10月26日夜、私たちの組合事務所に銃弾が撃ち込まれた。マスコミに襲撃声明を送ったのは、「建国義勇軍国賊征伐隊」を名乗るものだった。この団体は、以前、広島県教組にも同じ攻撃をかけている。
銃弾で言論が圧殺できると思っているのだろうか。ガラス窓の銃痕をみて、怒りに体が震えてくる。私たち多摩教組に対するテロ攻撃に断固抗議する。
私たち日教組・東京教組・多摩教組に集まる組合員は、「教え子を再び戦場に送るな」を合言葉に平和を願い、子どもたちの幸せと働く者の誇りや権利を守る闘いを一貫して、続けてきた。差別・管理に反対し、教育への不当な支配に屈することなく、個人の尊厳と幸せを実現する教育を行ってきた。
教育は、極めて人間的な営みではないのか。しかし、東京都の教育現場への攻撃は、昨今異常を極め、学校は完全な市場原理と管理主義で席巻されつつある。教職員は、数値化した目標設定をかかげ、一定の期間までにある種の“成
果”をださなければならない。職場は、序列化・分断され、協働できる場ではなくなりつつある。異論をはさむ者はことごとく排除され、多様な意見は認められない。「日の丸・君が代」の強制は、ついに都から通達という形で最終段階を迎えている。通達は、「国旗」を掲揚する時間帯、「国歌斉唱」の仕方、挙げ句は会場設営や教職員の服装にも及んでいる。これに違反すると、処分が行われるのだ。「日の丸・君が代」が果たしてきた役割を考えると、私たちは、素直にそれを受け入
れることができないが、百歩譲って、歌いたい掲げたいと言う人がいても、それはそれでいいと考える。上からの強制というのでなければ、そこに議論が生まれるのだ。
今、“個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期する・・”(教基法前文)“教育への不当な介入に屈することなく”(同10条)が改悪され、「愛国心」に置き換えられようとしている。「愛国心」を国家が鼓舞した結果どうなる
か。先の戦争から、そして、多くの人の犠牲から、私たちは学んだはずだ。
私たち組合に集まる者は、平和を願い、教育で心豊かな子どもを育て、その幸せを願う。誇りを持って職場で働くことを願う。そのために闘う。
卑劣な攻撃には決して屈しない。心をひきしめ、仲間と共にこれからも歩んでいく。
2003.10.27
多摩教組執行委員会
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