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いかさま中古ディーラーの親父役を演じるダニー・デビートが監督した、1996年封切りの「マチルダ」は、マチルダ役のマラ・ウィルソンの演技の素晴らしさがストーリーをさらにほのぼのとしたものとしている。 親はなくとも子は育つ。どう育つかは家庭の環境でもどんな学校に通っていても本人次第、はては学校の先生の境遇まで変えてしまうというスーパー少女のものがたり。 原作は、ロアルド・ダール、翻訳は「マチルダはちいさな大天才」(宮下嶺夫訳)。マチルダ役は「ミセス・ダウト」や「34丁目の奇跡」に出演していたマーラ・ウィルソン。 マチルダはいんちき中古車ディーラーをいとなむ父親とビンゴで勝つことが生きがいの母親、そしてあまり作品中めだたない兄のいる家庭に生まれた。こんな家族ではろくに面倒をみてもらえるはずもなく、自力で生きていく術を学びながら読書に目覚め、知識をどんどん吸収していく。家族の団欒の時間は夜みんなそろって居間でテレビをみることだった。知識への貪欲さは、いんちきでも中古車ディーラーとしてお金もうけしていた父親や賭け事で損はしていなさそうだった母親の能力をひきついだのかも知れない。世間で善と認められる部分をマチルダが、そうでない部分を兄が両親からひきついだとでも言うのだろう。 小学校へいく年齢になって、そんなこと歯牙にもかけていなかった父親を説得して晴れて入学した学校も普通の学校の雰囲気ではなかった。世間の常識とはかけはなれた教育方針をモットーとする世間とは相容れなかった校長先生が経営する学校で、なぜか生徒は普通の生徒ばかりがいる、先生も校長の姪(?)ミス・ハニーだけの学校だけれど、入学してしばらくするとハニー先生はマチルダが常人ではないことに気づく。 うがった見かたをしてしまうと、世間は常識たっぷりのひとたちばかりでできているけれど、時折常識を個人の認識をもって常識としてしまう、またお金・肩書きをバックにそうしてしまう人たちが世間では幅を利かす中で、普通の人だと対抗しようがなく服するしかない環境も、スーパー少女によって善にそまった世間にかえてしまうことができるぞといった作品。やさしさばかりじゃ世間は渡れない、強いと言える何かを手にすることで悪に立ち向かえるんだということだろうか。 おどけない顔しながら、圧迫に屈せず、でも超能力をひけらかせずに、両親に諫言、学校の粛清を行っていくマチルダはコミカルでさわやかな作品。 ハニー先生は、エンベス・デイビッツ。Thirteen Ghosts 、ロビン・ウィリアムス主演のアンドリュー NDR 114 などにも出演している。 Mara Wilson.net
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