「天才」の育て方 (講談社現代新書)



「天才」の育て方 (講談社現代新書)
「天才」の育て方 (講談社現代新書)

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五嶋流・子育て論

世界的にも著名なヴァイオリニストの五嶋みどり・五嶋龍の母親である
五嶋節氏が、いかに子どもと接し子どもを育ててきたかを語った本。

タイトルに「天才」とあるが、著者は「自分の子どもは天才ではない」
と言い切り、あくまで自分の子育ての仕方をそのまま知らせることが
できれば、というスタンスで書いている。

内容はやはり「ヴァイオリン教育」のことが中心なので、その方面に
興味がある人の方が、楽しく読める構成になっている。ただ、著者の
筋を通して、他の批判には耳を貸さず、自分の子どもに妥協を許さずに
接していく熱い姿が印象に残る。

また、長年一貫して自分の子どもへのヴァイオリン教育への熱はいつ
までも熱く、そのような母親の気持ちがあってこその五嶋みどり・龍の
誕生があったのだろう。その点、何が著者を、そこまでヴァイオリン教育に
モチベートさせるのかを語って欲しかった。

普通の子は天才になれないけれど、学べる点は多い

五嶋みどりさんのファンなので、この本を読んでみました。お母さんは大変厳しい人だと思っていましたが、愛情もたっぷり注いで二人を立派な音楽家に育てられたとわかりました。親がここまで自分の人生をかけて、海外に渡って、子供の才能を育てるには、ご自分の苦労も相当だったと思います。また子育てにおいて、後悔している部分も正直に書かれています。ただ、タイトル「天才の育て方」は、まるでどんな子も育て方によっては、天才になれる、というような錯覚を与えますが、天才はもともと天才の才能を持って生まれてくるわけです。だから普通の子が訓練によってある程度のところまでは行っても、天才にはなりません。でも、お母さんの育て方からいくつか応用できるヒントはあります。あと、バイオリン以外では、みどりさんも龍君も普通の子らなんだな、ということもわかりました。結局二人とも天才的なキャリアを持ちながら、心の優しい、すばらしい女性と青年に育っておられて、とても微笑ましく思えました。やはりお母さんの育て方から学ぶべき点は多いにあると思います。
子育て中のお母さん方におすすめ

独自の子育て論で、いっきに読めてしまう本です。特に子育て中のお母さん方、お父さん方におすすめです。
強い信念がある一方で、最初からすべてうまくやれたわけではなく、1つ1ついろいろな事の積み重ねが今につながっている過程と、子供とのコミュニケーションを何よりも大切にされている人間らしさに感動しました。子育てに悩みをお持ちの方にはヒントになることがあると思います。
コミュニケーション大事

意外と普通の育て方をしていたのね...という印象でした。
本当にそれで世界的レベルの演奏家が2人も育つのか?
帯にあるように、「ちょっとしたヒント」しか書かれていないようにも思われます。
そんな中でも、「コミュニケーションがすべて」という主張がよく伝わってきました。読んでよかったと思います。
天才の世界を子供達に見せてあげるのが親のつとめ、かな

五嶋節さん、ヴァイオリニストの、みどりさんと龍さんの母上である。
子育ての考え方を素直に表現されているものと思う。

楽器も、能狂言や歌舞伎でも、自然に演じこなせる基礎は5歳から14歳くらいまでに
身につけるものかもしれない。
そうなると、子供に何を面白いと思わせるか、どんな興味を引き出すようにするのか、
親の立場と考え方が大きく影響する。
意図して動けば、孟母三遷の通り。だが子供達が期待の通りに興味を持つか、
育ってくれるかどうかは、神のみぞ知る結果でしかない。

天才というのも、天才の技を発揮して見せて、残すからこその天才。
湯川秀樹氏の言を引いて、よく御承知されている。
子供に何を見せるか、目にふれる機会をつくるか、望んだ環境を準備する事ができるか、が親としての全てかもしれない。
きわめてアクテイブなお母さんが、本物と触れる機会をつくり続けたことが、
みどりさん、龍さんという天才的な演奏者を育てた。
運もある、お金や技能の制約もある。そのなかでどう考えて動くかが、親として子供から問われているのかもしれない。

芯の通った、筋のよい教育ママなのだと思う。
子供の教育について考えるには、十分価値のある、読み易い本である。
いろいろと言われる事がわかっていて、本をだされた節さんに感謝したい。
「天才」の育てかた、というタイトルにもこだわりがあってよい。



講談社
母と神童―五嶋節物語 (小学館文庫)
Ryu フォト&エッセイ (DVDつき)
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ヴァイオリン・リサイタル2006 [DVD]




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