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誰にも過ちを犯すことはある。過ちを過ちと思わずさらに過ちを積み重ねるのは人もいれば、過ちを認め反省しその償いをすべく努力する人もいる。また、償いに努力する人を暖かく見守る人もいれば、一度の過ちを消し去ることのできない汚点のように忌み嫌い続ける人もいる。 フランスの文豪ビクトル・ユゴー (1802-1885) のああ無情、レ・ミゼラブルという20年かけて脱稿した小説がある。空腹に耐えかねた家族と幼い妹のために少年がパンを盗んだことで20年近く囚人生活をおくる。出所してすぐ路頭に迷ってたどり着いた教会ではじめて人らしい扱いをうけながら銀の食器を盗み恩をあだで返そうとしたジャン・バルジャンが警官に伴われて神父の前に引き立てられた時、教会の神父、ミリエル神父は咎めるどころか逆に忘れていたねと銀の燭台をジャン・バルジャンに与えた。 この神父が与えた燭台は、ジャン・バルジャンが社会の泥沼に追い込まれ次第に屈折し凍り付いていた人間観を解かし、その後彼の歩むべき道を明るく照らし心に暖をもたらしていく。ところが、運命はジャン・バルジャンに次々と試練を与えつづける。神父が一身にジャン・バルジャンに託した燭台の重みがその後彼が遭遇していく人生の難関として彼に生涯つきまとったかのように。 運命の一瞬を一喜一憂することで、次の瞬間を歩み違う人もいれば、直面する運命の咎を当然のことのように受けとけ償うかのように幾度となく差し迫る棘を押し開いていける人もいる。さらには、他人に降るかかる棘までを押し開ける人の姿を神父はジャン・バルジャンにみたようだ。 神父から預かった燭台と食器を元でにジャン・バルジャンは企業家として成功し、ついには市長として人々のために粉骨砕身する立場になっていった。ある日、馬車の荷台がくずれ作業人のひとりがその下敷きになった事件が起こった。効果的な救出することができず野次馬も右往左往する中を通りかかったジャン・バルジャンは、彼の身体を梃子に荷台の下にもぐりこみ荷台を地面から浮かし下敷きになっていた作業人を救出する。超人的な力で馬車の荷台をもちあげた瞬間、野次馬の中で現場をみていたジャベール警部が、市長をジャン・バルジャンではないかと疑いはじめ、執拗に市長の過去をさぐろうと市長にたてついていく。 マドレーヌ市長(ジャン・バルジャン)の経営する工場で働いていた未婚の母ファンティーヌは、理不尽な形で職を追われ身を崩しながらも愛児コゼットの養育費を捻出しようとしていた。ある日そうした境遇に陥ったきっかけが自分につながることを知ったマドレーヌは病魔に蝕まれていたファンティーヌを何とか助けようとするも、それは叶わなかった。そうした中、ジャベール警部がマドレーヌにジャン・バルジャンが逮捕されたことを告げる。本物のジャン・バルジャンであるマドレーヌは、濡れ衣を着せら他人がジャン・バルジャンとして裁判にかけられるのを救うべく本物のジャン・バルジャンは彼だと名乗りでていく。病に朽ちたファンティーヌに託された彼女の遺児コゼットを後見するため、再び獄に送られようとする途中ジャン・バルジャンは逃走。 脱走を4度試みたせいで、パン一切れの窃盗の罪が合計19年の長い監獄生活となってしまったが、コゼットを育てる義務を遂行するための逃亡は無事成功し、養育費を請求しながらコゼットを酷使していた預け先からコゼットを引き取って、パリの修道院に逃げ込むことができた。 ...中略 修道院にいる間の約10年(だと思う)、ジャベール警部に追われることなく過ごしていた。年頃に育ち修道院の外の生活に興味津々のコゼットはジャン・バルジャンを説き伏せ、ついにふたりは修道院の外での生活をはじめる。知り合った革命家の青年マリウスと恋に落ちるとともに、ふたりの居所がジャベールにも知れ、さらなる逃亡生活へ向かおうとするなか、革命派と軍との衝突、マリウスの負傷。。。運命は最後までジャン・バルジャンに息をつかせようとしなかった。 本 レ・ミゼラブル1 レ・ミゼラブル2 レ・ミゼラブル3 レ・ミゼラブル4 DVD
ジャン・ギャバン主演版 ライブ 島田歌穂 |
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