家庭における「食育」の普及・啓発について H18.3.16 予特 保健福祉部
このように成長期にある小学生や中高生がいる家庭で,毎日朝食を食べている子どもの割合が87.6%ということでありまして,思っていたよりも高い数字とはなっていますが,約12%の子どもさんは,朝食を毎日食べていないという結果であります。
 望ましい食習慣を身に付けるには,順序としてまずはきちんと規則正しく食べることが大切で,その次に何を,どう食るか,ということになるのだと思いますが,私は,このような一連の望ましい食習慣の形成には,まず,家庭という揚が大切であること,そして,乳幼児期からの食育ということが極めて重要であると考えておりますので,そのような視点から質問をしたいと思います。
 食育の推進に関しましては,子ども時代からその成長に合わせて,それぞれの段階で心身の発達過程に応じて,隙間なく取り組んでいくことが必要でありますが,そのためには,家庭,学校,地域がお互いに補完し合い,関係者が連携していかなければなりません。
 
その中で,乳幼児期の食育ということを考えますと,特に,家庭における食育の取り組みが重要でありますが,核家族化などの影響もあるのか,現在は昔に比べて家庭における食の知識,食文化やマナーなどを伝える力が失われつつあるのではないか,そう私は感じているところであります。 家族で食卓を囲むことで,語らいながら食べる楽しさ,季節感のある色彩豊かな食材などなど,家庭での毎日の食事の場面を通じて,食に関する知識やマナーが身に付くとともに,食べ物に感謝する心が育まれるのではないでしょうか。
 このように,生活の大半を過ごす家庭での食育の果たす役割は非常に大切であると思うのです。健全な食生活は,健康で心豊かな人間性の基礎をなすものと私は思います。
 
思春期の難しい年頃になりますと,家族の会話も途切れがちになります。朝食に限らず,家族と一緒に食卓を囲むことも嫌がる年代かもしれません。しかし,たとえ一時,食卓から遠ざかることはあっても,小さい頃に家族と一緒に食事をした暖かい,楽しい記憶は決して失われることはなく,一度身に付いた食事のマナーや知識も,大人になってからも覚えているはずであります。
 
このようなことから,私は,家庭での食育に関しましては,お父さん,お母さんやその他の保護者の方々が果たすべき役割について,あらためて理解と認識を深めたり,自覚を促す施策が必要であるとかんがえます。特に,家庭において,乳幼児期のお子さんと一緒にいる時間が長いお母さんへの支援が重要だと思うのです。
 
そこで質問ですが、札幌市ではこれまで家庭における食育支援の取り組みをどのように行ってきたのか、また、今後はどのような取り組みを進められていくのか、併せて伺います。
 
ただいま,保健センターを利用したいろいろな事業の中で,若いお母さんを中心とした食育支援をしているという答弁でした。
ただ,食育は非常に幅の広い政策でありますので,保健センターはもちろんのこと,他の関係部局とも連携を図りながら,支援を充実させていっていただきたいと思います。
 
さて,最近,厚生労働省では,妊産婦の体重管理の目安や,妊娠期,授乳期の適正な食生活に関する指針を発表しました。
 
これはどういうことかと申しますと,妊婦の方がやせすぎていますと,体重が2,500グラム未満で生まれる赤ちゃん,つまり低出生(ていしゆっしょう)体重児が生まれやすくなるという統計が新聞によりますとあり、したがいまして,国としましても,妊産婦の方々が太りすぎなどを心配して過度な食事制限を行い,栄養のバランスを崩して赤ちゃんの健康に影響を及ぼすことを防止しようという狙いがあります。
 
先ほどは,乳幼児の家庭における食育の重要性について伺ったところですが,今現在,妊娠されているお母さんたちの世代にも,子どもの頃の食習慣の乱れや過度なダイエットの影響などから,バランスの取れた食事が取れていない方もいらっしゃると思いますので,次にこのような妊産婦の方々への正しい食生活,食育の普及・啓発について伺います。
 
厚生労働省が示した指針というのは,平成18年2月に策定された「妊産婦のための食生活指針」という名称でありますが,その内容は,妊娠前からの食生活の重要性を再認識するとともに,妊娠期や授乳期になにをどれだけ食べたらよいかをわかりやすく伝えるための指針と,妊婦個々の体格に応じた体重増加量の目安を示したものであります。
 
私は,食育につきましては,将来を見据えてのこどもの頃からの普及・啓発を行なう一方で,今の親の世代に対しても,自分自身の健康と,赤ちゃんの健やかな発育,さらに家族の食育の担い手となっていただくためにも,普及・啓発の必要があると考えています。
 
そこで質問ですが、せっかくこのような指針がしめされたということでありますことから、札幌市の食育の推進にも有効に活用していただきたいと思うのですが、札幌市ではこの「妊産婦の食生活指針」をどのように活用していくお考えなのか、お聞きします。

(要望)
 先の代表質問で,「今後,庁内に連絡会議を設けて関係部局が一体となって食育を推進すること,さらにはその連絡会議で,札幌市の食育推進計画について,作成の有無も含めて検討する」ということでありました。
 私は,食育推進計画には地域の特性,食文化などが反映されるべきものと考えますので,是非とも札幌市の食育推進計画を作成していただきたいと思っております。そして,その中には,ただいま私が申し上げました「家庭における食育の重要性」という視点をぜひ取り入れていただくことを強く要望して質問を終わります。