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人気テレビ・シリーズのER緊急救命室に、アビーの母親役で登場するサリー・フィールドが熱演した作品。 主人公ベティ・マムーディの実体験が映画になっている。アメリカに20年住むイラン人医師の夫ムーディ(アルフレッド・モリーナ)は、職場ではイラン人医師に対する差別に耐えながら、家族にやさしい夫であり娘マータブ(シーラ・ローゼンタール)思いの模範的な父親であった。電話で祖国イランの家族に会いにこいと誘われるなか、イラン人医師であることで受ける精神的迫害から逃れるため移った今の病院でも彼をとりまく精神的環境に改善がみられずにいた彼は、イラン訪問に賛成しない妻を説得し、2週間のみの滞在を約束しイランに家族は到着した。 空港で待ち受けていた熱烈な歓迎もつかのま、イスラムの戒律の厳しさを夫の家族からだけでなく、アメリカでの忍耐のくびきから開放された夫のイスラム的性格が日が経つごとに激しさと凶暴さを増していく。帰国予定日夫から、アメリカに戻るつもりはないとまだ余韻が残っていたアメリカ的思いやりで告白される。 女性の行動はすべて夫の許可なしに許されない社会で、何とか娘とともにイラン脱出の手段を求めて、スイス領事館のアメリカ担当課やコーラン学習会で知り合った同郷人に助けを乞うが、合法的な手段が存在しない。アメリカ社会での精神的迫害から開放されたと思っていたのもつかのま、アメリカで医師だった夫を雇おうとする病院がないことから、さらに夫の気持ちはすさんでいった。 まさか、最愛の夫によってイランに軟禁状態になるとは想像もしていなかったからなのか、イラン社会について全くな無知な状態でイランにきたというあたりは、逆にアメリカ人らしさを象徴している気もした。映画は、アメリカ社会とは全く異質なイスラム社会に閉じ込められてしまった母子がいかに脱出できる幸運にめぐまれたかに焦点があたっているので、はじめてみた時はイラン、イスラムに対し恐怖を生む。ところが、2度、3度とみていくと過激な印象が薄れていき、主人公が映画で訴えたかった箇所以外の部分に関心がでてくる。 Not Without My Daughter by Betty Mahmoody |
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