鳥でもわかるクラブ講座
レイブ編

written by KAMI
「最近なんかクラブ活動がつまらくなってきた」、「最近クラブの客層が悪くて」、「そろそろ年だし健康的にキャンプでも始めてみるか」という人いませんか?ずばりその答えはRAVEです。

周りに夏になるとぱたっとクラブに来なくなるお友達いませんか?あなたが、「おいおい、空調壊れてんじゃねえの?」的な蒸し蒸しクラブで汗だくになって踊っている中、そのお友達は星空の下でばっきばきに踊っていたり、仲間とテントの中で人生を語り合ったり、ぼけっと打ち来る波を眺めていたりと至高の一時を過ごしているのです。結構なことじゃありませんか。とりあえず、始めの一歩を踏み出してみませんか?まずはその前にこちらをお読み下さい。

 

Raveとは?>

 

簡単に言うと、「野外でやるparty」ということになりましょうか(ちなみにアメリカ英語ではRaveというと、clubbingの意味合いも含まれるようですが、ここ日本ではraveといえば、「お外で踊る」という行為をさしますのでそのような定義としておきましょう)。ということで当然シーズンは夏になります。季節はだいたい5月から10月くらいまで。サーファーや釣り人に白い目で見られつつ踊る海辺のpartyから、完全にRaverだけのための解放区と化す山中のparty、はたまたすぐ近所の人に通報されてお巡りさんがやってくる近くの公園でのpartyなどなど、partyの行われる場所は様々です。

 

ClubRave徹底比較

 

では次に、もう少し深く掘り下げていくために、Clubと比較したRaveの特徴を以下に挙げていきましょう。

 

1、自然に囲まれて空を見ながら踊れる
rave最大の魅力です。激込みのclubと違い、好きなときに好きな形で踊れ、休みたいときにはクラブのように、黒服の兄ちゃんに「座らないで下さい」攻撃をされることなく、ゆっくり休めます。ただし雨が降ると「激落ち」必死なのがたまにキズ。

 

2、会場に辿り着くまで一苦労
後述するよよこうraveは別ですが、概してRaveはビーチや山奥で行われることが多いため、必然的に「都心から離れた所」で行われます。すなわち、車がない人は相当しんどい。

 

3、とにかく長い
1晩もしくは2晩のPartyが主流ですが、夜12時スタートがメインのクラブイベントと比べると音楽が流れている時間が圧倒的に長いと言えましょう。12日のpartyだと、大体夕方5時に音が鳴り出し、ノンストップで次の日の昼、もしくは夕方3時までと、「もういいから帰るべ」と言い出すほどお腹一杯になれます。

 

4、音楽のジャンルが限定される
何故か日本は「Rave=サイケ」の図式が成り立っております。山Raveに至っては、サイケデリックトランス一色です。ごくまれにbeachpartyHard Houseものなどがあるようですが..。「サイケがどうしても苦手」という可哀相なあなたは、真夏には「汗まみれでクラブに行く」か、「我慢してサイケを外で聞く」の2者選択を強いられることとなります。

 

5、濃い人達がおおい
当然わざわざ時間とお金をかけて遠くまでご足労する方々ですから、そりゃあもう基本的に「あんたも好きだねえ」的な方々のあつまりです。ちなみに都心から離れれば離れるほど人とその空間は密度を増します。

 

6、友達とゆっくり話せる
スピーカーの前をちょっと離れればそこは大自然。クラブのように「×○▽◆〜」「え、何?」「×○▽◆ !」「え、ごめん、もう一回」「「×○▽◆!!」「あー」(曖昧な返事と作り笑い→実は全然聞き取れていない)といった事態は避けられます。また、テントの中で多忙な日常から解き放たれて気分が高揚したあなたは、仲間達と共に好きな女の子の名前を告白しあう等の離れ業もやってのけることができます。

 


さてさて、以上でRaveの概要がつかめたかなと思われます。ご覧の通り、極めて楽しいことずくめで、サイケもいけるほとんどのクラバーが、一旦行くとRaveの魅力に取り付かれて夏には海と山を駆け巡ることになります。一部の人は「いちいち場所まで行くのが面倒」、「キャンプするのが嫌い」、「友達と語るのが恐い」などの理由で(あとはもちろん「サイケがだめ」という人いっぱいいます)、夏の間にサウナに通う羽目になります(可哀相すぎる..)。

 

では次のステップへどんどん進んでいきましょう。

 

<どのPartyに行くか>

 

やはり初めての場合、SolsticeArcadiaVision Questなどの大物Organiserの大型Partyに行くことをお勧めします。何千人というRaver達がだだっ広い山の中で爆音に合わせて一斉に踊るその姿は強烈なインパクトを残します。
その他ほぼ毎週行われる、中規模クラスのPartyも当然捨て難いものがあります。さらには、極めつきは「ほぼ口コミだけで行われる小型Party」で「行ってみたら3、4人が人里離れた山の中でただただ激踊り」という凄い状況も目にすることが出来ます。
また、「外で踊る」という行為にワンクッション置くために、公園Raveというのも手かもしれません。有名なのは「よよこうRave」です。文字どおり代々木公園でやるRaveのこと。以前は日曜の夜にいくつかのブースが乱立して夕方から夜10時過ぎまでがんがんにやっていましたが、今年夏過ぎより警察の介入があり、許可が取れたときのみ昼から夕方までという形で続いています。
まあ、やはり最初はお友達に「盛り上がり必至のParty」に連れていってもらうのがベストでしょう。

 

<何を着ていくか?>

 

何でもありですが、奇麗な服はやめておいたほうがいいでしょう。泥だらけになる可能性も大ありです。ほとんどのpartyがサイケという性格上、「サイケな格好」の方々が極めて多いです。逆に大工さんがはいているような形のいわゆる「レイパン」はクラブと違って少数派になります。

 

<何を持っていくか>

 

ずばりキャンプ用品一式。テント、マットレス、ランタン、寝袋、地図、虫除けスプレー、トイレットペーパー、洗面用具、着替え etc..。あとはずばり笑顔でしょう。

 

<絶対にやってはいけないこと>

 

ゴミを捨てること、近所の人に迷惑をかけること、金属バットで人を殴ること、行方不明になって友達を心配させること、などなど、「平和な空間」を乱す行為は絶対に止めましょう。また、常に「自然への感謝の気持ち」を持って踊りましょう(フライヤーに書いてあるものそのまんまですね..)。

 

<気を付けること>

 

ずばり健康管理です。2泊3日のRaveなどでは無理をして一睡もしないで踊り狂う輩もたくさんいますが、適度に休みを取って、気持ちよく月曜日を迎えることも大切です。
ちなみに、自分の心がけだけでは防ぎようがない事態もあります。ずばり食中毒。真夏のpartyでの屋台の食事には気を付けましょう。2000年夏のSummer Solsticeでは、今や伝説と化している「豆カレー」が多数のRaverを襲いました。結果、トイレは大行列、中には病院に運び込まれるRaverまで現れる始末。ちなみに私も不運にもその中の一人、2日目の夜はひたすら戦場と化した簡易トイレの中で一人でトランス状態..。

 

<まとめ>

 

以上がRaveの概要です。行ってみれば分かりますが、クラブとは別物、しかもはまったらなかなか抜け出せない代物です。行くまでの道のりの長さ、友達と過ごす時間の長さ、現地に行ってからの選択肢の多さ、自然に帰るという行為そのもの、完全な日常からの離脱です。Raveには今後も教えられることがまだまだあると思ってます。
個人的にはRaveが好きな理由は「ポジティヴなパワーを与えてくれる」という1点に絞られます。星空を見たり、朝日をみたり、美味しい空気を吸って楽しい時間を友達と過ごしていると、日々の下らないことで悩んでいる自分が凄くちっぽけなものに感じてきてしまうのです。と同時に、「明日からもがんばろう」という勇気が湧いてきます。
Clubberのみなさま、まずは騙されたと思って重い最初の一歩を踏み出してみましょう!