?「4分の1足す4分の1は」と問われ、即座に「2分の1」と答えられたとしても、なぜ「8分の2」ではいけないのか、子どもにきちんと説明できるだろうか。また、「マイナス×マイナス」が「プラス」になるのはどうしてなのか…。分かっているようでいて、実はうまく説明できない算数の問題は決して少なくない。算数を大の苦手と敬遠している人もかなり多いに違いない。だが、じっくり付き合ってみると、これが意外とおもしろい。そんな算数の楽しさを味わわせてくれるのが本書だ。ストーリー仕立ての「千一問物語」と、解説編の「わからんパワー炸裂!」の2部構成で、算数の魅力に迫っていく。 第1部はリストラされた会社員・天野川がアラビアで算数修行をするという筋書きで、「1時をさしている時計の長針と短針が重なるのは何分後か」「0.12121212…(12が無限に繰り返す)を分数であらわすとどうなる」などの難問・奇問が続々と登場する。分かりやすく解説されているはずだが、数学的センスのない者にはいささか難解といえなくもない。気にせず読み進めていくことをお勧めしたい。第2部の解説編では、ちょっと得意気に人に話してみたくなる算数マジックの話題も多い。 子どもといっしょに読み進め、クイズ感覚で算数の問題にチャレンジしてみてはいかがだろうか。子どもたちは旺盛な好奇心を大いに刺激され、大人はさび付いた頭に潤滑油を差す絶好の機会となるだろう。(清水英孝)
数学が「数が苦」でなく「数楽」となるための本
算数の本だ、となめてかかってはいけません。分数の加減乗除のルールを機械的操作として丸暗記するのでなく、『実感』を伴って(イメージとして)理解出来ているかどうかが試されますょ。本書と共に「数学の考え方」(矢野健太郎)を併せて読むと、数学を楽しくイメージしながら理解出来るようになります。まさに「数楽」。(^-^)つまり「数楽」の肝は、如何に実感と結びつけるかという処ですね。例えば「A→B」と書いて「AはBであるための十分条件」とか「BはAであるための必要条件」というのは実生活の言葉で理解出来ます。命題『砂糖ならば甘い』と考えれば、『砂糖』は『甘い』ことの十分条件、『甘い』は『砂糖』であるための必要条件ということは国語として自然ですね。更に、この命題の対偶「甘くなければ砂糖でない」は真、この命題の逆「甘ければ砂糖である」や裏「砂糖でなければ甘くない」は偽、というのも自然です。こうして命題とその「対偶」「逆」「裏」の対応関係を容易に導けます。また「『砂糖であって、かつ、甘くない』ということはない」と読み直せば、ベン図や論理記号と対応付けも楽に出来ます。本書を理解する(≠記憶する)と、このような「数楽」な道が開かれることでしょう。
「数」って不思議で面白い
筆者は吉田武氏と並んで、算数、数学教育の達人だと思います。「数」というものがどういうものか、言語性を持つことやその神秘性を物語仕立てでわかりやすく教えてくれます。後半は付録で理論的な話もありますが、こちらも割りと平易です。ページを10進法だけでなく、2進法およびフィボナッチ数列の加法で表示しているのもいい。 ところでこちら以上にお薦めなのが同筆者の「数術師伝説」(平凡社)。こちらよりややグレードは高いと思いますが、天才ラマヌジャンの歩みと業績を交えながら、ピタゴラスの定理やフェルマーの最終定理等も含めてその意味と面白さを伝えてくれます。挿絵や4コマ漫画が内容を驚くほど的確に表現しています。子どもだけでなく大人も数や図形に興味が湧くようにさせる逸!品です。どちらも一家に一冊ほしいところです。
オススメ! ちょっと同人誌っぽい感覚もまたよし。
最近けっこうたくさん、 「社会人向け・数学やり直しましょう」な本を読んでるのですが、 一押しはダントツでこれです。 「教育へのアツめの思い」を「軽いノリ」で隠そうとして 隠し切れないんでけどまあそれでもいいか、という感じです。 けっこう短時間でまとめたのかなというボロさも散見なのですが、 著者のポテンシャルが高すぎるのでぜんぜんOKです。 整数論編もぜひ。
講談社
子どもに教えたくなる算数 (講談社現代新書) 数学の考え方 (講談社現代新書 15) 計算力を強くするpart2 (ブル-バックス) 計算力を強くする 数術師伝説
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