クラバーのための(?)英語上達法
written by Kami
なんでこんなところで「英語の勉強方法」の話が出てくるんだよ、という声が聞こえてきそうですが、実は過去に多くのクラブやレイヴ仲間から「どうやったら英語がしゃべれるようになるんだ?」という数々の真摯な相談を受けたことからこのコラムの作成を思い付いたのです。
国際都市東京のpartyに行けばいたるところにありとあらゆる人種が集まっており、それを毎週毎週見ている日本人のclubberやraver達がそのような思いを抱くのは当然でしょう。かっこいいアメリカ人raverと楽しそうに流暢な英語で話す帰国子女の女の子達を見て、悔しさで夜も眠れない日々を過ごした人も多いことでしょう。
そこで、ここで簡単に「日本を出たこともないし、高校でまじめに勉強をしたわけでもないが、とにかく英語が喋れるようになりたい!」という人のために1回限りの特別コラムのご提供です。あくまで26年間一度たりとも海外に住んだことのない僕自身の勉強方法を綴ったものですが、何かの助けになれば幸いです。
<理想的な流れ>
さてさて、まずは始めに全体的な流れを。理想的なパターンは大まかに言うと下記の通りでしょう。
☆ 英語圏のカルチャーに興味を持つ
→これは大前提です。Clubbing好きの皆さんは既に欧米のカルチャーにどっぷり漬かっているわけですからこれは既にクリアしているはず。ちなみに僕の場合イギリスのサッカー、音楽、rave culture、映画、etcでした...。
☆ 英語圏の国の友人を作る
→これが一番しんどいステップ。僕の場合はサッカー中継をやっているPubやら、友達 の友達等をもとに友人が増えていったもんです。また、クラブ好きのカナダ人の同僚がいたため、かなりラッキーだったかなと。クラブなどでは女の子の場合は友達作りが極めて簡単なはず。反対に野郎はゲイミックスのpartyやmaniacのアフターにでも行かない限り簡単にはいかず。つらいところですな..。
☆ 英語に関連する夢を持つ
→仕事で海外に行きたい、いつかどこどこに住んでみたい、国際結婚をしたい、など なんでもいいので大きな夢を持つこと。これがあれば苦しいときも乗り切れるはずです。「PromoterやOrganiserになってPaul Oakenfoldを俺のpartyに呼んでやるぜ」や「いつか俺もCreamで回してやる」というのもおおありでしょう。
上記が理想的な、というよりも日本に居ながら英語が喋れるようになった人達の典型的なパターンです。特に、「英語が喋れるようになったときの自分」を想像して、期待に胸を膨らませることが一番重要。この思いが強ければ強いほど上達は早いはず。
<具体的なアプローチ方>
続いて各論。じゃあ実際にどうしたらいいの?という疑問に時間軸でお答えします。あくまで下記は「自分一人でやる場合」を前提にしています。当然ですが、nativeの人間と会話するのが最も効果的なのは間違いありませんが、なかなかほとんどの人がそのような環境にはいないはずでしょう。僕自信もnativeの友人はいるものの、四六時中一緒に遊んでいたわけではありません。週のうち6日は下記の方法で勉強をしておりました。
1 st Stage (最初の6ヶ月)→勉強に費やす時間の目安 1日最低90分
大概の人はこの最初の一歩でつまずきます。最初にがっぽり授業料を搾取する英会話学校が儲かるわけです。逆に言えばここを乗り切れば、あとは英語の勉強が「かなり楽しく感じる」のは間違いありません。この言葉を信じて頑張りましょう。
○ NHKラジオ英会話全文暗記
こいつはつらいですが、一番効きます。このステージの最重要課題です。日本文を見ずにさらで6ヶ月分くらい軽く言えるようになると違いが出てきますよ。もちろんテープにとってさんざん聞き返しながら覚えていくのがコツです。
○ ボキャブラリーを増やす
高校、大学で使った単語帳、英字新聞、映画など、なんでもOKなので単語を覚えていきましょう。できれば自分で「単語ノート」を作成すると効果倍増です。もちろん単語だけではなく気に入ったフレーズがあれば、それもどんどん加えて覚えていきましょう。
○ つねに「英語では何と言うの?」を頭の中に
自分が普段良く使う言葉、話題は必ずあるはず。それらを英語で言うとどうなるの?を英語の出来る友人の聞いたり、和英でひっぱったりしましょう。ただ、和英だけに頼ると、「生きた」英語はなかなか喋れません。和英でひっぱった後に友人に確認するのがベストかもしれませんね。クラブ用語に関して言えば、スラングが極めて多く、難易度は高いでしょう。調べたものは当然単語ノートへの転記をお忘れなく。
○ 雑誌、映画
映画はなるべく字幕を見ないようにしましょう。雑誌などは自分の趣味のものを。ずばり皆さんはMixmag、Ministry、Jockey Slut、Muzikあたりでしょうか(どれもタワレコ等で売ってます)。その他スポーツ雑誌等何でもOKです。
○ 基本的な文法おさらい
中高で一通りやった文法ですが、今一度見返しましょう。日常会話はこのレベルの文法が出来ていれば全く問題ないはずです。
2nd Stage (次の6ヶ月)→勉強に費やす時間の目安 1日最低120分
ここまでたどり着いた方、たいしたもんです。自信を持って下さい。
○ 1st Stageでやっていることを引き続き継続
特に暗記は続けていった方が良いでしょう。ただし、下記に上げる追加メニューの割合も増やしていってください。
○ 映画のセリフ覚え並びにlistening
当然ながら映画は生きた英語の宝庫です。好きな映画を繰り返し見ることが重要です。最初はDVDなどで実際の英文を見ながら聞き取り、徐々にセリフを覚えるくらいまでやりましょう。映画のシナリオ対訳本もOKです。ちなみにclubberのあなたには映画「Human Traffic」がお勧めです。
○ 独り言
ずばり「一人で英語を喋ってみる」です。寝る前に15分間今日1日起きたことを日記風に、あるいは友達と電話で話した内容を英語に訳したり、腹の立った上司に対してF-wordを交えてぶつぶつと、何でも結構です。同居人がいてどうしても恥ずかしいという方は車の中などで。どうしても踏ん切りがつかない場合は泥酔状態に自分を持っていって恥を捨てて臨んで下さい。あるいはクラブで恍惚としているときにspeakerの前でやってもらっても結構です。もちろん同じ志を持った人と英語で話すというのもありです。
○ 英会話学校に行ってみる
ここの段階まで来て始めて「英会話学校」に行く価値が出てくると言えます。特にnativeの友人がどうしても出来ない人達にはnativeと接する唯一の機会になるはずですし、いままで貯えて来たものを発揮するいいチャンスです。できれば、なるべく個人経営に近い、融通の利く安い英会話学校をお勧めします。なぜなら、そういった学校には規則がなく、上手く行けば先生やその先生の友達とも知り合いになって一緒に遊んだりする機会ができるからです(NOVAなどは生徒と教師が学校外で接触することが禁じられてます)。
○ Accentを意識しましょう
かっこいい英語を喋るにはやはりaccentは重要です。ここはずばりあなたの好きなDJやPartyがどこの国のものか?を中心に選んでみるも手かもしれませんね。個人的なアドバイスとしてはイギリス式アクセントをお勧めします。ずばり日本人には極めて「真似しやすい」アクセントですし、ダンス音楽の中心は間違いなく大英帝国。
その他もちろん、好きな俳優や女優さんのアクセントを真似するというのや、nativeの友人を真似してみるのがいいでしょう。ポイントはやはり映画やドラマで何度も聞き返し聞くことでしょうね。
3 rd Stage (1年経過後)→勉強に費やす時間の目安 1日最低120分
上手く行けばこの時点でTOEICは750点くらいまで上がっているはず..。しかもすでに「英語慣れ」しているに違いありません。上手く行けば一緒にraveに行く外人の友達も出来ていることでしょう。こうなるともう英語を「勉強する」という感覚は全く消えている状態です。むしろ「英語を使って有効な情報を手に入れ」たり「英語を通じて楽しむ」レベルまで達しています。自信を持っていきましょう。
○ 1st Stage、2 nd Stageでやっていることを引き続き継続
やはり継続は力なり。続けつつもやはり下記に上げるメニューの割合を増やしていってください。
○ お気に入りのドラマやアニメ(字幕無し)を見つけて定期的に観る
ここまでくれば、字幕無しでも多少はニュアンスなどが分かってくるはず。一度連ドラにはまってしまえばこっちのもんです。長く観れば観るほど登場人物の特徴が分かって、ストーリーも英語と共につかめてくるはず。お勧めはWOW WOWでやっているコメディーシリーズFriendsとSouth Parkでしょう。特にFriendsの英語は極めてシンプルかつ、内容がハンパなく笑わせてくれます。全世界で爆発的なヒットになっただけあってストーリーもドラマとして文句無しです。聞き取れて、「これは使える!」と感じた表現を書き取るために必ず紙と鉛筆を用意して観て下さい。
○ 雑誌、新聞定期購読
新聞は買えるときに駅のスタンドで買う。お堅い英語を覚えるにはやっぱり新聞でしょう。雑誌は上述のものを定期購読。スラングなどを覚えるいい機会です。
○ Sky PerfecTV購入
英語番組の宝庫、スカパーです。ニュースだけでもBBC world、CNN、FOX、Bloomberg等、十分すぎる番組ラインアップ。ご存知MTVや、Sky Sportsなど英語漬けになるチャンスです。音楽番組ではDJのインタビューなども聞けるチャンスはいくらでもありますので、投資するだけの価値はありでしょう。
○ 部屋を日本語禁止にする
ずばり究極の方法ですが、どうしても短期間に英語を伸ばしたいという人にはお勧めできます。ちなみに僕の場合テレビはスカパーの英語版組のみ、雑誌は英語の雑誌のみ、本は英語本のみという極端な環境に自分自身を置いてはや2年。効果はそこそこ現れてます。
さてさて、以上が僕からのアドバイスです。何度も繰り返しますが、「ぺらぺらになっている自分を思い浮かべて歯を食いしばる」ことばもっとも重要なKey to successです(かく言う僕自信もまだまだ修行中の身。クラブでnativeに話し掛けられても「sorry ?」連発状態ですが..)。
ただ、ひとつ言えるのは「英語が多少なりとも分かるようになると世界が広がる」ということでしょう。タイのパーティーにいったときにこれは痛感しました。現地のタイ人のタクシー運転手と喧嘩するにも英語、陽気なイタリア人と話すにも英語、何故かクラブで中継していたサッカーについてドイツ人と語るにも英語です。日本語に訳してしまったら全く面白くもないアメリカン・コメディーをみて爆笑している自分を客観的にみて、「まだまだ世の中には面白いものがあるもんだなあ」としみじみ感じたものです。
また、やや堅い話になりますが、今後日本はずっと世界第2位の経済大国という地位に甘んじて、いつまでたっても平和ボケしている場合ではなくなるだろうというのが僕の持っている危機感でもあります。「国際感覚の無さ」が命取りになる可能性は大です。みずからの身を守るという意味でも、「せめて英語くらいは」という気持ちを持つことも大切かと思いますよ。
まあとりあえず最初の一歩を踏み出してみましょう。細かな質問はparty会場で僕本人に聞いて下さいな。ではでは。