては、一見して超能力に見えるその能力は、安易に思い浮かべるであろう超能力としては描かれていませんでした。なんとそれは、ただの「ワザ」として描かれていたのです。 なぜ、スタンドや超能力ではなく「ワザ」なのか? いささか疑問に思いますが、 ゲスが思うに、この「ワザ」という概念が「SBR」における能力描写の姿勢なのだと思いました。 なぜなら、能力に固有名を与え、能力を能力と言い切ってしまえば、いずれ、能力という設定にしか読者は目を向けず、そのうち読者は、人間ドラマよりも能力の方を優先して見てしまうというストーリー漫画的に危険な流れになることは目に見えているからです。 そうなれば「SBR」の根幹である人間ドラマ(人間讃歌)を描くことは難しくなってしまいますし、使い古された超能力では、氾濫する超能力漫画の中に埋もれてしまうという危険さえあります。 そこで「SBR」においては、あえて、超能力を深く語らずに「ワザ」という言葉で軽く流すことによって、能力描写だけに目がいく事を抑え、人間ドラマを描こうという作者の意志が込められている気がしてなりませんでした。 ゲスは、どこからどう見てもスタンドなのに「ワザ」とか「幻覚」とか「回転が武器」とか言い張る超能力を応援しています。 | |
| 2004年6月28日 | 14話の感想(ネタバレ) |
荒木漫画では、殺人者の登場はつきものです。パッと思い浮かべただけでも、『ジョジョ』第4部の吉良とか、第5部のリゾットのように、いかにもヤバイ感じのオーラが漂っていることがわかります。 特に第5部のリゾットに至っては、暗殺者という職業柄、決して目立ってはいけないはずなのに、ド派手な衣装で一般人より数倍目立っているという本末転倒な仕様。 しかし、逆に考えるなら、衣装がそれだけ描き込まれているということは、それだけ殺人者の描き込みにこだわっているという証拠に他なりません。この描き込みががあるからこそ殺人者がより凶悪に見えるといっても過言ではないと思います。 さて、今週の『SBR』は、殺人者と思われる男、ミセスロビンスンが現れたところから始まります。 前述のリゾットに劣らぬほどのドス黒い造型。悪の尖兵のごとく、いかにも殺人者といった感じの外見です。 150馬身という、遠い位置からジャイロやジョニィ達を追跡してくるこの男。 いかにも危険な香りを感じさせてくれます。 そんな気配を感じてか、ふと後ろを振り返るジョニィ。遥か遠方にミセス・ロビンスンを見つけてひとこと、 「このルート尾いてきてるのは変なヤツらばかりだ」… …ドッピオあたりなら、これだけ邪悪な人間を見かけたら冷や汗を流して戦慄しているところなのですが、かたやジョニィは、こんな凶暴そうなヤツを見ても「変なヤツ」で片付けようとしています。 いくらなんでも、見るからに邪悪そうな奴を見ても「変なヤツ」で片付けるのは、危機感なさすぎだろとも思いましたが、やはり無関係の人から見たら、所詮「変なヤツ」だったみたいです。 というか、全身に星模様をつけてる変なヤツに、変なヤツ呼ばわりされる殺人者というのも、どうかと思いましたが…。 ともあれ、そんな「変なヤツ」の事などど完全放置して、ジャイロと話はじめるジョニィ。 マターリと進路の話などを始めてしまいます。ミセス・ロビンスン、面目丸つぶれです。 まぁ「変なヤツ」のことはさておき、今回のステージは数十キロごとにある、オアシスの確保が最優先課題になるそうです。さて水場探しとはいいますが、よく巷の漫画などでは、水に困った砂漠の旅人が「サボテン」から水を得るという描写があるのですが、聞いた話によると、実際には、このサボテンも、ごく限られた季節しか水を貯えていないんだそうで、これに頼るのはあまりに危険と言わざるを得ません。また適当な所持品を使って、蒸発した空気中の水を得ようとしても、それだけでは大の大人2人が潤うだけの水分が得られるとは到底思えません。かといって、水場を求めて、炎天下を闇雲に探し回るのは、体力を消費するため、尚更危険です。 結局のところ、水場への進路から外れないように進むという方法が、一番安全かつ、効果的な方法だとは思うのですが、、、ところがこの2人の会話…。 「確認するようだけど間違いないよね?この方向にあんな山なんかのってないんだよね?…この地図には…」 「はい大丈夫ッ!完璧に合ってるぜ!OK!たぶん」 「え?今なんていった? ちょっと待って、今小さくたぶんてつけなかった?たぶんッ!?」 「心配すんなって!!合ってるよッ!気球だって後続だって来てんだから合ってんだよッ!きっと」 「なにそれ!?きっとォォ!?」 と、お気楽にジャガーさんとピヨ彦みたいなツッコミを続けています。 そういえば『ジャガー』の作者うすた先生は「『ジャガー』では人間がダメになっていくところを描く」と言っていた気がしたのですが、ジャイロとジョニィの、負けず劣らずのダメっぷりに、大丈夫なのかと心配になってしまいました。 さて、そんな、いかにもダメ人間みたいな会話を続けていると、 突然、ジャイロの耳元を銃弾のような物体がかすめてきます。よく見ると、先ほどかすった耳には、1cmほどの穴がいくつも開いています。突然の攻撃に驚くジャイロとジョニィ。その後も続く謎の攻撃。 ジョニィによれば、どうやら敵は、何かの手段を使って、サボテンに刺激を与え、その針を飛ばしてきたみたいです。 にしても、サボテンの針一本一本に、人間の耳を貫通する程の破壊力があったとは、おそるべきサボテン攻撃です。そういえば、1stステージで、アブドゥルがサボテンに刺さってリタイヤしたときも、いくらなんでもダメージを誇張しすぎだろうとも思ったのですが、今回の攻撃はそれ以上…、もはや荒木先生の脳内では、サボテンの針は銃弾以上の破壊力を持つ兵器になってしまったようです。 ともあれ、一層激しさを増すサボテン攻撃。 どうやら、攻撃を仕掛けてきた敵は、後方を走っているミセス・ロビンスンだった模様。 さらに続くミセス・ロビンスンの攻撃を前に、さすがのジャイロも臨戦体勢をとります。 ジャイロによれば、この攻撃は審判員に見つからずに自分達を排除するために行われているとのこと。さすが1stステージで相手を排除しようとして失格になった男の分析は説得力があります。ちなみに、どさくさに紛れてジャイロは「1stでも、あいつ!すでに秘かにこれをやっていたのかも」と、1stステージでの、自分の不正をなすりつけるような発言をしていますが、カッコ良かったので聞かなかったことにしておきましょう。 その次の瞬間、ジョニィは、サボテンの攻撃で崩れ落ちてしまいます。 自分に構わず、先に逃げてレースを続けろと叫ぶジョニィ。いかにも主人公という感じで格好良いです。 それに対して「わかった………先に行ってるぜ。ただし方角はあの野郎の方だがな」と、切り返すジャイロ。かなりカッコイイです。 そして、一気にミセス・ロビンスンの方向に切り込み、ついに両雄の一騎討ちが始まります。 ちなみに、今回の敵であるミセス・ロビンスンという男。なにやら他人にはない特殊なワザを使う男のようです。 そのワザの正体とは、なんと自分の体内に「虫」を飼っているというもの。先程のサボテン攻撃もこの虫を利用してサボテンを操っていたようです。よくみると、その眼球には無数の甲虫が…。 てゆーか、あんたは忍者アカデミーの生徒さんですか?とか、ゴージャスアイリンの敵ですか?とも思っていまいましたが、一見してそれが邪悪な技であることがわかります。 その正体も、体内に何かを飼っているというところや、それを利用して遠距離攻撃するところ、また黒ずくめの衣装など、かつての暗殺者リゾットを彷佛とさせる程のカッコ良さです。 この敵ながらもカッコイイ相手が、どんなバトルを仕掛けてくるのか? と思ったらジャイロの反撃であえなく撃沈。 なんと、一撃で決着がついてしまいました。 先週から、さんざん引っ張っておきながら、なんと1週リタイヤですかああ!? ジョジョまでの荒木先生なら、敵の謎の攻撃に2週間、敵が正体を表してから2週間、その後満身創痍の戦いになってから2週間と、最低でもあと5週は、ダラダラした戦いが続いていたはずです。 しかし、毎回、5〜6週間かけるという、冗長なバトルに慣れたジョジョ読者としては、いささか早い決着に思えたかもしれませんが、 ゲスとしては、今までのジョジョの6週バトルが長過ぎて、全体のストーリーが把握しにくかっただけに、今回のような1週間決着の方が、熱が失われず面白かったかも知れないと思えました。 それに、6週も続くと、キャラのネタ切れが理由で多週にわたり引っ張っているような感もあっただけに、今回のように、あれだけ凝った設定のキャラを、わずか1週間で消費してしまうという贅沢な使い方も、荒木自身、今後もこれ以上に魅力的なキャラを出せるという自信のようにも見受けられます。 と、そんな具合に決着のついたミセス・ロビンスン戦。 今後、彼の復活はあるのかと気になっていると、倒れていたロビンスンの上を、イケメン、マウンテン・ティムが通りかかります。 そういえば、最初のページでジョニィが「このルート尾いてきてるのは変なヤツらばかりだ」といっていたのですが、やっぱり、こいつも変なヤツの一員だったんでしょうか。 ともあれ、そんなイケメンは、ロビンスンの馬の蹄を見て一言。 「こいつじゃあない…」 イケメンによれば、蹄鉄の形から、本当の殺人犯は、ロビンスンではなく別の人物だったとのこと。 どうやら、先週1ページ大ゴマを使ってまで思わせぶりに登場したミセス・ロビンスンは、ただ単に、前の選手を妨害したいだけのザコキャラだったようです。いわば噛ませ犬です。なんかそれを思うと、急にロビンスンが不憫に思えてきてしまいましたが…。 まあそれはともかく、真の殺人鬼の正体が気になったところで次週に続きます。 | |