静岡県庁舎
昭和12年(1937) 設計・中村與資平
神奈川、愛知とならぶ帝冠様式の代表的な県庁舎です。でも、他の2者に比べると帝冠様式独特の濃さが、
それほど出ていないような気がします。ファサードは平坦な印象だし、屋根も特別に和風ってわけじゃないし。
でも扉の重厚さは凄かったです。庶民が気軽に立ち入れる雰囲気が無いところが、昭和初期らしいです(笑)。
静岡市役所
昭和9年(1934) 設計・中村與資平
静岡県庁と向かい合って建つ市役所です。設計者が同じですが、こちらの方が傑作だと思いますよ。
ファサードは特に装飾も少なく、正面の車寄せも平凡。でも中央に掲げられたドームがめちゃくちゃいい!!
ここに装飾が集中している!!これほど華麗なものは全国的にも珍しいですよ。中村さんの実力がわかります。
駿府城巽櫓
平成元年(1989)
徳川家康が築いた城で、彼が亡くなった地でもあります。五重の壮大な天守閣が聳えていましたが、
江戸時代初期に焼失してしまい、以後再建されませんでした。明治時代は城跡が軍の施設にもなったことから、
往時の建物は1つも残されていません。巽櫓は復元ですが、内部もしっかり造られた本格的な建物です。
静岡銀行本店
昭和6年(1931) 設計・中村與資平
静岡の中心部にある、これも中村作品。3つ並べてみると、彼は色んな様式を使いこなしていたことがわかります。
小規模ながらオーダーのバランスが良く、ギリシャ風建築に求められる「普遍」と「恒久」がよく表れています。
見学していたとき、お母さんが子供に「これは古い建物なんだよ」と教えている姿を見て、微笑ましかったです。
グランシップ
平成10年(1998) 設計・磯崎新
東静岡駅の近くにある大規模なコンベンションセンターです。背後にホールが恐竜のしっぽのように延びています。
大ホールは壮大な無柱空間で、ダイナミックな空間構成が素晴らしい作品でした。ファサードも石やタイルの素材を
巧みに使い分けています。正面には芝生が広がり、遊歩道も整備されていて良かったです。
重要文化財
臨済寺本堂
江戸時代・初期
本堂、というよりも書院か方丈ですね。写真では見えませんが、左側には唐破風がついた玄関が附属しており、
松島瑞巌寺のようなスタイルの建物ですな。僕は運悪く非公開の日に当たってしまったのですが、
頼み込んで特別に見せていただきました。感動して、ドキドキしていたせいで写真がいまいちでした(爆)。
静岡新聞・放送本社
昭和45年(1970) 設計・丹下健三
東京銀座の支社の方が建築的には有名ですが、本社もちょうど同じ時期に丹下さんが手がけています。
市の中心部からだいぶ離れたところにあり、周囲に高層建築が無いことから、やたら目立ちます。すぐわかるよ。

直方体状になっていますが、これも東京支社と同じメタボリズム的な思想に基づいて設計されたのかもなあ。
空いているスペースにオフィスを増築していけるようになっているんだと思います。事実、丹下事務所のHPの、
竣工当初の写真と現状では外観がいくらか異なっており、のちに増築されているのかもしれません。




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