若年層の雇用対策についてH.18.3.17予特経済局
私からは,若年層の雇用対策について伺います。

 札幌圈におけます最近の雇用情勢につきましては,平成18年1月の有効求人倍率は全体では,0.57倍と,1年前の0.54倍に比べまして0.03ポイント改善されてはいるものの,全国が1位を超えて改善が進んでいる状況にあることを考えますと,まだまだ厳しい状況にあると言わざるを得ません。
 一方,これを若年層に限って見てみますと,24歳以下では,0.91倍まで回復してきており,また,北海道労働局から公表された平成18年1月末日現在の「新規学校卒業者の職業紹介状況」によりますと,18年3月新規高等学校卒業者の就職内定率は63.9%と,昨年同時期の62.4%を1.5ポイント上回っております。
 先ごろ,北海道の高卒就職者の内定率が全都道府県の中で最低であるという報道もありましたが,前年度を上回る状況は続いており,その歩みは遅いながらも,若年層を取り巻く雇用情勢が,この札幌圈においても上向いて来ておりますことは,間違いないものと思っております。

 本市におきましても,これまで若年層の雇用の改善に向けて,若年求職者に対するさまざまな就業支援事業を実施してきており,今年度におきましても,緊急雇用創出事業のほか,適職発見講座,若年層コミュニケーション講座,ビジネスマナー講習会などを開催していることは承知しております。
 そこで質問ですが,これら若年層向けの就業支援事業は、それぞれどのような考え方のもとに実施したのかお聞きします。
 
(再質問)
 さて,18年度の予算に計上された若年層向けの事業を見てみますと,「若年層就業支援事業」につきましては,17年度とほぼ同額の予算が計上されているわけでありますが,一方,今年度まで実施してきた緊急雇用剔出事業がなくなり,これに代わって,「若年層就業体験支援事業」が新たに盛り込まれていることが目を引きます。
 我が党では,これまで,「若年層の失業対策」をマニフェス トに掲げて,若年失業者等の増加傾向を転換させるべく,「経済財政運営と構造改革に問する基本方針2005」に基づいて,若者・自立挑戦戦略会議が策定した「若者の自立・挑戦のためのアクションプラン」の強化・推進に,取り組んできているところであります。
 また,わが会派といたしましても,平成18年度の予算編成に向けましては,重点要望のひとつとして「就業意識の向上のために,インターンシップ制度の拡充と共に,参加企業の増加を図ること」を要望したところであり,このたびの「若年層就業体験支援事業」は,私どもの意図するところと合致するものと思うのであります。
 現在,新規学卒者等の雇用状況が好転してきているなかで14年度から4年間続けてきた緊急雇用創出事業については17年度限りと思いますが,そこで質問ですが,このに「若年層就業体験支援事業」はどのような考え方のもとに、どのような内容で実施していこうとされるのか 伺います。

 (再々質問)
 確かに,若年就業者の早期離職は大きな問題であると私も認識しておりますので,就業体験を通じて職業意識を啓発し、社会人として,また,職業人として働いていくための意欲や能力の向上を支援していくことは,若年層に関わる就業問題に取り組んでいくうえで,大変意義の大きいことと思います。
 加えて,1週間から10日という短い期間ではありますが,いろいろな業種や職種がある民間企業の協力も得たなかで,就業を体験できる機会があるということは,就職に自信をなくしている若者や,適職を探している若者にとって,大きな力となることと思います。
 一方で,これらの就業体験を受け入れる企業にとっては,通常の業務を行なっている職場のなかに,業務のことを知らない若者が入ってくることになりますので,これはある意味で負担となるわけであります。したがいまして,就業体験を進めていくに当たっては,受け入れる側となる企業への支援も欠かせないものであると,思います。
 そこで質問ですが,若年層就業体験支援事業においては、企業への支援についてどう取り組んでいこうとされるのか、伺います。 

(要望)
 最近は,企業の採用意欲が高いにもかかわらず,15歳から24歳の若者の失業率は7.8%(06年1月)と,平均の4.5% (同)と比べて高水準にあります。これは,「仕事はあるのに仕事に就かない若者が多い」ということであり,このような求人と求職との「ミスマツチ」を防ぐために就職活動を目前に控えてから働く意味や自分のやりたい仕事,キャリア形式を考え始めるのではなく,「なぜ人は働くのか」「世の中にどんな仕事があり,その仕事に就くためにはどうしたらいいのか」と言った事を,小学生のころからでも考えることができるような取り組み,職業観・仕事観を育てる教育が求められておりますので,教育委員会とも協議して是非進めていただきたいと思います。
 また,体験を希望する若者たちがいろいろな職業や職種で就業体験ができるよう,答弁いただきました支援は,ぜひともおこなっていただきたいと思います。
 早期離職を経験している若者たちの多くは,決して働く意欲がないわけではなく,働く意欲はあるのに何かの拍子で自信を失ったり,がっかりしてしまったり,ということだろうと私は思うのであります。
 この度の就業体験支援事業は,そうした方々の背中を押してあげる取り組みであり,こうした体験は,若者がいきいきと働いていくためのきっかけと生り得ますので,若者が自らの職業能力を高めて活躍できる,若者にとってそんな夢のある社会の実現に向け,努力していただくことをお願いし私の質問を終わります。