東照宮本殿・唐門・透塀
江戸時代・慶安4年(1651)
もとは万松寺の境内に、徳川義直の正室であった高原院の霊廟として建造された社殿です。
それが大正3年に建中寺に移築され、戦後に2度目の引っ越しをして現在に至っています。
創建時の東照宮は名古屋城の三の丸にあって、権現造の華麗な社殿であり、国宝に指定されていましたが、
戦災で全て焼失しました。この新(?)東照宮は真っ黒(爆)で、彩色の跡が微かに見られる程度です。
伊勢久
昭和5年(1930)  設計・島武頼三
栄から名古屋城まで歩いていくと目に入る建物です。隣には名古屋労政事務所が建ち、レトロ感が漂っています。
伊勢久ってどんな会社なのか知らなかったんですが、主に医薬品の販売を行っているみたいですね。
ビルのデザインには、アメリカ風のスパニッシュ様式を採用しているそうです。2階から3階部分に飾られた、
うねうね曲がった柱が面白いです。北大の農学部本館でも見た飾りやな。

鉄筋コンクリート造の表面に色タイルを貼った、昭和初期の典型的な事務所建築です。
名古屋労政事務所
昭和8年(1933)  設計・土田幸三郎
伊勢久の隣に建つビルです。装飾豊かな外見で、とくに入口周りのデザインはなかなか見ごたえあります。
あかり取りの窓や排気口もうまくデザインに組み込んであるところが、いいなあと思いました。
現在は県庁の分室として利用されているようです。しかし、いつも人の気配がないんですが・・・

名古屋市内にはこういう小規模なレトロビルが、数年前までは結構残っていたらしいですが、開発が進み、
あちこちで取り壊されているようです。この2棟はまだ安泰だと思いますが、市の中心に近い立地であることから、
やはり不安ですね。この先どれくらい寿命が残されているのか心配です。
中北薬品京町支店
昭和11年(1936) 設計・城戸武男
昭和初期のモダニズム建築です。近くには日本郵政公社の建物もあります。この手の建物は結構見てきましたが、
クリーム色の外壁は初めてです・・・これはちょっと、当時でも新鮮さに欠けるんじゃないか?塗りなおしたのかな?
窓の大きさや配置に自由度が高いのが特徴でしょう。ファサードとはうって変わって、内装は折衷様式らしいです。
日本郵政公社東海支社
昭和13年(1938) 設計・中山広吉
昭和初期の代表的モダニズム建築であり、東京中央郵便局などと同じ、正方形の窓が水平に並ぶファサードです。
設計者は逓信省の技師であり、当時の郵政建築はこのスタイルのものが全国に波及していたようです。
正面入口は名古屋城のお堀に面しています。車の往来が激しいですが、木々の緑と溶け合って美しかったです。
坂文種報徳会ビル
昭和6年(1931) 設計・広瀬商会
東照宮の近くにあるビルです。かなりぼろぼろで、シャッターには落書きがされ、壁にはひびが入っていました・・・
1階部分はテナントであり、2階以上は住居として使用されているそうです。名古屋市内に残る戦前のビルで、
一番存続が不安な建物(笑)。壁を塗り直すとかすりゃあ綺麗になると思うが、されそうにないですね(笑)。

もどる