SFX

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想像でしかなかった世界がSFX技術の進歩に伴い、発表される作品ごとによりリアルな映像でファンタジーの世界が現実と錯覚してしまいそうになってきた。

’77年のスターウォーズにはじまる、舞台の一部に宇宙や宇宙人が登場するSF映画に、エイリアン(’79)、E.T. (’82)、インデペンデンス・デイ(’96)、コンタクト(’97)、フィフス・エレメント(’97)、メン・イン・ブラック(’97)、アルマゲドン(’98)などいずれも素晴らしい。エイリアン第一作目の印象は衝撃的だったことを覚えている。無意識のうちに体内にチビ・エイリアンが埋め込まれ、これが孵化?する時が最期になる、子供の頃に読んだSF小説の中に侵略目的で地球にやってきた宇宙人が人間の身体に苦もなく入り込んで人間を支配できるという内容の作品があったが、寝ている間に宇宙人に卵を植え付けられたらどうすらいいんだと悩んでしまった。ちびエイリアンの動きがごきぶりのようだったので、殺虫剤で何とかできないかと真剣に悩んだ頃が妙に懐かしい。インデペンデンス・デイとアルマゲドンは、アメリカが地球を救うヒーローを輩出するが、なぜか日本人が主役になる地球防衛軍のイメージと重ならないのは、ヒーローが結構普通の人だからだろうか。コミカルに地球を救う作品では、フィフス・エレメントは最高。アルマゲドンの主役のひとり、ブルース・ウィルスが、フィフスでも主役を演じている。どこにでもいそうなおじさん役が、人類を救う役にぴったりはまってしまうのは、ダイ・ハード・シリーズでの活躍ぶりが印象付けた効果大なんだろう。この庶民的な印象をもった宇宙ものSFXの中では、やはりこのフィフス・エレメントは傑作だ。

時空ファンタジックな映画には、ターミネーター(’84)とバック・トゥ・ザ・フューチャー(’85)からロボカップ(’87)、トータル・リコール(’90)といった未来SFもの路線からさらにはダークシティー(’98)、13F(’99)、マトリックス(’99)、ザ・セル(2000)、シックス・デイ(2000)、A.I. (2001)、ザ・ワン(2001)という作品群がつくられていっている。古代を未来と大きくつなげたSF映画、ジュラシック・パーク(’93)のもたらした影響は大きい。時空ものの大将は、やはりアーノルド君だろう。

エクソシスト(’73)、オーメン(’76)、ポルターガイスト(’82)などに代表されるオカルトSFXは、ドラキュラ(’92)の衝撃的で衝動的な迫力を押し出した作品のと、シックス・センス(’99)、スティグマータ(’99)などではある意味でキリスト教のタブーに迫った作品へと展開していったのは何か特別な事情があったのだろうか。
オカルトチックなホラー映画は、なんというか心臓に悪い。おまけに、グロテスクなシーンが迫力抜群なものだから、怖いとか気持ち悪いといった感覚をもてあそばれることで人気の度合いがあがるという不思議なジャンルだとも思う。年々心臓への負担度が高くなっているようなので心臓の弱い人は要注意、映画会社も裁判にならないように、そろそろ気配りが必要かも。

恐怖、願望、畏怖、あこがれの対象が実存するのかしないのかはっきりしないものを、存在する、可能だ、知らないだけなんだと観客をぐんぐん惹きこんでしまう作品そのものも素晴らしいが、そんな作品をつくりあげてしまうという才能には本当に驚愕してしまう。

マトリックスばりのワイヤー技術を駆使した中国ラブストーリー活劇、臥虎蔵龍 (グリーンディスティニー)(2000)には感嘆のひとこと。空をとぶのではなく、空を駆ける剣士というのがなんとも言えない。単なるチャンバラごっことは格が違う。リー・ムーバイの威厳ある態度と、反骨精神そのものといったイェン、格式の中にいながら自由との接点を節度をもって苦悶しそして高揚させているムードを感じさせるユー・シュー・リン。どんどん自分の意のままにつっぱしってしまうイェンを、複雑な心境がうずまいては静けさへ戻すかのようなリー・ムーバイとユ・シュー・リンのペアの絶妙な役柄が、押しては退き退いては押すという流れで、ちょっと長編のこの作品を観ている人を疲れさせずに終盤へと運んでいくのは実に見事。

子供向きファンタジーの世界は、ハリー・ポッターやロード・オブ・ザ・リングの登場で大きく変わってきた気がする。どこがこれまでの作品と違うのかはっきり分からないが、過去の作品の中でダントツの作品はウイロー。ハリー・ポッターやロード・オブ・ザ・リングが気に入った人ならまずファンになるだろう。

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