| はじめまして。私は、私は、P(パラレル)世界に生きる”SBRの妖精”ゲスといいます。実体を持った漫画家よりも岸辺露伴が好きだ!という二次元コンプレックスな方のために生まれた新しい形のネットアイドルです。というか、ちゆ12歳様をパクっただけの、JOJOの奇妙な冒険ファンページです。どうかよろしくお願いします。 |
◇ゲス日記◇
| 2004年8月14日 | ロマンホラー |
先月あたり「敵の能力は呪いのようなものだ」とか「呪い」だ、とかいう言葉を連発してしまったために、近頃「呪い」という単語で検索して来られる方が増えてしまい、どうしようかと思っているゲスです。 アクセス解析を見てみると、一時期、1日3〜5人の方が「呪い」という言葉だけで来られているらしく、「あんたら何調べようと思ってるんだよ〜」と思うと、はっきりいって怖いのであります。 さて、怖いといえば、今は「お盆」のシーズン。世間では毎年毎年飽きることもなく「怖い話」が語られる季節です。 怖い話といえば、英語で言うとホラー。 『ジョジョの奇妙な冒険』も、初期の頃には『ロマンホラー真紅の秘伝説』と、サブタイトルがつけられていたように、まさに、この季節を過ごすにはうってつけの、ホラー漫画と言ってもいいと思います。 そんなホラーの世界ですが、 イギリスの学者の話によれば、ホラー映画の恐怖の度合には、一定の公式があるらしく、 (es+u+cs+t) squared +s+ (tl+f)/2 + (a+dr+fs)/n + sin x - 1. < es = 緊張感を高める音楽 , u = 未知要素 , cs = 主人公らが追われるシーン , t = 罠にハメられそうな予感 , (squared = 二乗) , s = 衝撃度 , tl = 現実味 , f = 虚構性, a = 主人公の孤独さ , dr = 暗闇かどうか ,fs = 映像の雰囲気 , n = 登場人物数 , sin = 血や内臓 , 1 = ステレオタイプ度 > …という式で、ホラーの恐怖度が測定できるそうです。 なんか、主観に基づいていたりと、よくわからない式ですが、 緊張感、リアリズム、血が重要要素に含まれ、緊張感を高める音楽(擬音)、現実と虚構のバランス、 そしてどれくらいの血や内臓が含まれているかも考慮されているとするなら(登場人物の多さを除けば)『ジョジョ』もなかなか恐怖度が高そうな気がします。 さて、話が横道にそれましたが、 …もちろん、そんな難しく考えなくても、 ホラー作品を見慣れた人なら「怖い」と感じるストーリー展開には、一定のパターンがあることに気付くと思います。 これは、ゲスが勝手に思っていることですが、 ホラーにしろ怪談にしろ怖い話にしろ、代表的なタイプとして、 話の発端には、必ず「現実から非現実に移る兆候」が現れるものが多いと思います。 ここの導入の上手さが、ホラーがどれだけ怖いかを決定する要因になります。 『怖い話』でいうなら、とある女性のもとに「今、駅にいる」という謎の電話がかかってくるような導入です。 『ジョジョ』でいえば、普通にヘリに乗って移動していたら、突然瞼が閉じたり、手が腫れたりと、微妙な怪現象が起こるシーンです。 次に、微妙な兆候が、次第に「エスカレート」していくシーンに発展していきます。 『怖い話』でいえば、その電話の声が「今、公園の前だ…」「今、マンションの前だ…」「今、ドアの前だ…」と、だんだん女性に近づいていくような展開です。 『ジョジョ』でいえば、最初は体調の不良だと思っていたものが、次第に血尿出したり、眼球が飛び出したり、肺組織が綿のように口から吐き出されたりと、洒落にならなくなっていくシーンがこれに該当します。 最後に、エスカレートもクライマックスに近づき、いよいよカタルシスか?と思われた時に「予想外の角度からのオチ」。これが一番怖いのです。 『怖い話』でいうなら、恐る恐るドアを調べたところ人の気配もなく、ホッとしていると、また電話が。女性は誰も外にいなかったので安心して電話にでると、突然電話の声が「おまえにうしろだ!!」という展開です。 『ジョジョ』でいうなら、DIOという恐怖を倒し平和が訪れたかと思われたとき、突然ジョセフが起き上がり「フッフッフッきさまのおかげで甦ったぞッ」と喋ったときのような驚き。あれにはドキリとさせられた読者も多いと思います。 漫画家でいえば、殺虫剤半分使って仕事場のゴキブリを始末したものの復活しそうな時の恐怖に近いかもしれません。 と、現実から非現実への兆候→エスカレート→予想外のオチ …というパターンのホラーの一例を挙げてみました。 そういうわけで、ゲスもこのパターンを応用して、ホラーを作ってみようと思います。 テーマは最近流行りのコミケです。 ある日、コミケの会場に行きました。 会場についたかと思ったら、かすかに異臭が…。(←現実から非現実への兆候) ↓ 「く…くさいぞッ!うおぅッ!臭いがッ!」 「こいつはくせえッー!ゲロ以下の臭いがプンプンするぜッーッ!」 「こんなキモオタには出会ったことがねぇほどなァーーッ 環境でキモオタになっただと?ちがうねッ!! こいつらは生まれついてのキモオタだッ!」(←エスカレート) ↓ そして、疲れ果て家に帰ってから最大の恐怖に気付くのであります。(←予想外のオチ) 「異臭の発生源はオレだった〜〜、キモオタはオレだった〜〜」 Byヌケサク ((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル ゲスはホラーならロマンがあるホラーを応援しています。 | |
| 2004年8月11日 | 自分はなぜ漫画を描くのだろうか? |
さて、先日はコミック文庫「ジョジョPART4・ダイヤモンドは砕けない」も、ようやく完結巻(29巻)が発売されました。 さて、コミック文庫の楽しみといえば、作者のあとがきです。 今回のあとがきは、杜王町民についての所感や、仗助や吉良への想いなど、いろいろな想いが綴られていたのですが、 そんな中、興味深かったのは、 荒木先生が「自分はなぜ漫画を描くのだろうか?」 と、自問自答する部分です。 「自分はなぜ漫画を描くのだろうか?」「漫画を描くという行為はいったい何のために行われるのだろうか?」という、荒木先生の自問自答を、ゲスは「自分はなぜネットで、テキストを書くのだろうか?」と、頭の中で置き換えて読んでいたのですが、 荒木先生は、その答えとして、オーソン・ウェルズの話を引き合いに出し… オーソン・ウェルズというアメリカの映画作家兼俳優が、1940年代だか50年代だかに、ラジオの番組をやったそうだ。 タイトルは『宇宙戦争』というSFで、内容は宇宙人が地球を侵略しに来るという話。これをニュース番組の演出形式で放送したら、ラジオを聴いていた人が本当に宇宙人がやって来たと信じ込んでしまし、街中がパニックになってしまったらしい。あまりの混乱で社会問題にまでなって、ついにオーソン・ウェルズは放送やマスコミを通して謝罪せざるを得なくなり、正式にあやまった。「本当に申し訳ない事をしました」…と。 だけど、ぼくはこの話を聞いた時、次の事をただちに想像した。 オーソン・ウェルズは頭を下げてあやまった時、人から見えない角度で絶対にベロを出したなー……と。間違いない!心の中では絶対に笑ってた!……と(ぼくにはわかる!)。 このエピソード、ここの部分にこそ、いったいなぜ漫画を描くのか?の答えが隠されているように思う。 …と語っていました。 この一文を読んで思ったことは、 これは、まさしくネット上で行われている、ネタをマジに捉えた人をからかうという遊び、「釣り」行為の心理そのものではないかという事です。 一応「読者をだましたって事ではないよ。人にはわからない楽しみ方をしたという意味」とフォローを入れてますが、どう考えても「釣り」の心理です。 この一文を読んでいるうちに、ネタサイト管理人が適当なテキストを垂れ流して、画面の向こうではフフフニヤリとほくそ笑んでいるように、 そんな秘かな「釣り」の楽しみが、荒木漫画の根源にあるのではないかと思えてきてしまいました。 もし、荒木が中学生の時に、インターネットがあったのならば、きっと彼は、稀代の釣り師になっていたことでしょう。 いや、「釣り遊び」なんかでエネルギーを消耗せずに、それを表現として使えたからこそ荒木飛呂彦なのかも知れませんが。 ゲスは釣りを応援しています。 | |
| 2004年8月9日 | 20話の感想(ネタバレ) |
突然のスタンド発動とともに、ベンジャミン・ブンブーンを真っ二つにしたジョニィ・ジョースター。今週の『SBR』では、ついに、ブンブーン一家との戦いに決着がつきました。 突然のスタンド発動に驚くジョニィ。 父親を殺され怒りの攻撃に出た弟L・A・ブンブーンも、回転スタンドに目覚めたジョニィの反撃に合い、一撃で倒されてしまいます。 当のジョニィは、回転スタンドを利用して大ジャンプしたことで「歩けない…足が…!!と…飛び上がった…!!そんな、まさか」と無邪気に喜んでいます。でも、ついさっき、人ひとり惨殺したことすら忘れ「クララが立った」とばかりに大喜びしている性格というのも…、よくよく考えると怖いなあと思ってしまいました。 まぁ、それはともかく、ジョニィがスタンドに目覚めたということは、現在地が「悪魔の手のひら」であることを意味しています。そこは、一刻も早く抜け出さなくては遭難してしまう危険な場所です。 馬を呼び戻し脱出しようとする、ジャイロ達3人。 後方で、手負いとなったL・A・ブンブーンが、何やら、暴言をわめきちらしていますが、 「ほっておけ…。ブンブーン一家はもう終わりだ…。」とイケメンが一言。 どうやら、2人が死亡、残り1人も手傷を負ったブンブーン一家は、彼にとっては、すでに眼中にはないようです。 にしても、殺人犯を見ても「ほっておけ…。」って、あんた逮捕しに来たんじゃなかったんでしょうか…。 ともあれ、そんな、ブンブーンをほっておいて馬を進めるジャイロ達。 その後ろでは、敗北したL・A・ブンブーンが、更に、煽りを続けています。 L・Aは、ジャイロの首には20万ドルという多額の賞金がかかっているということ、ブンブーンがジャイロを狙った理由はその賞金が目当てだったこと、そしてその賞金を懸けたのがジャイロの祖国の人間であることなどを次々と口走っていきます。 ジャイロに懸けられた賞金…。ちなみに先ほど現れたミセス・ロビンスンも同様、ジャイロの賞金目当てのバウンティ・ハンターの一人だったそうですが、ロビンスンの様子を見ていると、賞金を狙ったというよりも、ただ普通にレースの妨害をしたかっただけにしか見えなかったのは、まぁ気にしないでおきましょう。 ともかく、20万ドルの賞金首というと当代切っての大悪党ドン・ペキンパーの20倍の懸賞金です。これはただ事ではありません。 最初は、L・Aの暴言になど耳を傾けていなかったジョニィも、気になったのかジャイロに詰め寄ります。 「ぼくには聞く権利があるッ」と問いつめるジョニィ。さっきスタンドという超能力を身につけたせいか、心なしか態度デカいです。 問われたジャイロは、ただ、厳しい目つきで遥か遠方を見据えています。 その目に写るのは遥か故郷。その眼差しは祖国への複雑な想いを感じさせるものでした。 さて、場面はジャイロの回想シーンに移ります。 …とあるヨーロッパの街。その国でジャイロ・ツェペリは生まれ育ったようです。 物語は、ヨーロッパに住むツェペリ家の描写に移っていきます。 一巡前の「ジョジョ」に登場した学者の家系のツェペリ一族とは大分雰囲気が違うのですが、ツェペリ一族自体、兄弟が多い傾向があるので、もしかしたら別系統の親類なのかも知れません。 そんな、ツェペリ家。まず登場したのは、ジャイロの父親です。なんかプッチ神父がエスカレートしたような奇抜な髪型です。一応、威厳がありそうな雰囲気なのですが、髪型というか顎ヒゲが凄まじいデザインなだけに、とてつもなく恐ろし気な父親に見えてしまいます。 続いては幼少の頃のジャイロが登場。幼いころから、あの独特なモミアゲをしてやがります。さらに後方にいるジャイロの弟に至っては、剃り込みが入って歩く身代金みたいな髪型です。 なんか、一家揃って、凄まじい髪型なのですが、ツェペリ家の家訓なんでしょうか。 と、それはともかく、このツェペリ家は医者の家柄なんだそうです。 医者とはいっても、第5部に登場した変態医師の例はともかくとして、医者嫌いのため自分には医者を感知するスタンドが備わっていると妄言を吐いてしまうほど医者嫌いな荒木先生が、まともな医者など描くはずもありません。 当然、このツェペリ家も、医者という表向きの仕事だけではなく、「裏の仕事」を持っていたのです。 このツェペリ家の父親は、月に1度か2度『国王の使い』に呼び出され、とある場所に向かっているそうです。 その日の朝も、いつものように『国王の使い』がジャイロの父親を迎えにやってきました。なんか王大人みたいな老人です。 にしても、その『王の使い』は、ジャイロに会うたびに「ジャイロ…今いくつになった?」と尋ねるのだそうですが、月に何度も来て、毎回毎回、年齢を尋ねるとは、この老人すでにボケてるんでしょうか。 まぁそれはともかく、この年齢を聞くには理由がありました、すでにジャイロが9歳のときから始められていた、鉄球と回転に関する教育。父親の話によればツェペリ家の男は13歳になるまでに鉄球の回転を覚えなくてはならないのだそうです。そして父親の謎の外出。 その謎は、ジャイロが13歳になったとき、とある出来事とともに氷解しました。 ジャイロ13歳。 なんか前髪が逆立っていますが、DQNなんでしょうか。 それはさておき、ジャイロが13歳になったとき『国王の使い』とともに、父親の助手として、ジャイロも、王城の近くの塀の高い建物に呼ばれてることになりました。 父親の話によれば、それは380年前から、ツェペリ一族代々に課せられた任務なのだそうです。 380年前…。 …1500年代前半のイタリアで、活躍した人物といえばマキアヴェッリが有名ですが、 彼の言葉に、 「天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである」 という言葉があります。 その言葉の通り、ツェペリ家380年の任務は、地獄へ行く道を開く仕事。 死刑執行人だったのです。 父親の後について、刑場へ向かうジャイロ。 そこでジャイロは、父親が斬首用の刀剣だけでなく、片手に鉄球を携えていることに気付きます。 そして、処刑シーンで鉄球が使われます。その鉄球の真の使い方とは、回転の力によって、処刑時の罪人の苦痛を和らげることだったのです。 苦痛を与えない処刑というのは、処刑における命題の一つでもありました。 痛みを感じる時間さえ与えず、死刑を執行する方法として、ギロタン博士によって考案されたギロチンでさえ、本当に苦痛を感じないのか疑問に思った学者が、自ら首を落とされた瞬間まで、まばたきを続けることで、本当に痛みを感じないのか、検証しようとしたという事例もあるほどです。 その処刑時に受ける苦痛を和らげ、人として尊厳ある死を与えることが、ツェペリ一族代々の任務だったのです。 にしても、リラックスして身体がほぐれたところで首チョンパですか。なんか嫌な殺し方です。 つーか、いざ処刑されようとしてる時に、遊び半分で背中に小汚い鉄球なんぞ押し付けられようものなら、リラックスどころか、普通なら憤慨しそうなもんなんですけど。 ともかく、中世からの長い歴史に裏打ちされた鉄球の秘密。 その鉄球の解説図には、錬金術のような記号やらマスターテリオン(?)のような悪魔の図が描かれ、何やら魔術や宗教めいた雰囲気さえ見受けられます。中世ヨーロッパの歴史の根幹に関わる宗教的なイメージが描かれていることによって、回転そのものが重厚な歴史を背負っていることが伺えます。 にしても、回転が歴史に裏打ちされているのはわかるんですが、 そんな、重厚な背景があるにもかかわらず、 あっさり、ジョニィに真似される技術というのもどうかと思いましたが…。 ともあれ、ジャイロも25歳になったとき、ついに処刑人の跡を継がなくてはならない時がやってきます。 ジャイロ自身、それもツェペリ一族の宿命だと信じていました。 しかし、そのとき起こったのは無実の少年マルコの事件。…といったところで今週は終わりなのですが、突然明かされたジャイロの正体に驚きつつも、今後の展開が気になったところで、次回、再来週に続きます。 | |
| 2004年8月7日 | サマーシーズン到来 | ||
私たちは川尻浩作なのだと思います。 オタであるということが、世間にバレれば、社会的にヤバい立場になってしまうからです。 オタであることを偽装しなくてはならない面において、私たちは川尻浩作なのです。 『コミケが近づく時期』は気持ちが押さえられなくなる。 でも今はなんとかしておさえるんだ。 ヘタな行動をとるとオタであることが知り合いにバレてしまう。 まだ「萌え」という言葉すら完璧に抑えていない。 安心して落ち着くまでがまんするんだ。 | |||
| 2004年8月5日 | オリンピックとSBR |
『スティール・ボール・ラン』の冒頭、記念すべき第1ページ目には、 「そして1896年にギリシアアテネで開かれる第1回国際オリンピック大会では厳格なアマチュア規定があるにもかかわらず各競技には『賞金』が出されていた」という表記があります。それから一世紀以上たった今、再び熱い季節が訪れようとしています。もうすぐオリンピックが始まるのです。 そんなオリンピック。 オリンピックといえば現代のサンドマンのような、白人が賞金やトロフィーを賭けて短い距離だけ走る時のッ走り方を見せてくれそうな短距離走も楽しみなのですが、 やはり、オリンピックでゲス的に一番注目しているのがハンマー投げの室伏選手です。 室伏選手のどこらへんがいいのかと言えば、少年漫画に出てきそうな雰囲気がカッコイイのです。 さて、室伏選手といえばハンマー投げ。ハンマー投げといえば、鉄球を回転させながら投げる競技です。 回転させながら鉄球を投げるといえば『スティール・ボール・ラン』です。 そんな、ハンマー投げですが、 一見、ハンマー投げというと腕力だけで鉄球を投げているというイメージがあるのですが、その実、鉄球を投げる際に身体を3回転させるか4回転させるか、また姿勢をどれだけ倒してどれだけ回転半径を変えるかによって、飛距離がだいぶ変わってしまうほど、回転が重要なんだそうです。 そんなわけで、今年のオリンピックは、鉄球の回転とサンドマンのような走りに注目して競技を見てみたいと思います。 ゲスはオリンピック参加選手に新記録が出ればいいなあと応援しています。 ハラワタ新記録は勘弁ですけど。 | |
| 2004年8月2日 | 19話の感想(ネタバレ) |
イケメンの能力により、とりあえず危機は脱した、ジャイロとジョニィ達。今週の『SBR』は、そんな状況から始まります。 危機は脱したというものの、目の前でイケメンの五体がバラバラに分離してロープに吊り下がるなどという人間離れした技を見ては、それに疑問を抱かずにはいられないジャイロ・ツェペリ。 「いったいなんなんだ!?おまえの方も…!!ブンブーン一家もだが…人間なのかよ!?どういうことなんだ!?」と言及します。 いや、お前の回転も十分に人間離れしているとも思いましたが、問われたイケメンもそう思ったのか、 すかさず「あんたの方はどうなんだ!?、その鉄球はなんだ?」と聞き返します。 「オレのは技術(ワザ)だ。人間には未知の部分がある。」と答えるジャイロ。 『技術』と書いて『ワザ』と読ませるセンスがカッコイイです。 にしても、ワザとはいうものの、馬にドーピングしたり、砂埃をレーダー替わりにするなど、好き放題能力を行使していた1STステージの様子を見ていると、すでにワザの範疇を凌駕している気もしなくはありませんけど…。 ともあれ、その答えを受けて、イケメンも自分の能力について説明を始めます。 15年前、16歳のときアリゾナ砂漠の「悪魔の手のひら」と呼ばれる場所に調査に言ったこと。イケメンは、その地元のインディアンの言う呪われた場所で遭難しかけたこと。そして、その能力は、遭難の中で死にそうになりながら無意識のうちに身に付けたものであることなどを、淡々と説明していきます。 つーかイケメンは、あのナリ格好で、すでに31歳だった、ということにも驚きを感じてしまいましたが、それはともかく、イケメンによれば、その人間離れした能力は、過去に死と隣り合わせになりながら偶然身に付けたものであることが明らかになりました。そんな経緯からか、イケメンは自らに身に付いたその能力を、個人的に『立ち向かうもの』と呼んでいるそうです。 『立ち向かうもの』…。 …死という絶対的な困難を前に、人の身でありながら立ち向かうという意味合いにおいては、これほど相応しい言葉はありません。立ち向かうこと。それは、誇り高き人間の証明です。 …そして、その『立ち向かうもの』という単語の隣には、先ほどの『技術(ワザ)』と同じように、とあるルビが振られていました。 「超越した」と言えるほどの特殊能力に名付けられた4文字の言葉。我々はその言葉の意味を知っています。 そうです、その呼び名には、こう書かれていたのです…。 ス タ ン ド ………と。 スタンドキターーーーーーーーー!!! なんと、ここへ来て、まさかの『スタンド』登場です。 というか、今まで「幻覚」だとか「技」だとか「呪い」だとか、回り道しておいて、コミックス4巻分後半で、いきなり『スタンド』登場とは、完全に意表をつかれました。 つーか、青マルジャンプの作者インタビューで、スタンドっぽいものは出てくるけど、視点を変えるとか言ってたじゃんorz ともあれ、そう発言していたので、青マルを読んだ読者の中では、てっきり、スタンドっぽいものは出たとしても、スタンドそのものは描かれないだろうと考えられていたのですが、予想に反して、なんと、まんま『スタンド』と発言。 な…なんてことをするんだ荒木飛呂彦…。インタビューを読んでやったのに……必ず読者の考えてることと逆のことをする……。 おまえ何考えてるんだ荒木飛呂彦ーーーーーッ スタンドはともかく理由を言えーーーーーッ ありえねぇーー。てゆーか、荒木先生はアレですか、数カ月前の自分の発言すら忘却してしまうほど、健忘症が進行してしまったのですか。 と、ナチュラルボーン健忘症の、ありえない所行にひとしきり驚かされたところで、同時に、ゲスの目頭から涙のようなものが溢れてきました。 その涙とは、悲しみの涙ではありません。 …もちろん嬉し涙です。 『SBR』は別の漫画なので、スタンドはもう登場しないものと諦めていたのですが、ジョジョ時代からのファンにとっては、かつてあれほど心を熱くした『スタンド』という言葉を、再び聞くことができるとは、興奮せずにはいられませんでした。 それとともに、ついにふっきれたな荒木。と思ったのも事実です。今までは『新作』ということで、遠慮していたのか荒木漫画の持ち味が薄れていた感もあったのですが、最初のコンセプトやら発言やらが、どうでもよくなるほどの暴走具合を見せつけられては、いよいよここからが荒木漫画の真骨頂なのだと思わずにはいられませんでした。 ともかく、それほどまでに『スタンド』登場は、インパクトがありました。 その言葉を耳にし、「立ち向かうもの(スタンド)?」と聞き返すジョニィ・ジョースター。 そういえば『SBR』では、イケメンが、ごく個人的に「スタンド」と呼んでいるだけであって、「スタンド」という単語は、イケメンに関わった人間しか知らない言葉のはずです。 ちなみに、第3部の時点では、ジョセフが「スタンド」と勝手に呼んでいたものを、DIOの肉体やエンヤ婆との交信を経て、世界中に広まったものだと考えていたのですが、なんで別の時代のイケメンも「スタンド」という言葉を使っているのかと謎に思ってしまったんですけど。 とりあえず、ユング派の集合的無意識のように、人の身体から出てくる半透明の物体を、人類が共通して、自然に『スタンド』と名付けているものだと、強引に解釈しておきたいと思います。 ともあれ、スタンドの概念を知り、この現象を止めるにはブンブーンに近づくしかないと悟ったジャイロ。 いざ、ブンブーンに近づこうとしたのですが、すでに相手に回り込まれていたことに気付きます。 ジャイロ達の背後に立つ、弟L・Aと父ベンジャミン。兄貴の姿が見当たらないのですが、すでに死んでしまったんでしょうか。 地面に人型の呪印を描くL・A・ブンブーン。なんか可愛い落書きですが…。 …と、その瞬間、その落書きに砂鉄が集まり、人型のヴィジョンを形成。瞬く間にジャイロ達3人を押さえ付けてしまいます。 って、スタンドと名前が出た瞬間いきなりスタンドバトルですか。 それはともかく、イケメン達の反撃も虚しく、砂鉄に捕われてしまった3人。 3人を押し潰す磁力は一気に強くなり、まさに絶対絶命の状況です。 「合体したーーッ。内臓何メートル飛び出るかなーーハラワタ新記録できるかなあーー」と叫ぶ親父。狂ってます。 「ジョニィ、やるしかねえッ!!『LESSON3』だッ!」と叫ぶジャイロ。 殺されそうになって、すでに、LESSON3とか言ってる場合じゃないですが。 ともかく、ここは、唯一、砂鉄に絡まれていないジョニィの左手に賭けるしかありません。 落ちている鉛の弾丸を拾い、回転させ始めるジョニィ。 「回転を信じろッ!回転は無限の力だ、それを信じろッ」と叫ぶジャイロ。 あんた、言ってることが無茶苦茶です。第6部の電波神父みたいです。 しかし、回転が勢いを増したとき、唯一の希望である左手さえ、ベンジャミン・ブンブーンに踏み付けられ、ジョニィ達は、完全に動きを封じられてしまいます。絶望するジョニィ。 最早、成す術のない状況です。 …その直後に異変は起こりました。 ブンブーンの放つ力が、それを上回る力によって圧倒されているのです。 その力は、磁力の呪いを圧倒するものとして目覚めました。 ブンブーンの磁界を打ち破るがごとく砂面に広がる風紋。 見ると、ジョニィの左手の爪が高速で回転を始めています。 「これは…まさか……スタ…ンド!!」と驚愕するイケメン。 なんと、ジョニィがスタンドを発現してしまったのです。 そして、ジョニィの手から放たれた風圧は、真空の刃と化し、ベンジャミン・ブンブーンを一刀両断してしまいます。 にしても、今まで、ただの解説役だと思われていたジョニィが、なんと突然スタンド発現。 「おおーっとルパンを追っていたら、とんでもないものを見つけてしまったー。どーうしよう?」な銭形警部のごとく、回転の謎を追っていたら、とんでもない能力を身に付けてしまったようです。 そんな能力を身に付けたジョニィ…。その上、南斗水鳥拳というかソニックブーム並の純戦闘系のスタンドとは…。すでにジャイロよりも数倍強くなってしまった気がするのは気のせいでしょうか。 もっとも、ジャイロもアンドレのスタンドが見えていたので、今後スタンドに目覚めそうですが…。 ともあれ、3rdステージあたりで「ジョジョの奇妙な冒険PART7 ジョニィ・ジョースター」とかテロップが流れそうな程の、ジョニィのパワーアップぶりに驚かされたところで、次週に続きます。 ゲスは、ついに、あの力を身に付けたジョニィを応援しています。 | |