先般、私たち青森県の市民グループが10月8日付で「検討会への要望書」を原子力安全・保安院(以下「保安院」とい
う)へ提出したところ、受け取り拒否という驚くべき事態に遭遇しました。このような事態は、旧動燃の不祥事、JCO臨界事故、東京電力トラブル隠し等、数々の不祥事を経て、原子力行政は情報公開を基本とし地元住民のみならず国民の理解を得るとしたこととは相反すると考えております。10月11日の原子力委員会等の共催による公開討論で来青した折、近藤主査が「今後は受け取るようにする」と約束されたことに感謝いたします。
日本原燃が核燃料サイクル施設を六ヶ所村で建設・操業して以来、私たちは、数々のトラブルやそれへの対応に関し疑問と不安を感じてまいりました。そして、今回の使用済み核燃料貯蔵プール及び再処理施設本体における291箇所にも及ぶ不正溶接が発覚したという事態を受け、日本原燃に対する青森県民の不信感は頂点に達したといわざるを得ません。8月8日に開催された核燃料サイクル安全小委員会、9月12日開催の第1回六ヶ所再処理施設総点検に関する検
討会(以下「検討会」という)及び10月9日開催の第2回検討会に日本原燃が提出した資料及び説明では、今回の不祥事の責任は元受メーカー及び施工している専門家の方々及び保安院は、プール水の汚染レベルと冷却能力にのみ重点をおかれているようですが、今日までの経緯から地元青森県民としては、貯蔵プール内に沈んでいる使用済み核燃料本体が懸念の対象なのです。再処理事業の実施有無を問わず、高レベル放射性物質を扱う技術的能力が日本原燃にある
とは思えなくなって、危機感を増幅させております。このような県民感情の状況下にありながら、日本原燃は検討会の結果を待たずに総点検作業に入りました。また、ウラン試験入りのスケジュールを優先し、年内補修完了を目指し、24時間体制の工事を実施しています。
日本原燃が今回の事態への説明相手は国側だけです。検討会で配布された説明資料等と地元青森県内での説明資料とでは、情報量の差は余りにも異なっています。また、日本原燃は安全性第一に青森県民の理解を求めると言いつ
つ、県民に対する説明会は一度も実施していません。日本原燃が言葉だけではなく、青森県民が納得できる説明をするべきと考えます。
検討会では専門家の皆様が、日本原燃の品質保証体制について真摯に議論されていることと存じますが、中間取りまとめ以前に是非私たち青森県民が納得できるよう、下記要望に特別のご配慮をいただきますよう、委員の皆様にお願いする次第です。
1.六ヶ所再処理施設プール水漏えいに係る原因と補修及び品質保証体制点検計画について、青森県民に対する説 明会を開催すること。
2.上記説明会は、青森・弘前・八戸の3市で平日外に開催すること。
3.説明会は一方通行的な説明ではなく、県民の疑問に十分答えられる時間を確保すること。
以上
六ヶ所再処理施設総点検に関する検討会 御中
主査 近藤駿介 殿
委員各位 殿
2003年10月23日
核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会/核燃サイクル阻止一万人訴訟原告団/青森県生活協同組合連合会
青森県保険医協会/核燃料サイクル施設問題青森県民情報センター/核燃から海と大地を守る隣接農漁業者の会 核燃から郷土を守る上十三地方住民連絡会議/六ヶ所牛小舎/グリーン・アクション六ヶ所/花とハープの里
ネットワークみどり/核の中間貯蔵施設はいらない下北の会/核燃いらないわ三沢の会/核燃を考える住民の会
核燃いらない十和田ネットワーク/核燃止めよう浪岡会/核の再処理はイラナイ・八戸の会/核燃を勉強する会
放射能から子どもを守る母親の会/弘前脱原発・反核燃の会
【以上20団体連絡先】
核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会
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