去る2月17日、大阪府警は府警本部公安三課警部前川雅弘、警部補梶本典嗣ら10名以上にもおよぶ公安刑事を動員し「釜ヶ崎パトロールの会」のメンバ
ーの居室であるアパートに対して、「電磁的公正証書原本不実記録同供用幇助」の容疑で家宅捜索を行ない、メンバー1名を逮捕した。前後して年金受給や就職活動のために、今回逮捕されたメンバーの居室に住民票を置いている野宿の仲間たちに対して「電磁的公正証書原本不実記録」の容疑で出頭を強要し、指紋
採取・写真撮影を行うとともに長時間に渡る取り調べを行った。私たちはこの逮捕と家宅捜索、取り調べを許すことができない。
大阪府警は、釜パトのメンバーの居室に、複数の野宿の仲間が住民票を置いていることが逮捕勾留、取り調べに値する犯罪であるとしている。しかし逮捕さ
れたメンバーが行った行為とは、野宿であるがゆえに住民票がなく、年金の受け取りができない仲間や連絡先がないために就職活動を行う事ができない仲間の生活を支えるために、彼の居室を一時的な住民票の置き場として提供したことに過ぎない。
野宿を余儀なくされている仲間や寄せ場などの日雇い労働者は、「住所がない」、「住民票がない」といった理由で差別され就労活動が困難であったり、日雇雇用保険手帳が作れなかったり、年金の受給資格があるにも関わらず受け取りができないという状況を強いられてきた。
これらはすべて失業と野宿者の増大を生み出した行政が、その責任において真っ先に取り組まなくてはならない問題にも関わらず放置し続けたため、今回逮捕されたメンバーや様々な支援団体が行政に代わり行ってきた支援活動の一環であり、仲間の生活と生存に関わる切実な問題である。
大阪府警はそれすらも違法であり取り締まるというのか。それは野宿の仲間の生活と生存、そして権利をも奪うものである。私たちは釜パトメンバーと野宿の仲間にかけられた逮捕・家宅捜索・取り調べを許さず、断固抗議するものである。
2004年2月24日
釜ヶ崎パトロールの会
TOP APPEAL-TOP RAPPEAL-TOP