そもそもバレルとは、ペイントボールが通るパイプのことで、このパーツの精度が良ければ良いほど正確にペイントボールを飛ばすことができるという物です。(「これがマーカーだ!!」のコーナー参照)言い換えれば、このパーツについての知識の有無がペイントボールスポーツでの勝敗を大きく左右するという事になります。そこで、このコーナーでは、そんな超重要パーツ「バレル」についての基礎知識をご紹介したいと思います。驚かれるかもしれませんが、本当に奥が深いパーツです。じっくり読んで参考にしてみてくださいね!
ペイントボールマーカーのバレルには様々な口径が存在します。それは何故でしょうか?
一般的に我々がペイントボールスポーツで使用するボールは直径17mmで製造されています。しかし、このボールは、その材質から気温、湿度、鮮度等によって膨張したり、収縮したりします。また、多少ではありますが、製造メーカーによって個体差も生じています。
気温が高い、湿度が高いという条件のもとでは、ボールは膨張します。そればかりか、これらの条件はボールを割れにくくするという悪影響をも及ぼします。
一方、その逆、つまり、気温、湿度が共に低いという条件のもとでは、ボールは収縮します。
また、輸入時に飛行機で輸送されてきたか、船で海上を1ヶ月ゆられてきたかによっても違いが出てきます。この場合は後者の方がボールは膨張します。
さらに、鮮度に関しても、気温、湿度ほどの影響は出ませんが、僅かながらに膨張させる原因となります。
ペイントボールというのは、このように非常に繊細な性質をもったボールですので、四季がある我が国、日本では、四季折々でボールの大きさが変わってしまいます。
話がボールメインになってしまいましたが、要するに1年を通して考えた場合、ペイントボールには様々な大きさのボールが存在するということになり、そのことが、「バレルには様々な口径が存在する。」ということの理由になるわけです。
以上のことから、より精度を高めたいと考えるのであれば、「違う口径のバレルを最低でも3本は用意しよう!!」という事になります。この3本の内訳は、
1.口径の大きい夏用のバレル
2.口径の小さい冬用のバレル
3.基本の口径のバレル
ということになります。これは、実際、プロスポーツとして確立されているアメリカでも基本となっている選び方です。
では、何故、ボールの大きさによってバレルの口径を変えることが精度向上につながるのでしょうか?
ボールに対してバレルの口径が大きい場合には、
1.命中精度の低下
バレルの中でバレル内面とボールとの隙間が大きいため、ボールが軌道修正されにくい。
2.初速の低下
バレル内面とボールとの隙間によりボールを発射するためのエアーが漏れる。
3.燃費の低下
初速が低下するため、それを維持しようとすれば、より多くのエアーが必要となる。
このような現象が生じますし、逆に
ボールに対してバレルの口径が小さい場合には、
1.ボールを無理やり押し込むことによる、ボールの破裂
という現象が生じます。
だから口径の違うバレルを揃える必要があるのです。
では、具体的に、どのような大きさの物を揃えるのがよいのでしょうか?
ボールの大きさには単位があります。先にも触れたようにペイントボールの大きさは17mmです。ご存知のとおりこれは単位をmmであらわした場合です。現在発売されているバレルは輸入品ですので、単位がmmとは異なります。17mmというのは、.686キャリバーと呼ばれる単位になります。口径が大きくなると、.686
/ .690 / .692 / .694と大体このあたりまで。
逆に小さいサイズでは、.686 / .684 / .682
/ .680とこのあたりまでの物が存在します。
これらのサイズを踏まえて、お勧めする3本のバレルの口径のサイズは、.684
/ .688 / .692になります。
ペイントボールスポーツに参加する日の気温や湿度等により、この3本を使い分けることで、より正確にペイントボールを飛ばすことが出来ます。皆さんも是非、最低3本のバレルを揃えてみてください。(もっとも、ご紹介したサイズすべて持っておくことが理想なのでしょうが何せ予算が持ちません・・・。)
バレルには様々な長さが存在します。主流になっているサイズは10"
/ 12" / 14" / 16"で、これらの単位はすべてインチです。1インチは約2.5cmですので、10"で約25cmというところでしょうか。さらに長い物では、18"という物もあります。またメーカーごとにオリジナルの長さを作成している場合もあります。このように様々な長さのバレルが存在するには、それなりの理由があるはずです。以下では、長さの違いによるメリット、デメリットについて考えてみましょう。
1.ショートバレル (10" / 12")
メリットは、取り回しが抜群に良い!ということです。フロントポジション(攻撃)にはもってこいです。またミドルポジション(攻守の中間)の攻撃参加にも使用できます。
デメリットとしては、ボールの軌道修正の期間が短いため、命中精度がロングバレルよりも劣るということです。また、ボールを加速させるために多くのエアーが必要となる為、若干ですが燃費が低下する傾向にあります。
2.ロングバレル (16" / 18")
メリット、デメリット共にショートバレルの逆になると思ってください。
つまり、メリットは、命中精度が良く、燃費も良いということです。特に18"の命中精度には目を見張るものがあります。そしてデメリットは、取り回しが悪いということになります。この長さのバレルはディフェンスポジション(守備)に向いている長さだと言えるでしょう。
14"は、これらの中間的存在で守備に攻撃にと幅広く使用することが出来ます。
じゃあ、私は命中精度と燃費を極限まで向上させたいので、18"よりも長いバレルを使用します。なんてことを考える方も見えるかもしれません。が、実は、18"よりも長くなると、その長さが抵抗となり逆に初速が低下してしまい、それに伴い命中精度、燃費共に悪くなってしまうのだそうです。このような理由から現在、18"よりも長いバレルを製造しているメーカーは1社もありません。
皆さんは、バレルの根元にネジが切ってあるのをご存知でしょうか?
このネジは自由にバレルを着脱することができるように切られているのですが、何と、ここに問題があります。
実は、各メーカーの販売するマーカーの各機種により、このネジのピッチが違っているのです。その為、それぞれのマーカーには専用のネジが切ってある物しか装着できないのです。つまり、バレルを購入する際には、そのバレルが自分のマーカーに適合しているのかどうかを確認する必要があるということです。この確認を怠ると、せっかく買ったバレルが使えないという事になってしまいます。
十分に注意しましょう!!
多くのバレルには穴があいています。(僅かですが、穴の無い物もあります。)この穴は発射音の低減効果のためにあけられている物です。そして、それらの中には、らせん状に穴があけられている物もあります。らせん状と聞くと銃にお詳しい方は、ライフリング効果を得るためじゃないのとお思いかもしれませんが、そうではなく、実は、らせん状の方が整流効果でさらに発射音低減が期待できるためなのだそうです。
バレルを選ばれる際に、あまり気にする必要は無いのかもしれませんが、予備知識として知っておいていただけたらと思います。
ここまで、多くのことをお伝えしてまいりました。もう一度、ここで確認しておきましょう!
バレルを購入する際に注意しなければならなかったことは、
1.最低、違う口径のものを3本は用意しよう!
2.自分のポジションにあった長さの物を購入しよう!
3.マーカーの機種ごとにバレルに切ってあるネジが違うので確認しよう!
でしたね。
この3点のうち、
1点目については、既に説明をさせていただきましたので、問題ないと思います。
2点目の「長さ」については、ペイントボールスポーツに繰り返し参加することで自分が何処のポジションに向いているのか、攻める方が好きなのか?守る方が好きなのか?が自然と分かってくると思います。それさえ分かってしまえば、揃えなければならない「長さ」がわかってくるはずですので問題ないと思います。
しか〜し、問題は残りの1点です。
例えば使うマーカーが既に決まっていて「私は一生この(愛銃ならぬ)愛マーカーを使いつづけます。」という方は、迷わずそのマーカーにあったバレルを選択してください。
逆に、「あれも欲しい、こっちの方がいい。」などと、浮気がちな方はマーカーの機種が増えるたびにバレルを換えていく必要がでてきます。つまり、物凄い出費となってしまうということです。「じゃあ、どうすればいいの?」こんな声が聞こえてきそうですが、ご安心下さい。そんな浮気性な方のために、きちんと対応してしまうバレルが存在しています。
「2ピース、3ピースバレル」というものです。
これはまさにペイントボールスポーツのために生まれたようなバレルで、1本のバレルが2分割、3分割してしまうというものです。こちらにつきましては、文章で表現するとかえって分かりづらくなるので、商品のご紹介程度にとどめさせていただきます。興味のある方は、GUN具屋までお問い合わせください。
長々とバレルについて考察してきました。バレルというパーツが如何に奥が深い物なのかということがお分かりいただけたかと思います。この基礎知識が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。「結局のところ何が何だかわからない。」と思われた方もみえると思います。そんな方は、どのようなことでも結構ですので、お気軽にお問い合わせください。誠心誠意お答えをさせていただきます。
以上で、「バレルについての基礎知識」は終了です。 ありがとうございました。